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    かけはし2015.年6月22日号

ボタンを押させないぞ!


ストップ川内原発再稼働

九州電力本店に抗議浴びせる

福岡集会に1万5千人


1 6・6「再稼働阻止全国ネットワーク」全国相談会開催 

「ストップ再稼働!6・7 3万人大集会」の前日、阻止ネット全国相談会が福岡市城南市民センターにおいて全国の原発現地、首都圏、そして「原発いらない福島の女たち」約一〇〇人の参加者の下、成功裏に勝ち取られた。
午後二時から開催された会議は「大飯闘争の記録」ビデオの上映に始まった。最初の発言者、共同代表の柳田さんは「今が再稼働阻止の正念場である。再稼働はエネルギー、電気の問題だけではない。今や “電気が足りない”は理由にならない」「なぜ再稼働するのか。核武装の問題を抜きには語れない。戦争法制たる安保法制が動き出しているが、原発があって戦争が出来るのか。狙われるのは原発と沖縄だ」と再稼働問題を鋭く追及した。「我々にとっては“再稼働阻止”こそが原発をなくす道である。福島に繋ぐ道である」と訴えた。
続いて全国の参加者から報告があり、首都圏からも規制庁への連続した抗議行動の報告があった。
福島の黒田節子さんは「海への放射性物質の漏洩は天文学的数字である」「福島は巧みなウソと大きな欺瞞に満ちている。“風評被害”ではない、現実の被害である」「子どもの悪性腫瘍が広がっている。原発災害死は“自死”も入れて一七〇〇人以上になった。しかし国は“環境創造センター”なるものを作り“放射能文化を勉強しよう”と子供を動員している」。そして被災者の貧困問題、被曝労働問題等を強く訴えた。
原発告訴団の武藤類子さんは「何としても原発再稼働は止めたい。福島は何も終わっていない。終わっていないのにどうして再稼働できるのだ」「福島は“復興、帰還”の流れが作られている。警戒区域が解除されているが二〇ミリシーベルトの所にどうして帰れるのだ!」と訴えた。その後全国から、「いかに川内原発の再稼働を止めるか」について、熱い討論がなされた。
夜は「かごしま反原連」と共に“金曜行動交流会議”も開催され、翌日の午前中も「阻止ネット会議」が開かれ高浜、伊方原発の再稼働をいかに止めるか、各地の運動課題等の課題も含めて、討論が深められた。

2 「ストップ再稼働!6・7 3万人大集会イン福岡」


六月七日の集会は「原発いらない!九州実行委員会委員会」の主催で行われ、共催は、「さよなら原発1000万人アクション・原発をなくす全国連絡会・首都圏反原発連合・再稼働阻止全国ネットワーク」の四団体であった。午後一時からの本集会に先立ち「福岡うたごえ」の歌で始まり、一二時半からのアトラクションは「再稼働阻止ネット」の主導のもとに行われた。
まず「川内の家」の岩下さんは、この集会が五月一五日から五月二七日、鹿児島から九電福岡本店まで三一一キロ、一二日間のリレーデモと九電本店への二七日の二〇〇人の抗議、申し入れ行動の成果の上でもあることを報告した。続いて全国の原発現地から参加した「阻止ネット」の仲間が旗を林立させ、壇上に登壇し、反原連の戦闘的なシュプレヒコールを会場いっぱいで受け止め、本集会が始まった。

全国からの
連帯アピール 
開会あいさつの後、最初の登壇者、武藤類子さんは、「福島事故から四年しかたっていない。今も故郷を追われている人が、一一万人もいる。大量の放射能が流されているのに事故を終わったことにしている。国は帰還を促し、補償の打ち切りを打ち出しながら、新たな差別と貧困を作り出そうとしている」「原発は我々の生きる尊厳を奪うものだ」と国を糾弾した。
川内現地からは、川内原発建設反対連絡協の鳥原良子さんが発言、「全国で火山噴火が次々に起きている。火山は怒っているのだ! 伊藤知事に言わせれば民意を反映させないやり方を“鹿児島方式”というらしい。とにかくあきらめずに闘おう」と決意を述べた。
協賛団体発言として、1000万人アクションを代表して藤本康成さんはアメリカでのウラン採掘場視察報告を行い「採掘場跡地は何の処置もされず放置されている。そこは先住民の生活圏であり、原発とは先住民の人たちへの差別と犠牲の上で成り立っている」と報告し、「我々の安全と、世界の人々の安全のために再稼働をやめさせよう」と訴えた。続いて反原連のミサオさんは「我々の闘いは正義の戦いであり、反原発運動は民主主義を取り返す運動でもある。川内は再稼働反対の天王山の闘いである」と闘い続ける決意を表明した。
再稼働阻止ネットを代表して柳田真さんは、昨日の全国相談会の報告を行い、「口ノ永良部島の噴火は自然界からの警告であり、噴火予知等できないことを明らかにした。全国の再稼働反対の声をもっと集めよう。東京でも規制庁交渉を続けている。川内原発の再稼働を止めるまでやろう!」と呼びかけた。
全国呼びかけ人の吉岡斉さんの発言の後、広瀬隆氏は「正しい報道ヘリの会」を紹介し、山本太郎氏が乗るヘリに向かい、会場全体で風船を振りながら集会を盛り上げた。

沖縄からも
共に闘う決意 
その後、沖縄から参加した二〇人が紹介され、安倍政権の辺野古基地建設強行路線に断固反対していく決意が述べられ、「基地も原発も同じである。安倍政権を許さない闘いをしよう!」と訴えた。その後政党代表からの発言等があり、最後に集会宣言が読み上げられ、「九電に再稼働ボタンは押させない!」決意を全体で確認した。
この日の集会参加者は一万五〇〇〇人であることが発表され、三コースに分かれて出発したデモは市内を通過、九電本店まで闘いぬいた。九電前では「川内原発再稼働反対!」のコールを行い、6・7行動を終了した。

3 今後の課題を設定


当初、九電が予定していた七月上旬再稼働は、規制庁の「使用前検査」の書類検査の中で、原発現場の設備や機器の資料の混乱などから九月頃まで再稼働準備は延期されようとしている。この間われわれは、規制委員会の川内原発再稼働に向けての、設置変更認可申請、工事計画認可、保安規定認可に対して、執拗に問題点を指摘し、何度となく規制庁交渉を行い、規制基準の甘さ、情報隠し、工事計画認可前の事前工事問題を追及してきた。使用前検査が丁寧に、正確に行われれば、一五〇〇種類以上の部位検査である「使用前検査」だけで一年以上かかるはずである。
その意味で規制庁の監視と、電力会社とのなれ合いを執拗に監視する必要がある。そして「東京も原発現地である」と闘い続ける、「再稼働阻止ネット」主催の九電東京支社への抗議行動を拡大、強化し、川内現地との共同行動として闘いぬく必要がある。川内原発再稼働阻止の闘いを九州、鹿児島だけに限定するのではなく、全国闘争として各原発現地が意識的な闘いとして作りあげることが必要である。なぜなら川内原発の再稼働を許せば、伊方、高浜、大飯、玄海、志賀、泊等々と次々に再稼働を許すことになるだろう。
そして原発再稼働阻止の闘い、沖縄辺野古基地建設阻止の闘い、戦争法制反対の闘いを、「安倍政権打倒!」の闘いとして闘いぬこう。 (寄稿:林一郎)

6.7 大阪弁護士会主催で戦争法案反対集会

なし崩しの海外派兵を許すな

4000人が市内デモ

 【大阪】安保関連法案に反対する大阪弁護士会主催、近畿弁護士会連合会・日本弁護士連合会共催の集会が六月七日、大阪市立扇町公園で四〇〇〇人の市民を集めて開かれた。
松葉知幸さん(大阪弁護士会会長)は開会のあいさつで、「弁護士は基本的人権の擁護・社会的正義の実現を使命とする職業。足下に憲法を置いている。政府の憲法の解釈によって集団的自衛権の行使を認めるということは、立憲主義の国家においてはあってはならないことだ」と述べた。
 続いて、上野千鶴子さん(社会学者・立命館大学特別招聘教授・認定NPO法人ウイメンズアクションネットワーク理事長)、谷口真由美さん(全日本おばちゃん党代表代行・大阪国際大学准教授)、川崎哲さん(ピースボート共同代表・集団的自衛権問題研究会代表)、山岸良太さん(日本弁護士連合会憲法問題対策本部長代行)が発言した。

憲法の骨抜き
を認めるな!
上野さんは、「五月一七日大阪の皆さんは橋下市長に勝った。ご本人が言ったとおり、民主主義の勝利です。三人に二人が選挙に行ったなんてすばらしい。七月一日は改憲記念日、というパロディを言ったとき、日弁連は結成以来今が一番燃えていると会長が言われた。『上野千鶴子の選憲論』という本を書いたとき、上野さんが憲法を論じるなんて、日本の危機はそんなに深いのかといわれたが、まさにそんなに深いのだ。日本の政治は今や危険水域に入った。違憲法案の審議をしたら、採決まで行く。審議拒否をすべきだ。わたしたちが若い頃、大人に対してこんな国に誰がしたと言った。今同じことを言われないよう、どうして止められなかったのかと言われないよう、死ぬまで頑張らないといけない。今なら、まだ引き返せる」と語った。
谷口さんは、「集団的自衛権の行使は、ヤンキーのけんかだ。集団的自衛権は国連憲章で認められているが、国連が動くまでの限定的な期間だ。湾岸戦争以降、米国がおれについてこいと言ってやるようになった。安保法制を七月までに決めると米国議会で安倍首相は約束した。国民は怒らねばいけない。民主主義とは、他人の意見をきちんと聞くことが基本だ。他人の話を聞ける大人になろう」と述べた。
川崎さんは、「外国では日本はどのように見られているか。パレスチナに行くと、日本人は広島・長崎でつらい経験をしてきたが、戦後は平和の国としてやってきたと言われる。日本国憲法は、世界に対する日本の約束だ。今日本は、昔やったことは間違っていなかったと言っている。だから、危険視されている。安倍首相が言っていることは、二〇一二年に出たアーミテージ・ナイ報告そのままだ。ホルムズ海峡の掃海、南シナ海の共同監視。国民の安全のためではなく、米国の要求に則っているだけ。米国にはお金がない。だから日本に肩代わりをして欲しいのだ。本当は、米国の力が弱くなった今がチャンス。軍隊で平和をつくるなんて古くさい。非軍事、話し合いでやろうと、九条の国だからいえるのに。今こそ世界は九条を必要としている。憲法の骨抜きは許さない」と語った。

違憲の法案を
絶対止めよう
山岸さんは、「法律で憲法を変えることは許されない。憲法審査会で三名の憲法学者が全員、集団的自衛権行使は違憲と表明した。さらに、後方支援も武力行使と一体化の恐れがあり、違憲の可能性があると言った。そんな法案を国会で通していいのか。共に阻止していきたい」と、述べた。
このあと、大阪平和人権センター(田淵直理事長)、ロックアクション(服部良一代表)、大阪憲法会議(梅田章二幹事長)が紹介され、最後に武村二三夫さん(大阪弁護士会憲法問題特別委員会委員長)が閉会のあいさつをした。
集会のあと、三コースに分かれ弁護士会のデモ指揮でデモに出発した。(T・T)             



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