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    かけはし2015.年7月27日号

安倍政権打倒し廃案かちとれ


7.14〜16戦争国家法案衆院強行採決への怒り渦巻く

8月の行動で勝利への展望切り開こう



世論は反対に
大きく動いた


七月一四日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、日比谷野外音楽堂で「戦争法案反対!強行採決反対!7・14大集会」を行い、二万人以上が参加した。
政府・与党は、衆院安保法制特別委員会で自衛隊の米軍との合同参戦化、グローバル派兵国家建設のための安全保障関連法案(平和安全法制整備法案と国際平和支援法案)の審議打ち切り、強行採決を一五日に設定した。多くの憲法学者が法案の違憲性を批判し、政府は合憲性の論拠を示すことに失敗し、民衆の反対世論も日増しに高まり、危機が深まっている。地方議会でも七月時点で反対一四四議会、慎重審議
一八一議会、賛成八議会という状況だ(朝日新聞)。
 ついに菅義偉官房長官は
「いつまでもだらだらやる
べきではない。決めるとき
には決める」と居なおり、
「一一三時間を超える審議
で国会議論も国民理解も深
まった」などとデマを飛ば
すほどだ。石破茂地方創生
担当相は、反対世論に耐え
られず、一五日の委員会強
行採決に対して「国民の理
上委員会」が「諸悪の根源
自民党」を歌でアピール。
さらに、「憲法九条やまと
の会」の企画(六・一三)
で制服向上委員会が自民党
批判を歌ったため自民党が
後援の市にクレームを行
い、あわてて後援を取り消
す事件を報告。あらためて
「器が小さい自民党」と批
判した。
主催者あいさつが佐高信
さん(評論家)から行われ、
「安倍首相は、中国を仮想
敵国と設定している。安倍
を倒さなければ戦争に突入
してしまう。民主か独裁と
いう局面だ。戦争法案を推
進しているのは自民党だけ
ではなく公明党の存在があ
る。平和の党なんてちゃん
ちゃおかしい。明らかに公
明党は戦争の党というしか
ない」と厳しく批判した。
民主党、共産党、社民党、
生活の党の議員団が登壇。
枝野幸男衆院議員(民主党
幹事長)、山下よしき参議
院議員(共産党書記局長)、
福島瑞穂参議院議員(社民
党副党首)、主浜了参議院
議員(生活の党と山本太郎
となかまたち副代表)が戦
争法案批判と闘う決意表明
を行った。
連帯あいさつに移り、佐
藤学さん(東大名誉教授)
は、「戦争の最大の被害者
は子どもたちだ。殺し殺さ
れる場に日本の若者を送る
わけにはいかない! 絶対
に廃案にしよう」と訴えた。
続いて落合恵子さん(作
家)、寺田正寛さん(真宗
大谷派:東本願寺)、山岸
亮太さん(日弁連憲法問題
対策本部本部長代行)が発
言。
実行委員会からの行動提
起を高田健さんが行う。
最後に参加者全体でプラ
カード「9条守れ」「戦争
させない」のシュプレヒ
コールを繰り返しながら、
デモに移った。
デモは警察権力によって
三〇〇人の隊列ずつ切られ
ながら出発させる規制を
行ってきた。二万人以上の
参加者になっているにもか
かわらず、このような不当
なデモ規制を行ってきた。
野音周辺では二重三重にも
およぶデモ待機隊列が膨ら
んだ。「戦争法案絶対反対!
廃案!強行採決を許さない
ぞ!」のシュプレヒコール
を行いながら国会請願デモ
に向かった。


15日、国会正門
6万人の人波が


七月一五日の委員会で
は、野党五党は政府案の採
決には応じない方針で一致
し、反対質疑を展開。安倍
晋三首相は安全保障関連法
案について「国民の理解が
進んでいないのも事実だ。
理解が進むように努力を重
ねていきたい」と言い放ち、
なにがなんでも制定してい
くことを宣言する。浜田は
質疑の打ち切り、採決を指
示し、維新が退席、民主・
共産が委員長席に詰め寄っ
たり、プラカードを掲げて
抗議するなか与党賛成で法
案を強行可決した。
国会周辺では朝から抗議
の座り込みをしてきた仲間
たちは特別委員会の強行
採決に対して抗議のシュ
プレヒコールを繰り返し、
一〇〇〇人以上が結集し
た。
午後六時半、総がかり行
動実行委員会は「戦争法案
反対!強行採決反対!国会
正門前大集会」を行い、約
六万人が駆けつけた。
岡田克也衆院議員/民
主党党首は、「皆さんの行
動によって安倍総理は強行
採決に追い込まれた。審議
を続けていたら、法案反対
が増え続ける。早く審議を
終了しなければまずいと判
断した。あと二カ月の会期
末までしっかりと闘い、追
い込んでいこう」と表明し
た。
吉田忠智参議院議員/社
民党党首は、「安倍総理自
身が戦争法案の『国民の理
解が進んでいない』とはっ
きり言った。しかし強行採
決に踏み切り、民意を踏み
にじる暴挙であり、独裁者
だ。五野党は本会議採決に
加わらず、最後まで反対の
意志を貫く」と発言した。
志位和夫衆院議員/共産
党委員長は、「戦争法案の
強行採決は主権者である国
民多数の反対の意思を踏み
にじる、まさに国民主権の
大原則の蹂躙だ。戦争法案
はどれも憲法九条違反が明
白だ。立憲主義を否定する
ことは独裁政治だ。反対意
見が多くなったため強行採
決に逃げ込んだ。みなさん
とともにスクラムを組み廃
案に追い込んでいこう」と
訴えた。
続いて、辻元清美衆院議
員/民主党、赤嶺政賢衆院
議員/共産党、山口二郎さ
ん(法政大学法学部教授)、
戦争をさせない一〇〇〇人
委員会、解釈で憲法9条を
壊すな!実行委員会、NG
O非戦ネット、SEALD
s(自由と民主主義のため
の学生緊急行動)のアピー
ル。

最後に「戦争法案絶対反対!安倍政権は今すぐ退陣!」のシュプレヒコールを行った。


16日、再び怒り
の国会前集会


七月一六日午後、衆院本会議で戦争法案の採決を強行し、自民党、公明党、次世代の党の賛成で可決し
た。五野党は反対の退席を
行った。安倍政権は、参院
が六〇日経過しても議決し
ない場合に衆院で再可決で
きる憲法五九条の「六〇日
ルール」が九月一四日以降
に適用可能を狙ったのは確
実だ。安倍首相は、「国会
での議論の場は参院に移る
が、『良識の府』ならでは
の深い議論を進めていきた
い。丁寧な説明に力を入れ
たい」と述べ、時間稼ぎの
ためのいいかげんな答弁で
参院でも逃げ切ろうとして
いる。戦争法案制定阻止に
むけて奮闘していこう。
 この日も朝から座り込み
を続けていた仲間たちを中
心に本会議強行採決糾弾の
アピールとシュプレヒコー
ルが国会議事堂にむけて繰
り返した。
 午後六時半、総がかり実
は、戦争法案反対!国会正
門前集会を行い、数千人の
仲間たちが集まった。
 抗議の発言が次々と行わ
れる。玉城 デニー衆議院
議員(生活の党と山本太郎
となかまたち)、小池晃参
議院議員(共産党)、枝野
幸男衆院議員(民主党幹事
長)、福島みずほ参議院議
員(社民党副党首)。
 さらに戦争する国づくり
ストップ!憲法を守り・い
かす共同センター、高野
孟さん(ジャーナリスト)、
山岸良太さん( 日弁連憲法
問題対策本部長代行)、内
田雅敏さん(戦争をさせな
い一〇〇〇人委員会)、高
田健さん(解釈で憲法9
条を壊すな!実行委員会)、
平和を実現するキリスト者
ネット、SEALDs(自
由と民主主義のための学生
緊急行動)。
 最後に総がかり行動実行
委員会から「声明」(別掲)
が読み上げられ、参加者全
体で共有化し、今後もスク
ラムを強固にし闘っていく
ことを誓い合った。 (Y)

声明

戦争法案の衆院での強行採決を
糾弾し、あくまで廃案を求める


政府・与党は7月15日、
衆議院安保特別委員会で戦
争法案を強行採決し、続い
て本日、本会議でも強行採
決を行った。憲法違反が明
白な戦争法案の成立を強行
することは、憲法の尊重擁
護義務を負う政府と国会議
員が自ら憲法を無視すると
いう立憲主義の否定であ
戦争法案の衆院での強行採決を
糾弾し、あくまで廃案を求める
り、私たちは断じて許さな
い。
戦争法案は、集団的自衛
権行使をはじめ、いつでも、
どこででも海外で自衛隊が
武力行使する道を一気に拡
大するもので、名実ともに
日本を戦争する国に変えて
しまうことになる。この危
険な大転換は、先に改定さ
れた日米防衛ガイドライン
が示しているように、米国
の世界戦略に日本を組み込
み、自衛隊を米軍とともに
戦う戦力とし、あわせて日
本の軍事大国化を誇示しよ
うとする誤った路線であ
る。それは、安倍首相が言
うような「平和と安全」で
はなく、日本が国際紛争に
武力介入し、自衛隊員を殺
し殺される状況に投入し、
日本もまた攻撃対象になる
ことを意味する。
この間、私たちは、さま
ざまな差異を超えて大きな
共同を実現した「戦争させ
ない・9条壊すな!総がか
り行動」として、連日のよ
うに国会周辺で、街頭で、
ネットで、「戦争法案絶対
反対」「いますぐ廃案」の
行動を展開し、継続してき
た。その声は、憲法学者や
研究者、弁護士、自治体議
会などだけではなく、母親
や学生、子どもたち、労働
者、宗教者などの広範かつ
多様な行動の全国的なうね
りとなっている。
世論の圧倒的多数が戦争
法案は憲法違反と受けと
め、政府の説明に納得でき
ないとし、今国会での成立
に反対している。今回の強
行採決は、この声に圧倒さ
れ焦った政府・与党が、こ
れ以上矛盾が露呈し、批判
が高まることを恐れ、議席
数だけに頼って押し切ろう
とする暴挙である。
しかし、私たちは、憲法
と国民の意思において、そ
して何より平和といのちと
人権というかけがえのない
価値において、安倍政権の
暴走を許さず、あくまで戦
争法案の廃案を求めて奮闘
する。この心を同じくする
全国にみなさんに、さらに
大きな声をあげ、さらに大
きく多様な行動を起こすよ
う呼びかける。


2015年7月16日
戦争させない・9条壊す
な!総がかり行動実行委員会


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