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9「麻生邸リアリティツアー」救援会          かけはし2008.11.17号

不当弾圧をはねかえして
3人の仲間を奪還したぞ


社会的反響よんだ
救援運動アピール

 十一月六日、「麻生でてこい!リアリティツアー救援会」は、東京・総評会館で麻生邸リアリティツアーでの不当逮捕抗議と三人の仲間奪還集会を行い、二百五十人が参加した。
 十月二十六日、警視庁公安警察と渋谷署は、反戦と抵抗の祭(フェスタ)のプレ企画である「リアリティツアー 62億ってどんなんだよ。麻生首相のお宅拝見」の取り組みに対して妨害し三人の仲間を不当逮捕した。ただちに救援会が組織され、不当逮捕糾弾、三人の奪還にむけた全国運動が始まった。不当逮捕弾劾声明には、六百三の個人・団体が賛同し、救援会ブログには膨大な人々のアクセスが集中した。さらに雨宮処凛さん(作家)と湯浅誠さん(反貧困ネット事務局長)が呼びかけた「リアリティツアー不当逮捕へ抗議する文化人声明」には、福島みずほさん(社民党党首)、鎌田慧さん(ジャーナリスト)、上原公子さん(前国立市長)、石坂啓さん(漫画家)など多数が賛同した。
 このように不当逮捕事件が社会問題として広がりつつあることを恐れた国家権力は、この日、不当逮捕した三人を釈放せざるをえなかった。獄中の仲間たちと救援運動のスクラムによる勝利である。被弾圧者と救援会、支援による公安政治警察と渋谷署糾弾!権力犯罪を社会的に暴露し追撃していく闘いに連帯していこう。

権力への怒り
みなぎる発言

 集会は、釈放をかちとった渋谷1号、2号、3号の登壇とアピールから始まった。仲間たちの奪還をかちとった全国運動の勝利を全体で確認し、奪還勝利・権力糾弾集会へと突入した。
 三人の仲間は、集会冒頭での挨拶と合わせて次のように権力への怒りと力強い闘うアピールを行った。
 渋谷3号は、「弁護士接見で仲間たちの支援の写真や激励アピール文を見ながら支えられた。運動の強さを実感した。この喜びを皆さんと共有していきたい」とアピール。
 渋谷2号は、「警察は、無抵抗な私の両手・足を抱えて逮捕した。取り調べも人権侵害に満ちたひどいものだった。だけど私は無視しぬいた。取調官もだんだんいやがるほどだった。皆さんと再会できてうれしい」と発言。
 渋谷1号は、「ツアーでは、戦争の責任、貧困の責任をプラカードに書いて、この社会の有り様を批判していった。根源的な問題に迫っていくことが重要だ。その取り組みのひとつが今回のツアーだった。権力の酷さを知った経験を今後に生かしていきたい」と強調した。
 さらに集会での連帯発言は、平井玄さん(音楽評論)、設楽清嗣さん(東京管理職ユニオン書記長)、雨宮処凛さん(作家)、清水直子さん(フリーター全般労組委員長)、ジャマル・サーベリさん(イラン労働者共産党日本代表)などから行われた。

権力情報たれ
流すマスコミ

 最後に救援会から、表現の自由に対する不当弾圧であったことや都公安条例への批判、さらに救援運動に対する誹謗中傷、警察報道を垂れ流したままのジャーナリストに対して厳しく批判した。とりわけ報道に対しては、誤報記事を配信したことの謝罪と訂正記事を強く要請した。被弾圧者とともに参加者全体で不起訴を確定させるための闘いに入ることを誓い合った。(Y)



三里塚・東峰芋掘りツアー
現地とのふれあいが三里塚
をもっと元気にすると実感


 十一月二日、「鎌田慧さんと行く三里塚・東峰部落 芋堀り&収穫祭ツアー」に参加しました。主催は、成田バスツアーの会。さわやかな秋晴れの中、バスは満杯。
 東京駅八重洲を出発し、車中で会の中里英章さん(七つ森書館)から、カラーの航空地図を見ながら現地の様子、一日のスケジュールの説明がありました。収穫祭のメインイベント「宝さがし」があると紹介されると、参加者からは歓声が上がりました。
 楽しいお話の後には最近の厳しい状況も伝えられました。中里さんは、「北伸でB滑走路を延ばす工事が続いている。誘導路を作っていて、東峰の森が迂回路にあたるので森がほとんど潰されてしまった。夜も工事が続けられている。飛行機の離着陸の時間延長計画もある」と話されました。

闘いの経験を
全国で生かす

 続いて、参加者の自己紹介。そして、鎌田さんの話が始まりました。「日本は今、転換期に入っている。日本資本主義はどん底で政治も崩壊しつつある。更迭された空幕長のような幹部が自衛隊にいるということは、いつ戦争するか分からない連中が指導者にいたということだ。防衛大学ではこれが連綿と続いていて何ら反省がないということがはっきりした」と怒りを込めて批判しました。
 さらに元国交相の中山の「ごね得」発言を取り上げながら、「そもそも三里塚闘争は金目当ての闘争ではなかった。民主的手続きの問題だったが、それを金目当てと言う品性のいやらしさ、日本の政治のひどさが、このかんよく現れた。こうやって三里塚に向かっているといつも亡くなった人たちの顔が思い浮ぶ。いろんな人たちの思いと膨大な時間が三里塚闘争にはある。日本の市民闘争の中でこれだけ広範囲に全国化した闘争というものは珍しい。この闘争はいろいろな人の心に残っている。そしていろいろな闘争につながっている。この経験はまだまだこれからもいろいろな地域で花開いていく。そもそも強制代執行は、民主主義国家では許されないはずだが、これからもいろいろな場所でやられようとしている。しかし阻止しきれていない。これからも監視し、積極的に関わっていく必要がある」と強調しました。
収穫祭・「宝さ
がし」で楽しむ

 東峰の石井紀子さんと「たんぼくらぶ」の皆さんが耕している芋畑に到着。芋掘りが始まりました。ふわふわの土の中から紅色のさつま芋がたくさん採れました。さつま芋がいっぱい詰まった袋を手に皆、満面の笑顔でした。
 土だらけになって、次は収穫祭へ。収穫祭は新しい出荷場で行われました。前日から煮込んだスープ、創作野菜料理、フィジアンカレー、竹パン、バーベキュー、そば打ちなど盛りだくさん。秋晴れの一日を美味しい料理が彩りました。
 これだけではありません。アスレチックコーナー、木の上に作られた草の家、「大根でっぽう」コーナーもありました。「大根でっぽう」の商品は手作りの木彫りの動物。そして、「卵拾い」では担当者の楽しい解説に参加者は思わず吹き出しながらも、多勢(?)のニワトリを掻き分けながらまだ温かい卵を拾いました。
 そして、待ちに待った宝さがし。大人も子どもも地図を見ながら真剣そのもの。一生懸命に「宝」を探しました。「賞品」は野菜、米、純米酒、特等賞の鴨肉一キロなどでした。外れて残念そうにしている人たちにも残念賞や、巨大かぼちゃの重さ当てなどが用意されていて、企画してくださった方たちのきめ細やかな心が伝わってきました。

来年もツアー
に参加したい

 収穫祭後、東峰地区のらっきょう工場に移動。横堀地区に住む山崎宏さんから成田空港をめぐる現地報告がありました。
 山崎さんは、「空港会社は二〇一〇年の三月に平行滑走路を供用しようとしている。ジャンボジェット機の飛行もやってくると思われる。これ以上の轟音、排気ガスを撒き散らし上空を離発着するということは住民を追い出すということに他ならない。さらに、離発着を年間二十万回から二十二万回、更には三十万回も言い始めた。かつて、円卓会議の中で、「今後、住民の意思を無視して工事を進めるようなことはしない。過去のやり方について謝罪する」と確約したにもかかわらず、やりたい放題である。三里塚は過去の闘いではなく、現在も続いていることを知って欲しい。そして現地に少しでも触れることを通して、この現状を知って欲しい」と訴えました。
 その後、東峰共同墓地へ。木が生い茂る静かな空間に島村家、大木よねさん、石井武さん、萩原家のお墓があり、みんなでお参りしました。
 これからもより多くの人たちが三里塚に集い、この現状を共有し、楽しみ、ふれあうことで、三里塚はもっと元気になっていくと思いました。来年もぜひ参加したいと思います。毎年、十一月の第一週の日曜日に行われるということなので今からスケジュール調整しようと思います。 (青)



もうやめようよ!「障がい者自立支援法」
6500人が日比谷野音を埋め悪法の抜本的見直しを求める

 障がい者自立支援法(以下自立支援法と略す)が成立して三年目の十月三十一日。この悪法の抜本的な見直しを求めた大きな集会が、東京の日比谷野音で開催された。主催は、日本ろうあ連盟や日本障がい者協議会などでつくる同実行委員会だ。
 自立支援法は、三年ごとの見直しが定められており、厚労省はこの春から、社会保障審議会等でヒアリングや議論を行っている。この見直しを小手先のものにとどめず、障がい当事者の立場に立ったものとさせるため、この大フォーラムは企画されたのである。

「応益負担」に
集中した怒り

 自立支援法でとりわけ怒りが集中したのが、一割の「応益負担」の導入であった。介助を受けることを「益」であるとしたことに加え、障がいが重く、たくさんの介助を受けなくてはならない障がい者ほど負担が重くなることに、障がい者の生存権を踏みにじるものだ、という抗議の声が上がった。
 二年前の自立支援法施行時には、一万五千人の結集で大規模な集会が開かれ、「日本の障がい者運動史上最大」と評される行動が繰り広げられたのである。
 このような運動の高揚に危機感をもった政府・厚労省は、二〇〇七年に千二百億円を投じた特別対策を講じ、自己負担上限の軽減策を導入。また〇七年秋には、与党PTが従来の方針を百八十度転換し、「自立支援法は介護保険との統合を前提としない」ことを発表した。

低賃金・不安定
雇用のヘルパー

 しかし運動の高揚は持続し、大フォーラム当日には、この行動に連動する形で三十人の障がい者(うち1人は保護者)が、「応益負担は違憲」「障がい者の生存権を否定していて不当」と全国の八地裁に提訴した。
 集会では、提訴した三十人を代表して沖縄の知的障がい者が発言し、大きな拍手がわきおこった。集会の後半では、低すぎる介護報酬がヘルパーの低賃金・不安定雇用を生んでいるという、いわゆる「介護労働のワーキングプア化」の実態の報告が相次いだ。大阪の重度身体障がい者は、「三十カ所の事業所にヘルパーの派遣を依頼したが、ヘルパーがいないとすべて断られた」との深刻な報告があった。
 参加者は集会終了後、国会方面と東京駅方面のふたつに分かれデモ行進に出発した。      (赤井)


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