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    かけはし2015.年8月3日号

戦争法案をかならず廃案へ!


7.26猛暑をついて国会包囲行動に2万5000人

安倍政権は追いつめられている

参議院の攻防で成立阻止し、勝利を実現しよう




危険水域越え
た内閣支持率
 七月二六日、戦争国家法案の参院での審議入りを翌日にひかえたこの日、都心の最高気温は三五・八度と今年最高を記録した。この猛暑の中を午後二時から始まった「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」実行委員会主催の国会包囲行動には二万五〇〇〇人の人びとが集まった。
 自民党幹部は、衆院での強行採決にあたり巨万の労働者・市民、学生たちが抗議の国会行動に立ちあがったことに対し「六割以上の人が法案反対だといっても一九六〇年、七〇年の闘争に比べると盛り上がりに欠ける。週が変われば運動の勢いもおさまってくるだろう」と語ったそうだ。しかしこの集会にはそうした強がりの「楽観論」を吹き飛ばすような熱気がみなぎっていた。
 午後二時、元気に満ち溢れたシュプレヒコールで始まった集会では、まず最初に民主党参院議員・代表代行の蓮舫さんがあいさつ。「今まで憲法九条が平和を守ってきた。憲法を破壊する法案の成立を阻止しよう。安倍政権はただちに退陣を」と訴えた。次に共産党の山下芳生参院議員・書記局長は、「国会論戦で、この法案は日本を海外で戦争する国にする違憲法案であることがはっきりした。七月一四〜一六日の三日間で一九万人、一昨日の七月二四日には七万人が国会に詰めかけた。今こそ廃案をかちとり憲法九条を生かす平和の外交戦略を」と呼びかけた。社民党の吉田忠智党首・参院議員も「安倍内閣の支持率は三五%に達した。一九六〇年に岸内閣が倒れた時の支持率二八%に近付いてきた」と、戦争法案を廃案にして内閣を打倒する闘いを強調した。

ここが正念場だ
全力を発揮しよう
ゲストスピーチの最初は、最初に名護市在住の一坪反戦地主会員の女性。彼女は「辺野古に基地を作らせない闘いと戦争法案反対の運動を結びつけよう」と訴え、九月一二日に東京で予定されている国会包囲行動の成功を呼びかけた。
立憲デモクラシーの会共同代表で法政大教授の山口二郎さんは「安倍内閣の支持率は三〇%台に落ちた。前の世代からの平和と民主主義をめざす闘いを、後の世代に引き継ぐ責任がある。これを安倍ごときに潰されてはならない。あらゆる問題が八、九月に噴き出してくる。安倍を返り討ちにしよう」と呼びかけた。日弁連の福山洋子さんは、全国の弁護士会で「違憲の戦争法案反対」の決議が上がっていることを紹介し、「安倍のやり方はワイマール憲法を葬ったナチスの全権委任法と同じ」と語った。
続いて映画人九条の会から池谷薫さんが発言。池谷さんは中国山西省の残留日本軍兵士問題を扱った「蟻の兵隊」の監督。池谷さんは、軍の命令で帰還を許されなかった兵士に焦点を当てながら、「戦争をする国家」の不条理さを語った。ルポライターの鎌田慧さんは「亡国の政権、亡国の首相」を打倒しようと呼びかけ、川内原発をはじめとした相次ぐ原発再稼働の動きを止めることの大事さを訴えた。九月二三日には原発・戦争法案・沖縄をテーマにした集会を代々木公園で開催することを紹介した。佐高信さんは「公明党・創価学会は何をしている。今すぐ野党になれ!」と訴えた。
月 日には
万人の結集を
国会前集会は、第一部をここでしめくくったが、続いて第二部として国会に向けたコールや参加者のアピールを中心とした行動が午後四時半過ぎまで続けられた。
「総がかり行動」実行委は、七、八月さらに国会に向けた行動を積み重ね、八月三〇日(日)には、一〇万人結集をめざした国会包囲行動(午後二時)を呼びかけている。安倍政権への支持率の急落は、全国で広がる違憲の戦争法案反対のうねりが作り出したものだ。このうねりを安倍政権の打倒と戦争国家法案の廃案へと結びつけるために全力をあげよう。  (K)

7.23木曜日連続行動に2000人

「憲法を守れ」と村山元首相

歴史的闘いに攻め上ろう

安倍の「説明」
で反対が広がる
 七月二三日、一〇回目となる「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」実行委員会の毎週木曜日国会前連続行動が、午後六時半から行われた。七月一五日、一六日に安倍内閣は、戦争国家法案の衆院特別委員会と本会議での採決を強行した。「一一六時間もかけて審議は出尽くした」と安倍内閣は居直っている。しかし、七月一五、一六日の強行採決以後も、国会前には連日のように夜遅くまで抗議の人波が絶えることはない。
 そして各マスコミでの世論調査でも、戦争法案への反対の声は「賛成」を大きく上回り、安倍内閣の支持率は第二次内閣の成立以来初めて「不支持」が過半数に達した。安倍首相は、「喧嘩」や「火事」のたとえ話で、集団的自衛権行使の戦争法案=アメリカを支援しながら地球の裏側まで「切れ目なく」自衛隊を武力行使のために派遣する法案の「必要性」を宣伝するのに躍起となっている。しかし、そうすればするほど、人心は安倍から離れていくのだ。安倍は衆院での強行採決の後に、「国民に十分な理解を得ていない」と語ったが、事実は、「理解がすすめば進むほど」批判が広がっていくのが現実なのである。

連鎖反応的な
闘いの渦を!
七月二三日の国会抗議行動には、大分から駆けつけた村山富市元首相が最初に発言した。村山元首相は九一歳という高齢を感じさせない、よく通る大きな声で「憲法を守ることは国会議員の義務だ。それを平然と無視する国会のあり方はとんでもない。総理大臣の恣意によって戦争に参加することなど許されない。生命をかけて憲法を守ろう!」と訴え、大きな拍手を受けた。
つづいて国会議員から社民党の吉川元衆院議員、民主党の近藤昭一衆院議員、共産党の井上哲士参院議員が発言し、行動参加者を激励した。立憲デモクラシーの会代表で法政大教授の山口二郎さんは、「安保法案に対案などいらない」と述べ、民主党内にある「参院での対案提出」の動きにくぎを刺した。
日弁連の山岸亮太さん(日弁連憲法問題対策本部本部長代行)は、「女性自身」などこの間の女性誌での戦争法案反対の特集に注目すべき、と語った。
「総がかり行動」を構成する三団体(解釈で憲法九条を壊すな!実行委、戦争をさせない一〇〇〇人委員会、憲法共同センター)が発言。高田健さん(解釈で憲法九条を壊すな!実行委)は「安倍首相がTVに出て『説明』すればするほど反対が広がっている。衆院での『強行採決』は追いこまれた結果だ。六〇日ルールなど使えないように本気で戦争法制を止めよう」と訴えた。戦争をさせない一〇〇〇人委員会の福山真劫さんは、「六〇年安保に迫る闘いを」と呼びかけた。
この間、七・一八の「プラカード行動」や若者たちの行動など、反対運動は猛暑の中で全国各地で新しい広がりを見せている。二〇〇〇人が集まったこの日の行動でも視覚障害者の団体などが独自の横断幕などを掲げて参加した。
参院での審議は七月二七日から始まるが、「総がかり行動」は八月に入っても毎週木曜日の国会前行動(午後六時半〜七時半)、火曜日の宣伝活動が行われる。そして八月三〇日(日)には午後二時から一〇万人をめざした国会大包囲行動も呼びかけられた。八月の連続した行動をバネに、九月、絶対に戦争法案廃案をかちとるための歴史的闘いを実現しよう!   (K)


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