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フランス 6・28〜29反資本主義新党をめざす全国会議   かけはし2008.8.4号

全般的な反資本主義オルタナティブを

問われているのはもっと良い
もっと大きいLCRではない
                  ピエール・フランソア・グロン

直面する挑戦
課題は鮮明だ

 六月二十八日から二十九日にサンドニで開かれた会合は、新しい全国政治勢力の登場を確認するものである。数百の地方委員会を代表する約八百人の代表の出席は、われわれを新しい反資本主義政党の創設に導くことになるプロセスの現実性を証明している。
 明らかにその道のりはなお遠い。いまだ懐疑的な人びとや、われわれが説得しなければならない人びと、創出される力学の中に獲得しなければならない人びとも多い。討論は始まったばかりであり、今やわれわれは、綱領や組織の民主主義的機能について討論し、新党の活動を定義するという重い課題を取り上げなければならない。しかし最も重大な事実は、この多様な人びとを結集した会議の真剣さである。この地点に到達した諸個人や委員会にはさまざまなルートがあったにもかかわらず、何が問題となっているのか、今やわれわれがどのような責任を持っているのかを理解していた。この全国調整会議は、凪(なぎ)状態の政治情勢で開かれたわけではなかったが、われわれが直面する挑戦課題はきわめて鮮明だからである。
 われわれは、強硬な攻撃を決意した集団を抱えた政府の側と対決している。彼らは、不満があるにもかかわらず、また「反改革」を継続し、さらにそのペースを加速させる政策への不人気にもかかわらず、決定を下したのである。こうして、この時期に採択された法案のリストは、人びとを身震いさせ、全体化された社会的・民主的諸権利の後退という展望を指し示している。われわれは間違ってはならない。このペースが続けば、このプロジェクトが実施されれば、このプロジェクトがどれほど不人気であろうとも、それはフランス社会を作り替え、MEDEF(経営者の組織)に有利に力関係を変えてしまうだろう。

サルコジ、パリソ
に対する反撃

 NPA(新しい反資本主義政党)の創設は、まず何よりも、サルコジ(フランス大統領)とパリソ(MEDEFの指導者)に対する反撃がきわめて緊急の課題であるという情勢の中で行われる。政府を打ち負かすためのストライキと統一戦線的動員が必要である。NPA委員会が、この闘いを主導する支えとなり、確信を与え、闘いの里程標を示し、統一戦線的構造を作り上げる支えとなるならば、新党はその有用性を示すだろう。われわれは、反対派を右派の綱領に真に反対することができない不適切な左派に代わり、UMP(右派の政府与党)への真の反対派を建設しなければならない。
 なぜなら、サルコジの攻撃に直面して、ほとんどの労働組合指導部と社会党が破綻してしまったこの一年間の教訓を、われわれは学ばなければならないからである。多くの人びとは、今年前半の一連の一日ストを通じて、あちこちに引っ張り回されたという印象を持っている。社会党は反対運動を指導することができないという問題が、どれほど数多く示されたことだろうか。二〇一二年の大統領選挙に向けた候補指名レースは、個人的野心による見苦しい闘いを見せつけている。社会党はちょうど、NPA(新しい反資本主義政党)とブザンスノーの動向を監視する特別グループを設置したところである。いつ彼らは、右派に反対する動員のためのグループを設置するのだろうか。
 複合的な危機という今日の情勢の中で、最も緊急な課題は、反撃と、ますます多くの人びとにとってますます耐えがたくなっているシステムと決裂するための社会的プロジェクトを集団的に定義すること、の両方である。すでに経済的危機がわれわれの頭上にのしかかっている。株式市場の破綻、エネルギー価格の高騰、ドルの下落、一連の主要国でのインフレと不況などなど。
 グローバル化された経済世界のパイロットの一人であるIMF監事ドミニク・シュトラウス・カーンの、元気づけ、なだめる言葉にもかかわらず、こうしたことはすべて全般化された資本主義の危機の諸要素である。金融専門家たちは間違ってはおらず、政府の経済政策決定者は困惑している。食糧危機、エコロジー危機、欧州の危機は、資本主義システムがわれわれを連れていく行き詰まりを示す、もう一つの側面である。強固な今日的反資本主義、二一世紀社会主義を育む、多くの根本的問題が存在する。政権を争おうとする体制内左派は、階級闘争ではなくポストを争うために、このシステムに随伴する道を選択した。

全力量をかけ
新党の建設へ

 われわれ自身のプロジェクトは、後退に同調するこのシステム管理型左翼に背を向ける。それが左翼の中の力関係を変えるための前提条件だからである。柔軟派左翼は、真に右派を打ち負かし、生活をより良いものに変えていく能力を示すことはなかった。
 多くの人びとは、全般的で抵抗的で反資本主義的なオルタナティブを探し求めている。諸政党の元党員、労働組合活動家、青年と年長者、エコロジスト、フェミニスト、社会活動家、そしてもちろんこれまで何かに参加するためのステップを踏み出したことのなかった幾千人もの女性や男性たちがいる。今や、フランスに存在する数百の委員会に参加し、われわれの仲間、そしてわれわれの討論の中身を通じて希望を打ち鍛えていく側に立つべき時だ、とわれわれは考える。
 全国会議に参加した人びとの数とその多様性を見て、LCRはもっと大きい、もっと良いLCRを作ろうと望んでいるだけだ、と非難する人はもういない。しかし、サンドニで決定された政策の基礎の上に、それはさらに大きく発展しなければならない。われわれは可能な全力量とエネルギーをかけて、新党の建設という大きな挑戦に成功する必要があるからである。
(ピエール・フランソア・グロンはLCR〔革命的共産主義者同盟、第四インターナショナル・フランス支部〕の政治局員))
(「インターナショナルビューポイント」08年7月号)




ドイツ

レイシストに反対するケルン・アピール

「反イスラム会議」の会場
を大衆的力で包囲しよう


 九月十九日からら二十一日まで、全ヨーロッパのレイシストとネオ・ファシストは、いわゆる「反イスラム化会議」の開催を計画している。
 自称「プロ・ケルン」市民イニシアティブなるものの招待で、千人に上るさまざまな違いを持つ極右派(古典的なネオナチから右翼保守派まで)が、イスラムについての批判という煙幕の下に、別の民族的起源や宗教を持つ人びとに反対するプロパガンダを広めようとしている。
 「プロ・ケルン」は、数年間にわたってケルンならびにそれ以外の地域でもレイシスト的政策に従事している極右組織である。「プロ・ケルン」の多くの職員とメンバーは、NPD(国家民主党)、「共和派」、「民族と祖国のためのドイツ同盟」といったネオナチ的な政党やグループに属していた。最近「プロ・ケルン」はケルン・エフレンフェルトでの新モスク建設に反対する煽動を行い、有権者に対してレイシスト的で極右的な宣伝を追求している。
 九月の集会に向けて、オーストリア(FPO―オーストリア自由党)、ベルギー(フラームス・ベラング)、イタリア(北部同盟)、米国(ロバート・タフトグループ)、英国(英国民族党)、スペイン、ハンガリーなどの極右政党の代表が参加を望んでいる。さらに国際的に著名な極右政党の指導者、フランス国民戦線のジャン・マリー・ルペンは、会議のためにドイツに現れるだろう。「プロ・ケルン」は彼らの国際的挑発会議に二つの野望を込めている。全欧州の極右組織の協力を拡大すべきだということが一つ。さらに「プロ・ケルン」は二〇〇九年のノルトライン・ヴェストファーレン州の地方選挙に向けた選挙運動を開始しようとしている。
 われわれはこうした国際的レイシスト集会を大目に見ることはできないし、「プロ・ケルン/プロ・NRW(ノルトライン・ヴェストファーレン)」が、地方選挙でのレイシスト的宣伝を平穏に行うことを許すわけにはいかない。したがってわれわれは、この会議を阻止することを呼びかける!
 できるだけ多くの人びとが、当日に彼らの会場を共にブロックし、右翼の通行を阻止することによってのみ、それを実現できる。われわれの政治的見解のあらゆる相違にもかかわらず、われわれすべてがこの願いを持っている。われわれは彼らに対してわれわれの確固たる決意を突きつけるだろう。われわれの同一性ならびに多様性のゆえに、われわれの数は計り知れないものとなるだろう。市民的不服従の手段によって、われわれは「プロ・ケルン」と彼らの取り巻き連中をしりぞける。
 会場周囲の大衆的阻止行動に参加を! 奴らを通すな!
(「インターナショナル・ビューポイント」08年7月号)

イギリスからも駆けつける!
リスペクトはレイシストの
ケルン会議に反対し動員する


 リスペクトは欧州のファシストが組織する反イスラム会議に対する抗議行動に参加するために少なくとも百人の活動家を派遣することを目標にしている。
 ジョージ・ブッシュの反テロ戦争のおかげで、イスラムフォビア(イスラム嫌悪症)はレイシズムの受け入れやすい顔になっている。ヨーロッバ中のファシストと極右が、彼らの宣伝のターゲットとしてムスリムに攻撃を仕掛けている。
 この九月、欧州の極右は、ドイツの都市ケルンでの反ムスリムの憎悪に満ちた集会への結集を予定している。ドイツ中の反レイシスト、労働組合、ホロコーストのサバイバー、ムスリムグループは、抗議のためにケルンに来るよう人びとに呼びかけている。リスペクトは、九月二十日と二十一日の週末にこの大きな抗議行動、阻止行動、対抗会議に参加するため、大きな代表団を組織している。
 代表団の組織者の一人であるナディル・アフメドは語っている。
 「BNP(英国民族党)のリチャード・パーンブルックはジャン・マリー・ルペンのような古参のファシストと共にケルンに行くこうになっている」。
 「すべての極右政党は、そこからはずみをつけたいと願っている。他方、大規模な抗議行動は、大陸規模でムスリムと反レイシストの闘いを高揚させるだろう。ファシストは、この日付をそれがちょうどラマダンの最中にあたるために選んだようである。ラマダンでは、ムスリムは断食し、遠くに出掛けようとせず、友人や家族と共に多くの時間を過ごすからだ」。
 「私や多くのムスリムは、欠かすことのできない旅行と正しく行動する義務というカテゴリーの下で、確実にやってくるこのイスラム嫌悪症のニュルンベルク集会を阻止するためにケルンに行く。私は多くの兄弟姉妹、ムスリムと非ムスリムの人びとがわれわれと共に行動することを望む」。

(「インターナショナルビューポイント」08年7月号)


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