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    かけはし2014.年1月20日号

宇都宮けんじさんの勝利めざそう


宇都宮けんじキックオフ集会 東京から憲法守り原発のない社会へ

アジアへの平和の発信を

東京都知事選挙

一二〇〇人の
熱気あふれる

 一月二三日公示、二月九日投票の東京都知事選に向けて一月八日、東京・池袋の豊島公会堂で「宇都宮けんじとともに東京都を変えていくキックオフ集会」が開催された。
 二〇一三年一二月、徳洲会マネー五〇〇〇万円疑惑で猪瀬前東京都知事が辞任した後に行われる東京都知事選は、一月一九日投票の沖縄県名護市長選とともに、二〇一四年の安倍政権に対する民衆の闘いにとっても重要な意味を持つことになる。この日の集会は、昨年末、二〇一二年に続いて都知事選への出馬の意思を表明した元日弁連会長・宇都宮健児さんの挑戦を応援するために、急きょ準備された。集会には、会場に入りきれないほどの一二〇〇人が参加した。
 すでに石原慎太郎元都知事の応援を受けて、極右の田母神俊雄(元航空幕僚長、頑張れ日本!全国行動委員会代表)なども出馬を明らかにし、舛添要一元厚労相(新党改革元代表)を自民党、公明党が応援しようとしている。この日の「キックオフ」集会は、二〇一二年一二月の都知事選で作られた各地区「勝手連」の市民たちをはじめ、多彩な労働者、市民の参加で実現された。なお「全都勝手連」(1・13連絡会)は昨年一月に行われた宇都宮選挙総括会議で活動の継続を決定し、その後五回にわたる「都民参加への模索」研究会を積み重ねてきた。そして猪瀬辞任を受けて、次期都知事選への準備を進めてきた。
 今回の宇都宮さんの再度の都知事選への挑戦は、都民のそうした自主的活動を基盤にしていた。
 宇都宮さんの「希望政策」は五つの柱から組み立てられている。
T 世界一働きやすく、くらしやすい希望のまち東京をつくります
U 環境重視、防災・減災重視のまち・東京をつくります
V 原発再稼働・原発輸出を認めず、原発のない社会と経済を東京からめざします
W 教育現場への押し付けをなくし、いじめのない、子どもたちが生き生きと学べる学校をつくります
X 安倍政権の暴走をストップし、憲法を守り、東京からアジアに平和を発信します
 そしてさらに「特別政策」として二つの問題が挙げられている。
〈オリンピック政策〉?環境に配慮したシンプルなオリンピック・パラリンピックを実現する?災害の被災者と原発事故の被災者に受け容れられ、アジアの平和につながる真の平和の祭典を実現する
〈猪瀬問題〉猪瀬問題を徹底的に究明し、カネと利権の東京から訣別する

 こうした基本政策をもとに、宇都宮けんじさんを押し立てた都知事選の運動が本格的にスタートした。

一回りも二回り
も運動広げよう


 最初に中山武敏弁護士が「猪瀬に替わる新しい知事は、クリーンでなければならず、庶民の立場に立ち切った行政手腕のある人でなければならない」とあいさつ。次に、女優の木内みどりさんの司会で進められた集会は、安倍政権や猪瀬都政、五輪誘致をユーモアと皮肉たっぷりに批判する松元ヒロさんの「ひとり芝居」で満場の参加者がおおいに湧いたあと、いよいよ宇都宮さんが都知事選への決意を披露した。
 「前回の都知事選は九七万票を獲得する大きな成果を得たが、もちろんここにとどまっていては勝てない。もう一回り、二回りも運動を広げなければ勝てないし、さらに前回の選挙の反省も必要だ。仲間うちだけで盛り上がっていてもダメ。これまで石原・猪瀬都政を支持してきた人びとと対話し、説得することが必要だ」。
 「一年前の選挙との違いは国政選挙とのセットではないということだ。私たちは、原発事故被害者、震災被災者の生活再建も進まないまま原発輸出や再稼働を進め、生活保護水準を切り下げる一方で、防衛費を増やし、消費税率を引き上げ、雇用を破壊し、さらに実質的改憲に踏み込む安倍政権に対する全国の人びとの怒りを受け止めて、都知事選にチャレンジしよう」。
 「二〇二〇年のオリンピックは、まず何よりも東日本大震災、福島原発事故の被災者の思いを受け止め、生活再建の加速と汚染水問題の解決に資するものでなければならない。五輪が平和と友好の祭典であるために、東京・ソウル・北京の平和都市会議開催の呼びかけなど、アジアでの平和的環境づくりが必要だ。またパラリンピックの成功のために、東京をバリアフリーの街にしていかなければならない。シンプルで環境に配慮した五輪を」。
 「猪瀬前都知事のカネ問題をあいまいにしてはならない。徳洲会グループには都政から九億円もの補助金が出されている。百条委員会を設置して猪瀬氏のカネ問題を徹底的に追及する。また都内各地で対話集会を開き、都政を都民に取り戻す」。

多様な人たちが
支援のアピール


  宇都宮さんのアピールを受けて応援発言を、孫崎享さん(評論家、元外務省国際情報局長)、高橋シズエさん(サリン被害者の会)が行った。地下鉄サリン事件で夫を失った高橋さんは宇都宮さんがオウムと対峙して犯罪被害者救済のために闘ってきたことを紹介した。
 さらに小池晃さん(日本共産党参院議員)、福島みずほさん(社民党参院議員)、村松まさみさん(小平市議会議員)、すぐろ奈緒さん(緑の党共同代表)が登壇して支援のあいさつ。水野誠一さん(元参院議員)、石川セリさん(歌手)もあいさつ。在ニューヨークの坂本龍一さん(音楽家)からのメッセージも読み上げられた。
 さらに選挙運動に当たっての公選法の説明が田中隆弁護士から行われ、「希望のまち東京をつくる会」を代表して海渡雄一弁護士から行動提起が行われた。
 集会の前後には池袋駅東口で街宣車から「希望のまち東京をつくる会」の街頭宣伝が行われ、道行く人びとにアピールを行った。

五輪返上運動
継続の立場で


  なおわれわれは、一月二三日告示、二月九日投票の東京都知事選で宇都宮けんじさんを支援するが、「オリンピック開催」問題での「シンプルで環境にやさしい東京五輪」という政策には反対である。われわれは東京五輪の開催そのものに反対であり、その立場から「五輪返上」の運動を継続・拡大していくことを再確認するものである。  (K)
 

フィリピン台風災害

引き続き救援カンパを

Mi―Handsに第一次分送金

 昨年一一月九日にフィリピン中部のビサヤ諸島、とりわけビサヤ地方東部のレイテ島、サマール島に最大の被害をもたらした台風30号(国際名ハイエン、現地名ヨランダ)から二カ月余りが経ちました。
 しかし被災者の生存という最低限度の権利の保障もままならず、救援、生活の再建は遅々として進んでいません。現地では、救援物資も届かないという深刻な状況の中で、フィリピンの同志たちは「災害に対するミンダナオ人道活動ネットワーク」(Mi―Hands)を組織し、食料・生活物資を送り届け、医療や相談活動を持続するなどの献身的活動を展開しています(本紙昨年12月9日号7面参照)。
 この現地からの呼びかけに応え、第四インターナショナルの同志たちはアジア、欧州、南北アメリカなどで救援カンパ活動に取り組んできました。われわれもフィリピンの同志やESSF(国境なき欧州連帯――フランスに本拠がある国際連帯組織)の訴えに応えてフィリピン支援カンパを呼びかけました(本紙昨年11月25日号1面参照)。
 昨年一二月一九日、読者の皆さんからよせられたフィリピン救援カンパ第一次分一〇万円(七〇〇ユーロ)を、ESSFを通じてフィリピンのMi―Handsに送りました。どうもありがとうございました。
 カンパは一月末まで継続します。新時代社の郵振口座00290―6―64430にご送金ください。その際、ぜひ「フィリピン救援カンパ」と明記してください。 (関連記事七面)


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