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    かけはし2015.年6月15日号

安保法制整備を直ちに止めろ


5.18反基地運動団体が防衛省申し入れ

立川市合同総合防災訓練反対




首都圏の米軍・
自衛隊再編強化
 五月一八日午後六時半から防衛省前に集まり、「安保法制整備を止めるように求める」申し入れと「平成27年度東京都立川市合同総合防災訓練」に反対する申し入れを防衛省に行った。この行動は有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委、立川自衛隊監視テント村、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委の三者が呼びかけた。
 「……自衛隊の任務の拡大は、沖縄における米軍辺野古新基地建設、陸自与那国配備などの自衛隊増強だけでなく、陸自木更津駐屯地のオスプレイ整備基地化、陸自の総隊制への移行に伴う朝霞駐屯地などの機能強化など、首都圏における米軍・自衛隊の再編とも連動しています。また、自衛官が死傷する危険性が高まることは、隊員に対する監視・抑圧の強化だけでなく、自衛隊駐屯地・基地を抱える地域社会における自衛隊に協力させる態勢の強化や、さらには死傷者を賛美する雰囲気つくりへとつながると共に、『テロ対処』を理由とした治安弾圧態勢の強化など、社会全体を大きく変えてしまうおそれがあります。対米協力のための集団的自衛権行使のみならず、これら安倍政権が進める安保法制整備の総体に対する反対の声をあげたい」。(呼びかけチラシより)
 
各地地域からの
活発な活動報告 
 申し入れに入る前に、防衛省前で参加団体からの発言が行われた。最初に、北部実行委の芝崎眞吾さんが「北部実は三月に集会、四月に自衛隊練馬駐屯祭反対のビラ入れ宣伝行動を行ってきた。米軍の横田へのオスプレイ配備決定が伝えられた。今日、ハワイでオスプレイが墜落した。戦争法制反対の声を地域から全国へ。今後、6・7練馬基地包囲デモ、7・5銀座デモを予定している」と発言した。
 立川テント村から。「米空軍CV22オスプレイの横田配備が報道されている。シリアで、オスプレイを使い米軍陸軍特殊部隊がIS暗殺を行っている。今朝、ハワイで訓練中のMV22オスプレイが墜落し、死傷者が出ている。モロッコで乗員二人が死亡している。オスプレイは欠陥機だ。自衛隊はそのオスプレイ一七機を三六〇〇億円で購入しようとしている。オスプレイは災害救助に役立つと宣伝されているが、ネパールで地震被災支援のために四機を送ったが一機しか使われていない。それは離着陸の時、ジェットエンジンからものすごい強風を出し、下の温度は三〇〇度にもなるので災害支援には向かないのだ。今回も人為的操縦ミスとしているが、操縦には神業が必要だということだ。民間ではこんなことは考えられない。軍隊だから使っている。6・20に福生公園でオスプレイ配備反対のデモを予定している」。
 習志野が報告。「陸自習志野には、第一空挺団と特殊作戦群が置かれている。この部隊が海外での邦人救出に使われるだろう。米軍でさえ成功例が少ない。戦争への加担につながる。とくかく一点突破でやろうとしている。世界中、いつでもどこでも戦争のできる自衛隊にしたい。空自の木更津にオスプレイの修理部隊を配備する。こうして習志野との一体運用をしようとしている。7・18に沖縄の安次富浩さんを呼んだ講演会を予定している」。
 キャンプ座間(神奈川県)で闘いを継続している、バスストップから基地ノーの京極紀子さんが「毎週水曜日にキャンプ座間への抗議行動を行っている。この取り組みを初めて一〇年になる。米第一軍団が配備され、自衛隊の中央即応総隊もそれと共同している。二つの軍隊への申し入れを行っている。横須賀を母港としている原子力空母ジョージ・ワシントンと交代してドナルド・レーガンがやってくる。戦争をじかに感じる。声を出して止めていこう」と語った。

沖縄と結び反戦
反基地の行動を
入間(埼玉県)の仲間は「航空自衛隊入間基地の横に米軍横田基地がある。一一月三日航空祭がやられる。危機感を感じている。主人公はひとりひとりの市民だ。地域で声をあげていきたい」と話した。辺野古実の中村さんが「5・17沖縄県民大会は三万五〇〇〇人が集まり大成功だった。翁長知事はあらゆる手段を使い基地は作らせないと改めて宣言した。五月一三日、福島みずほ事務所で海上保安庁の幹部を呼び、暴行の映像を見せて責任を追及したが、事実を認めない、責任を認めない態度に終始した。5・20に海上保安庁への抗議申し入れ行動を行う」と報告した。
2015東京都・立川市防災訓練に反対する実行委の大西一平さんが防災訓練に軍隊はいらないと訴えた。木元さん(すべての基地にaIをファイト神奈川)が「インド洋・イラク派兵の自衛官八九〇〇人のうち三五〇人が退職し、そのうち五九人に犠牲者が出ている。自衛官は使い捨てだ。自衛官の安全を確保すると言いながら、犠牲は末端の隊員へしわ寄せされる。自衛隊を海外派兵するな」と語った。
有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委、立川自衛隊監視テント村、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委の三者と自衛隊・米軍参加の東京都・立川市総合防災訓練―九都県市防災訓練に反対する実行委2015が防衛省に申し入れを行った。最後に、防衛省にシュプレヒコールで抗議を行った。        (M)

5.28日韓労働者連帯交流集会

民主労総のゼネスト支援

仁川からの訪日団が報告



27万人が参加
したゼネスト
 韓国民主労総は、朴クネ政権の財閥優遇政策と対決して、さる四月二四日にゼネストを決行した。今回のゼネストには全国三〇〇〇ほどの事業所、約二七万人の組合員が参加した。大企業を含めて労働者の過半数が非正規職で、一流大学を出てもまともに雇用もされない(ソウル大卒でも四人に一人)社会が出現している。
 韓国労働者は新自由主義によって作り出された格差社会と貧困の強制を拒否して、生存権をかけた闘いに立ち上がったのである。そしてその闘いは、韓国労働運動の復権をかけた第一歩に他ならない。今後ゼネストは夏の賃闘での第二波、年末の国会闘争に合わせた第三波と続く。
 こうした状況を受けて五月二八日、文京シビックセンターで韓国民主労総仁川地域の活動家を迎えて、ストライキで闘う韓国労働者を激励する「日韓労働者連帯交流集会」が同実行委員会の主催で行われた。集会には会場を埋めつくす百数十人の参加があった。
 仁川から来日したメンバーはキム・チャンゴン民主労総仁川地域本部・本部長、チェ・ギス民主労総仁川地域本部・未組織非正規職闘争部長、イ・ナミ仁川労働文化祭組織委員会・委員長、チョ・ビョンハさん(仁川市西区「民衆の家」運営)の四人だ。

朴クネ政権の
危機が深まる
集会は全労協の金沢議長の歓迎のあいさつから始まった。金沢議長は現国会で討議されている戦争法案について「力が弱くとも何とかして権力の野望を阻止しなければならない」と訴えた。また安倍政権が「日本が世界で一番企業がやりやすい国にする」と豪語していることと粘り強く対決して行くことの必要性を強調した。
次に仁川からの訪日団が紹介され、仁川地域で製作された八七年からの韓国労働者闘争と四・二四ゼネストの映像が上映され、韓国ゼネスト報告に入った。報告はキム・チャンゴン本部長が行った。
キム本部長はまず「民主労総ゼネストの背景」として、朴クネ政権の政治的危機状況についての報告から入った。
朴大統領は選挙で公約していた「経済民主化」政策を全面的に破棄し、財閥優遇政策を推進している。しかし国家機関の選挙介入問題や組閣にあたっての人選ミス、昨年四月のセウォル号沈没事故などで政権の無能さと無責任さが露呈して、支持率を著しく低下させた。こうした状況下で公安弾圧が強められ、民主労総への弾圧、全教組の非合法化、統合進歩党への解散命令などが行われた。
一方、民主労総は作年末に初の委員長直接選挙を実施し、先制的ゼネストを主張したハン・サンギュン候補が当選。こうした民主労総の動きに対して朴クネは新年の辞で「労働市場構造改革案は必須の生存戦略」だとして、労働運動への対決を宣言した。公務員年金の改悪案が国会で浮上する。こうして「ゼネストに入るしかない」という気分が構成された。
続いて「ゼネストの概要」について報告が行われた。ゼネストのスローガンは「財閥の優遇に立ち向かう労働者・庶民の救済ゼネスト/ストップ!朴クネ・前進!ゼネスト」だ。そしてゼネストの四大目標として@容易な解雇・低賃金・非正規職量産政策の阻止A公務員年金の改悪阻止B最低賃金一万ウォンC勤労基準法全面適用・労働法二条改正・全労働者の労働基本権の保障を掲げた。ゼネストは二波、三波と続く。
ゼネスト組織化にあたり八〇億ウォンの財政目標を決定し、組合員特別カンパを実施した。民主労総は「政労使委員会」への出席を拒否しているが、韓国労総はこれに出席している。しかし最終合意は拒否した。各労組部門での共闘関係は進んでいる。

非正規の組織化
を拡大しよう
最後に「ゼネストの規模と成果」「今後の闘争計画」について報告を受けた。そのなかで強調されていたのは、現場教育活動と組織化の重要性だ。
非正規労働者の組織化については担当のチェ・ギス部長が報告した。今年になってからチャン・グレ救済運動本部を結成した(チャン・グレは非正規職の日々を描いたマンガ・ドラマ「ミセン」の主人公の名前)。最賃一万ウォン(時給約千円)を要求して、六月にソウルで一万人集会を準備している(現在の最賃は約五六〇円)。非正規を組織することは若い人たちを組織することで、現在の民主労総組合員の二五%が非正規職であることなどが報告された。
現在の韓国での組織労働者率は九%で総数約二〇〇万人。韓国労総と民主労総の組織比は六対四だ。
報告に続いて東京清掃労働組合と日韓民衆連帯全国ネットワークから連帯のあいさつを受け、中小労組政策ネットワークの鳥井一平事務局長が閉会のあいさつを行いこの日の連帯交流集会を終えた。  (R)

コラム

さよなら先生

  先月下旬、職場から帰宅すると一枚のFAXが送られてきていた。地方紙に掲載された「おくやみ」欄の拡大コピーだった。FAXはその新聞社に勤める弟からだった。それで中学時代の担任の先生が前日早朝に亡くなったことを知った。女先生で享年七二歳。私らの担任をしていた当時は二六〜七歳ということになる。死因はガンだと思われる。今夜が通夜で明日午前葬儀。
 昨年は五月に亡くなった母の初盆だったこともあって夏に帰省した。親が健在のうちは毎年帰省するようにしていたが、両親ともに亡くなってしまったので、もうしばらくは帰省することもないだろうと思った。それで墓参りを済ませてから、まず高校時代の担任で部活の顧問でもあった八七歳になる先生宅を訪問した。今回亡くなった女先生と二人の「女子」を加えて、先生行きつけの鰻屋でビールを飲みながら楽しくおしゃべりをした。八四歳になる小学校時代の担任の先生宅には友人三人で昨年の正月に訪問していた。
 通夜はもう始まっている。葬儀に出席するのなら、明日早朝の飛行機に乗るしかない。たまたま仕事が薄い時期だったので行けなくはない。知ってしまった以上、行かなければ後悔の念が残るのではないか。お世話になった先生に、きちんと「さよなら」をすべきではないのか……。
 行くことに決めて職場に電話を入れた。残業中の営業に事の次第を告げる。次にインターネットで航空券を予約し、コンビニで料金を支払い、メールで送られてきた予約書を印刷する。夕食も酒もとれず、この時点で一〇時を回っている。礼服や着替えなどを揃えて、シャワーをして無精ひげもきれいに剃らなければならない。ドタバタしているうちに、とうとう夜中の二時になってしまった。
 翌早朝、寝不足状態で家を出て機内で仮眠。葬儀場方面の列車・バスの接続が悪く、葬儀場には五分遅れで到着した。四〇人ほどが着席して坊さんのお経を聞いている。同級生だった「女子」も何人か来ているようなのだが、四〇年以上も会っていないこともあって、誰が誰やらさっぱりわからない。浦島太郎の気分である。一〇年ほど前に胃ガンの手術をしてからすっかり痩せてしまった先生は、お棺の中でミイラのようになってしまっていた。あちこちから聞こえてくるすすり泣きにつられたのか涙があふれた。
 昨年夏の別れぎわに「ハグしよう」と言って私をギュと抱きしめた先生は、自分の死期を知っていたのだろうか。高校生の時に六〇年安保闘争で国会に押しかけて、警棒で強打されて片耳が聞こえなかった先生。私のやってきたことをずっと応援してくれていた先生。さようなら。
 次は誰の葬儀に出席するための帰省になるのだろうか……。  (星)



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