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    かけはし2015.年6月8日号

人としての尊厳取り戻せ


5.24「ひだんれん」設立集会に300人

分断を超えてつながろう

全国各地の原発被災者団体が結集


  【福島】五月二四日、国と東京電力に対し、刑事責任の明確化や原発事故の完全賠償を求めて裁判所に提訴した原告団、国の原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(原発ADR)を申し立てた住民訴訟の原告団など一〇団体が、二本松市で「原発事故被害者団体連絡会(略称・ひだんれん)」の設立集会を開いた。民事・刑事両面からの責任明確化などを求めている全国各地の被災者団体が、「連帯のためにつながろう」と発足させた初の全国組織だ。
 原発被害糾弾飯舘村民救済申立団、福島原発かながわ訴訟原告団、福島原発告訴団、福島原発山木屋原告団、川内村原発事故被災者生活再建の会、南相馬・避難勧奨地域の会、子ども脱被ばく裁判の会、原発賠償訴訟・京都原告団、福島原発おかやま訴訟原告団、福島原発被害東京訴訟原告団。また、「生業を返せ、地域を返せ!」裁判原告団など三団体がオブザーバーで参加、合わせて二万三〇〇〇人に上る。
 集会には三〇〇人が参加、原発被害糾弾飯舘村民救済申立団の長谷川健一団長の開会あいさつに続いて、原発事故まで阿武隈山地内の田村市滝根町に移住して有機農業をしていた、宇宙飛行士でジャーナリストの秋山豊寛・京都造形芸大教授が講演を行い、「世界の人々につながる運動にしよう」呼びかけた。
 各地、各団体の闘いの報告と訴えが次々と発せられ、保田弁護士、広瀬隆さん、海渡弁護士が発言。最後に、連絡会の共同代表で原発告訴団長の武藤類子さんが(1)被害者への謝罪(2)被害の完全賠償、暮らしと生業の回復(3)被害者の詳細な健康診断と医療保障、被ばく低減策の実施(4)事故の責任追及を目標にした設立宣言(別掲)を読み上げ「さまざまな分断を超えてつながり、傷つけられた尊厳を取り戻すために、さらに共闘を広げましょう」と呼びかけた。復興・帰還キャンペーンが激しくなり、避難指示区域の解除や賠償、自主避難者の住宅支援の打ち切り、などが自民党から打ち出される中、人間としての尊厳をとりもどす闘いの大きな一歩が記された。 (世田)

設立宣言

手をつなごう!立ち
上がろう!

原発事故被害者団体連絡会

若葉がつややかに輝き、風も爽やかな5月のこの美しい日に、私たち原発事故の被害者はここ二本松に集まりました。

 原発事故から5年目の初夏を迎える私たちひとりひとりが失ったものは、数えることができないほどに膨大です。家、生業、家族、友だち、地域社会、健康、命。そして私たちを育み、癒し、慰めてくれたこの美しい大自然。
それは生きる尊厳を奪われたことです。この悲しみは、時が経つほどに心に深く沈みこみます。

 福島原発サイトでは、汚染水の海洋流出、何処にあるか分からない溶け落ちた核燃料、夥しい放射性物質が付着した瓦礫と困難な問題にさいなまれ、収束の目途は全く立っていません。その中で1日7000人の作業員は危険な被曝労働と搾取の中にいます。更に労働力の確保のために、被曝線量限度が引き上げられようとしています。

 一方で国は、早期の帰還方針を押し付け、まだ放射線量の高い地域に人々を帰しています。「放射能安全キャンペーン」が流布され、不安や苦しさを声に出すことが難しくさせられています。住民の不安を払拭しないままに、避難指示の解除時期だけが先行して決められようとしています。

 納得のいく賠償はされず、生活再建の見通しもつかず、避難先でひっそりと亡くなっていく人々が大勢います。自主避難者の住宅支援が復興の妨げだといわれ、国と県、市町村による住宅支援の打ち切りの動きが進んでいます。避難者は、さらなる生活の困窮に陥ります。

 子どもたちの甲状腺癌は増え続けていますが、原発事故とは関係が無いと決めつけられています。被曝低減への無策は、若者や子どもたちの将来の健康影響や差別のリスクを増大させることになります。

 未だに誰一人、事故の刑事責任を問われず、事故の真相も明らかにならないのに、原発の再稼働が叫ばれ、この国の首相は他国へ原発を売りに行きます。

 このような絶望の淵から、私たちは立ち上がり始めました。損害賠償や被害の現状回復を求める訴訟、ADR申し立て、子どもの権利の確認、刑事告訴など、多くの人々がつながり、行動を起こします。

 私たち原発事故による被害者は、互いの困難を分かち合い、二度と同じ悲劇を繰り返さないために、国と東電に対し、被害者の責任として本当の救済を求め、次の目標を掲げます。

1、被害者への謝罪
2、被害の完全賠償、暮らしと生業の回復
3、被害者の詳細な健康診断と医療保障、被曝低減策の実施
4、事故の責任追及

 ひとりひとりはささやかな存在であっても、つながることが力となります。
互いの困難を聞きあうことで、苦悩を分かち合うことができます。
互いを励ますことで、勇気が溢れてきます。

 私たちは、諦めることをしません。
口をつぐむことをしません。
分断され、バラバラになることをしません。
私たちは手をつなぎ、立ちあがります。
そして、すべての被害者の結集を呼びかけます。

 ここに、「原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)」を設立し、原発事故の被害者がさまざまな分断を超えてつながり、傷つけられた尊厳を取り戻すために力を合わせて共に闘うことを宣言します。

原発事故被害者団体連絡会設立集会 参加者一同

5.25国会包囲のアピールを政府・国会へ

沖縄県民大会代表団と連帯し

オスプレイ配備も阻止するぞ

 五月二五日午後一時、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが呼びかけて「5・24国会包囲のアピールを政府へ国会へ伝えよう」行動が、午後一時から首相官邸前で開催された。この日、前日の国会行動に参加した五・一七沖縄県民大会の代表団が、政府に同決議を届けることになっている。この行動は、沖縄県民大会のそうした行動とも連帯して呼びかけられた。
 首相官邸前には、一五〇人以上の仲間が前日の集会の熱気もさめやらぬ面持ちで結集した。前日の「国会ヒューマンチェーン実行委」を代表してピースボートの野平晋作さんが「奪った土地を返すのに代替地を示せなどという論理は成立しない。今度は沖縄を上回る人数で国会包囲を!」と呼びかけた。
 若い人びとをカンパで次々に辺野古現地の行動に送り込む活動をしている辺野古リレー、日本山妙法寺、全石油昭和シェル労組につづいて発言したジュゴン保護センターの仲間は、「大浦湾のジュゴンの『食み跡(はみあと)』を調べれば数頭のジュゴンが生息していることは明らか。政府はこれを無視している。政府は『ジュゴンは回遊しているから基地を造っても大丈夫』などと言っている」と批判した。
 辺野古にカヌーを送る会からは「これまでにカヌーを九隻、さらに運搬用のワゴン車も送った」と語った。また三〇数年暮らしてきた東京から昨年沖縄に帰った一坪反戦・関東ブロックの下地さんも久々に元気な発言を行った。
 練馬の仲間は、前日、地元で午前中にデモを行ってから国会包囲に参加したことを報告した。
 参加者たちは、沖縄の代表団の申し入れ行動に連帯しながら、官邸に向けて「政府は沖縄の民意に応えよ」「オスプレイ配備反対」「戦争法案反対」の声を上げた。          (K)

5.11辺野古実が月例防衛省行動

違法工事を許さないぞ

オスプレイ横田配備もNO!

 五月一一日午後六時半から、防衛省に対して、辺野古新基地建設をやめるように申し入れ行動が辺野古への基地建設を許さない実行委の呼びかけで行われた。
 有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委が「自衛隊を邦人救出を名目に、世界のどこにでも派兵する。その行動を妨害したということで、殺すこともある。中国を意識しながら、グレーゾーン地帯の尖閣列島にもしもどこかの軍隊が上陸した場合実力で排除する。南シナ海も想定している。安保法制整備の動きは与那国島や宮古島への自衛基地建設と深くかかわっている」とし、「五月一八日午後六時に外堀公園(市ヶ谷駅寄りに集合)、午後七時から『自衛権拡大反対』の防衛省申入れ行動を立川自衛隊監視テント村、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委の仲間と三者の呼びかけで行うので参加してほしい」と訴えた。
 米軍横田基地へのオスプレイ配備が決定されたと報じられた三多摩の仲間は「地元の市町村はオスプレイの飛来を後から知らされた。極秘裏に五月八日に横田周辺を飛行した。生命・安全を無視している。満腔の怒りを表明する。横田は新しい状況に入った。周辺自治体へ要請行動を行う。六月一五日、労組連が要請行動を行う。闘いを強めていく」と決意表明した。

奄美でも土砂
搬出反対運動
沖縄現地から電話で安次富浩さんがアピールした。
「台風が来るというのでボーリング調査台船を引き揚げた。五月一七日の県民大集会に向けて、様々な取り組みが展開されている。五月下旬知事が訪米する。それに対するバックアップの県民大会になる。大きく広くやっていきたい。地域実行委がたくさん作られている。島ぐるみの闘いになっている。宮崎駿映画監督が辺野古基金の共同代表になり、広がっている。県外で埋め立てのための土砂を取られる奄美・徳之島地域で反対の動きがあり、奄美で結成総会を開くことになっている。沖縄の闘いは戦争のできる国づくりと闘っている。福島の脱原発の闘いと結びついている。連帯し、闘いをつくり上げてほしい。共に闘いぬきましょう」。
中部地区労組交流会の仲間が四回も現地行動に参加した報告をし、五月にも沖縄に行くと決意表明した。ストップ辺野古キャンペーンが辺野古でボーリング調査など基地建設を請け負っている大成建設、中央開発への抗議行動への参加を訴えた。五月一九日午後五時から、本社前抗議行動。
沖縄から北山田毅さん(沖縄平和市民連絡会議、抗議船船長)が駆けつけた。
「海上のボーリング調査は半分進んだ。キャンプ・シュワブ前、海上で抗議行動を行っている。私は抗議船の船長をしている。海上保安庁は抗議船を転覆させた。抗議船を八隻持っているが四隻ぶつけられて修理中だ。五月一一日、沖縄県は防衛局がコンクリートブロックを投入し、環境を破壊したことを調査する予定だった。しかし、防衛局の妨害で調査に入れなかった。七月に埋め立て工事について第三者委員会が環境破壊の結論を出せば、県は建設許可を取り消すだろう。違法の工事をさせない。五月一七日の県民集会には数万人の県民が集まる。全国紙の世論調査でも埋め立て反対が上回っている。埋め立てを絶対にさせない」と北山田さんは強い口調で訴えた。
大仲尊さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、「防衛副大臣が宮古島へ新たに七〇〇〜八〇〇人の自衛隊の部隊を配置することを明らかにした。与那国島では今は自衛隊基地建設に反対する闘いは続いていると訴えた。
ふぇみん婦人民主クラブが防衛省への申し入れを行った。     (M)


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