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    かけはし2015.年7月27日号

改憲と戦争国家への道を断ち切ろう


7.15自民党大阪府連に抗議

戦争国家法案強行採決に抗議

有権者の声に向きあえないのか!



 【大阪】戦争法案の与党
による強行採決に対し、自
民党大阪府連への抗議・要
請行動が七月一五日、しな
いさせない戦争協力関西
ネットワークの呼びかけで
行われた。谷町筋に面した
府連の入居するビル前の歩
道には二五〇人を超える市
民が参加した。
 抗議・要請文を読み上げ
たあと、参加した市民は、
中北龍太郎さん(ネット
ワーク共同代表)と服部良
一さん(ロックアクション
大阪共同代表)に抗議・要
請を託し送り出した。要請
文は、「戦争法案は違憲の
法案だ。そのような法案を
通すことは立憲主義の破壊
であり、日本を専守防衛国
家から海外派兵・参戦国家
にするものであり、戦後の
出発点を根底から覆すもの
である。本会議での強行採
決をしてはならない」と訴
えている。


話も聞かずポス
トに入れるだけ


抗議・要請は事前に府連
に伝えられていたにも関わ
らず、中北龍太郎さんと服
部良一さんが、府連が入居
するビル(表はシャッター
を下ろし、裏は開いている)
に入ろうとしたが、関係者
は留守。ビル管理者は初め
は府連のポストのところま
ですら入れようとしなかっ
たが、結局抗議・要請文を
ポストに投函して、申し入
れを終了せざるを得なかっ
た。
このような申し入れ行動
は従来何度となくやってき
たが、以前は応接室に通し
て話だけは聞いていた。そ
れが、回を重ねるたびに、
部屋の入り口で要請文を読
み上げ受け取るだけ、ビル
の一階まで職員が下りて要
請文を読み上げ受け取る、
というように次第にレベル
ダウンし、今回のように
なった。
服部さんは、「このよう
な自民党府連の態度は、公
党としてあってはならな
い」と報告した。彼らは、
税金から政党助成金をも
らっているし、公党である
なら、国民の違う意見にも
耳を傾けなければいけない
はずだ。
要請行動の報告のあと、
時間の関係で一八の団体か
らアピールが続いた。衆議
院本会議で法案が可決する
場合は、その日同時刻に再
度集まることを確認した。


ロックアクショ
ンなどとも合流


少し時間をずらして、
ロックアクション大阪の抗
議行動が梅田のヨドバシカ
メラ前で行われた。また、
JR大阪駅ステーションビ
ル北側(ヨドバシカメラと
道を隔てた向かい側)では、
シールズ関西(自由と民主
主義のための関西学生緊急
行動)の抗議集会が開かれ
た。
宣伝カーの上から学生
が、「『国民の理解が進んで
いない』と認めているのに
強行採決した。国民を無視
することは許されない」と
訴え、内田樹さんや・大学
教授らもゲストスピーチと
して駆けつけた。通勤客等
も含め参加者は熱心に耳を
傾け、ロックアクションの
行動に参加した市民も最後
はシールズの集会に合流し
た。参加人数は、主催者発
表で二七〇〇人だった。
(T・T)

7.14戦争法案強行採決やめろ

緊急行動・デモに一五〇〇人


日ごとに拡大する抗議の波


 【愛知】七月一四日午後
六時三〇分から名古屋市、
栄の久屋公園ひかりの広場
で「安倍内閣の暴走を止め
よう!戦争法反対!強行採
決反対!7・
14
愛知集会・
デモ」が、安倍内閣の暴走
を止めよう共同行動実行委
員会の主催で行われた。
 戦争法案の強行採決切迫
情勢のもと、愛知県から東
海三県において各地で連続
した街宣、集会とデモが行
われてきた。この集会もま
た、強行採決が目前に迫ろ
うとしている情勢の中で急
きょ開催された緊急集会で
あった。
 平日の急な呼びかけにも
かかわらず、戦争法絶対阻
止の決意に燃える仕事帰り
の労働者、学生、市民が続々
と結集し、七月一日に同じ
場所で行われた集会参加者
数を上回る一五〇〇人が参
加し、大高揚した。


多様な人びとの
自発的な結集


集会では、最初に主催者
あいさつを中谷雄二さんが
行った。中谷さんは、安倍
政権のやり方は独裁政治で
あると厳しく批判し、戦争
法は認めないという声を上
げ続け、全国の闘いと共に
大きく行動していこうと決
意をこめて語った。
愛知県弁護士会副会長の
平林さんと、愛労連の議長
であり、憲法と平和を守る
愛知の会の榑松佐一さん
は、それぞれの立場から戦
争法阻止の決意を述べた。
弁護士の森弘典さんは、若
者の貧困と戦争法のからみ
について語り、やめて戦争
法!天白の会の女性は天白
区における地域での活動を
報告した。アベ政治を許さ
ない全国一斉行動あいちの
井戸孝彦さんは七月一八日
に行われる再度の緊急集会
とデモへの参加を呼びか
け、戦争法絶対阻止の強い
決意を述べた。
愛知の女性たちの呼びか
けで行われる、怒れる女子
デモの丸山悦子さんは六月
二〇日に行われた集会とデ
モの報告を行い、八月二日
に二回目の「女たちのデモ」
を行うと述べ、赤いものを
身にまとい、または赤いも
のをもって参加しようと呼
びかけた。
最後に名古屋大学大学院
教授の本秀紀さんが、憲法
学者による「憲法研究者全
国出前講師団」を結成した
報告を行い、地域で安保法
制、憲法についての学習会
を各地で行う際にはぜひ活
用してほしいと述べた。


新しい労働者と
学生の闘いを


最後に閉会のあいさつが
行われ、元気よくコールを
上げてデモ行進に出発し
た。一五〇〇人のデモは長
蛇の隊列となって栄の繁華
街を席巻した。
様々な横断幕やノボリ、
赤地に白抜き文字で「安倍
NO」「戦争反対」と書か
れたカードは特に目立ち、
多くの人が注目した。秘密
保護法反対の闘いを取り組
んだ人々を最初の中核とし
て、闘いは止まることのな
い拡大を続けている。それ
は各分野ごとに、あるいは
地域の闘いとして今までに
ない高揚が始まっている。
名古屋市内の各区の「9条
の会」、愛知県下の各市町
村での地域ごとの闘いの高
揚もすさまじい勢いで拡大
している。その中で、学生
や高校生、労働組合の青年
部があらたに立ち上がろう
としている。
これらの闘いを防衛、
発展させ、新しい労働者
の闘いと学生の闘いを共
に構築していこう。七・
一八、七・二九、八・二連続集
会とデモを労働者の大結集
で勝ち取り、戦争法阻止、
安倍政権打倒まで突き進も
う。 (越中)

7.13

しないさせない戦争協力関西ネット

緊迫した状況に立ち向かおう

年次総会と講演会を開催


 【大阪】エルおおさかで
七月一三日、しないさせな
い戦争協力関西ネットワー
クが総会を開いた。
 中北龍太郎さん(ネット
ワーク共同代表)のあい
さつのあと、星川洋史さ
ん(ネットワーク事務局長)
が二〇一四年度の取り組み
の経過報告をした。そし
て、一五年度の取り組みと
して、継続している戦争法
案との闘い、九月一三日に
予定している「止めよう!
戦争への道 めざそう!ア
ジアの平和」二〇一五関西
のつどい、辺野古新基地建
設反対・沖縄連帯の闘い、
Xバンドレーダー基地撤去
の闘い、憲法改悪反対闘争、
川内・伊方・高浜再稼働反
対の取り組みなどを中心と
した反原発闘争、戦後七〇
年市民宣言運動への参加な
ど、それぞれ重要な課題の
取り組みを確認した。
 戦争させない一〇〇〇人
委員会の運動が、東京を始
め各地で発展しているが、
大阪では未だ盛り上がりに
欠けている。大阪では大阪
弁護士会が運動団体の結び
つきの要になってきたが、
大阪・関西における総がか
り行動的な構造を創り出す
ことと、一〇〇〇人委員会
の強化が求められている。
 澤野義一さん(大阪経済
法科大学教授)が「安全保
障関連法(戦争法)案の問
題点」と題して講演をした
(要旨別掲)。
講演の後、辺野古アク
ション大阪、Xバンドレー
ダー基地反対京都連絡会、
六・四弾圧で関西共同行動、
一〇〇〇人委員会からア
ピールがあった。(T・T)


澤野義一さんの講演

「安全保障関連法」
の問題点を切る!


昨年七月安保法制整備の
閣議決定、今年四月日米ガ
イドライン改定、五月安全
保障関連法案の国会上程、
七月中旬衆議院採決? 九
月二七日までに再議決? 
と、非常な早さで国家の変
質が図られつつある。この
動きは、平時から戦時へ至
るあらゆる事態への切れ目
のない対処、つまり、専守
防衛国家から海外派兵・参
戦国家への転換だ。


定義があいまい
な「新三要件」


安全保障関連法案、日本の平和と安全に関連しては
@自衛隊法改正により平
時における自衛隊海外派
兵。現実問題としては、南
シナ海での米日フィリピ
ンの共同軍事演習がある。
フィリピンに自衛隊が入る
協定が締結されようとして
いる。Aグレーゾーン事態。
具体的には、領海侵入等で
の自衛隊出動、共同演習中
の米軍等に対する攻撃への
防護。B重要影響事態には、
周辺事態法を改正。グロー
バルな地域での米軍等への
後方支援、弾薬の提供。日
本周辺以外のシーレーンで
の船舶検査も可能にする。
C武力攻撃事態及び存立危
機事態法案を改正し、集団
的自衛権の行使を可能とす
る。その三要件は定義があ
いまいだ。関連して、国民
保護の適用では、自治体や
住民の戦争協力要請が国際
平和支援法案の中に明記さ
れている。
国際の平和と安全に関連
しては
@国際平和共同対処事態
には、国際平和支援法案の
新設で、イラク特措法等を
恒久派兵法へ。APKO活
動には、PKO協力法の改
正で。PKO活動の拡大、
さらにPKO活動以外の有
志国による国際連携平和安
全活動(ISAF)への参加。


「歯止め」には
なっていない


自公合意による自衛隊活
動の歯止めとしては、@国
際法上の正当性、A国会等
の民主統制、B自衛隊の安
全確保をあげているが、@
について、例えば、ISA
F等は国際法上の正当性は
怪しい。Aは、歯止めにな
らない。Bで、自衛隊への
危険は増す。それに、法案
内容が九条違反である。


「後方支援」も
集団的自衛権


海外派兵と参戦の形態
は、@米軍への後方支援と
A集団的自衛権行使だ。法
案についての意見論は、非
武装平和主義の立場から
は、後方支援も武器使用の
拡大と武力行使一体化だか
ら、@Aともに違憲だ。し
かし、法案が違憲だという
立場の多数説は、個別的自
衛権容認と集団的自衛権行
使違憲のセットだ。私見で
は、@も広義の集団的自衛
権行使に当たる。交戦権を
放棄した非武装永世中立の
立場からは、違憲である。


「集団的自衛権」
論議の問題点


安保法制懇の見解は、@
砂川最高裁判決を論拠にす
る。A集団的自衛権と個別
的自衛権は不可分。B集団
的自衛権を禁止する明文規
定がない。従来の政府見解
は、憲法解釈ではなく政策
によるもの。今回は政策変
更だ。C侵略戦争でなけれ
ば、すべての自衛権行使を
九条は容認している。D集
団的自衛権制度は確立した
国際法であり、国内的にも
遵守すべし。
しかし、@は米駐留軍の
合法性についてのもの。A
は国連憲章でも、個別的ま
たは集団的となっていて、
分けてある。Bについて歴
代政権は、憲法解釈だと
いってきた。C誰も認めな
い。Dについて、米国やソ
連のやった戦争が合法的だ
とは言われていない。
安倍政権の見解として
は、もうひとつ、閣議決定
がある。従来の政府見解が
九条の下で憲法的原則とし
て定着したものを一内閣の
閣議決定で変更することは
許されないし、憲法改正に
匹敵する事項の提案は、内
閣の権限にはない。閣議
決定では、砂川判決では
なく一九七二年見解を論拠
にしているが、閣議決定と
一九七二年見解は結論が相
違している。
集団的自衛権で国民の幸
福追求権等は守られるの
か。自民党改憲草案では、
平和的生存権規定が削除さ
れ、幸福追求権を公益によ
り制限している。武力行使
の時点等が、政策判断に任
され、最小限の武力行使の
限度も不明確で、論理上は
核武装も含まれる。
東アジアでの9条
を生かすために
閣議決定について、日本
が武力攻撃を受けたときの
み自衛権が行使できると限
定解釈し、安保法案を批判
しつつ、閣議決定を評価す
るという矛盾した傾向の憲
法学者(木村草太)もいる。
これは、立憲主義憲法論と
しては疑問だ。
維新の党の修正案は小林
節氏の見解に依拠している
が、存立危機事態での集団
的自衛権行使を求めず、武
力攻撃危機事態での自国防
衛の自衛権行使に限定し、
周辺事態での後方支援は容
認している。これは、実質
的に集団的自衛権行使容認
論になっていく。
平和憲法と立憲民主主義
についての戦後最大の危
機。明文改憲を射程に入れ
た行政運用(閣議決定等)
や立法による実質改憲を阻
止するため、世論での安倍
政権の支持率の低下をめざ
そう。世論の動向がカギを
にぎる。東アジアで九条を
活かした、日米同盟に依拠
しない平和地帯構想のため
の外交を要求しよう。
(講演要旨、文責編集部)


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