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    かけはし2015.年9月21日号

この不条理許せるか


9.11暴挙だ! 派遣法改悪強行

抜本改正の闘いで逆襲を!

労働者の共同をさらに大きく


 
泥縄でずさん
な採択強行
 自・公は、九月八日派遣法改悪案修正案の参院厚労委採決を強行、同法案を一〇日参院本会議、一一日衆院本会議と立て続けに採択、強引に成立に持ち込んだ。参院では施行日以外にも本体部分で三点も修正した上、三九項目にものぼる付帯決議が付けられていたが、自身が採択した法案を修正され戻された衆院では、委員会に付託されることもなく、参院修正と付帯決議を実質審議なしに追認しただけだった。
 しかも参院においてさえ、九月八日の厚労委は混乱、修正案と付帯決議案は審議中断後の土壇場ではじめて提案、ろくな検討も許さず採決が強行される、というドタバタ劇となっていた。この最終盤の経過は、法案推進の社会的大義を奪われ追い詰められた政権が、ただひたすら成立という形式を追い求めざるを得なかったことを示し、大急ぎで付けられた三九項目の付帯決議が改悪実施に不透明部分をつくり出していることを含め、立法のあり方としても杜撰と言う以外ない。

派遣労働者の声
党利党略で無視
二年前の労政審審議から始まり二回の廃案に追い込んで粘り強く続いてきた改悪阻止の闘いは、今国会の審議を通じても、経営者を雇用責任から解き放つ派遣労働の実質的野放し化という、この改悪の不公正さと改悪案の欠陥を次々に暴き出し、それらを社会的にも広く認めさせてきた。結果として政権は自分が計画した通りの改悪はできなかったものの、このようにしてこの法案に対して社会に大きく広がった疑念、何よりも派遣労働者自身の高まる反対の声は、結局踏みにじられた。
この暴挙を導いたものは直接には、一〇月一日に迫る「みなし雇用申込制度」発効をこの改悪で何としても打ち消そうとの、派遣先企業、特に大企業のあまりに身勝手かつ不公正な要求に応えようとの露骨に企業を救済する意図だ。加えて、戦争法案採決強行に向け、不透明要素をできるだけ片付けておきたいとの党利党略も透けて見えている。
まさに一から一〇まで政権と企業の都合、職の安定と処遇の改善を願う派遣労働者の声は完全に無視されたが、それも今では多くの人びとに知れ渡っている。現に多くの報道も、この間の経過を批判的論調をにじませつつかなりのスペースで報じた。

 

安倍政権打倒
の闘いの中で
派遣労働の不条理さ、そしてそれをさらに悪化させようとしている安倍政権の不条理さは、今回の経過も含めてあらためて社会的に広く浸透し安倍政権に大きな圧力を加えた。それは確実に、戦争法案をめぐって高まる安倍政権への民衆的反感を強化するものとなるだろう。派遣法をめぐる闘いは、まさにその安倍政権打倒の全民衆的闘いの中で、直接かつ期限に定めのない雇用を社会的基準とする全労働者的要求を軸に、あらためて派遣法抜本改正を掲げ逆襲への道をつかみ取らなければならない。安倍政権の暴挙に対し、派遣法抜本改正の要求を明確に一体化しつつ、今後に控える労働時間法制改悪阻止の闘いや解雇金銭解決阻止の闘いを、さらに大きな労働者の共同を追求し勝利に導き、逆襲への号砲としよう。(神谷)

コラム

足の骨折(続)と災害救助

 七月四日に起きた足の骨折の回復は思わぬ展開を見せた。負傷直後の菊川市民病院では、「手術と石膏で固めて治すは半々だ。手術したら、二〜三日で歩けるようになる」と言われた。それから東京に帰り、別の病院で「骨折した骨の隙が一・四ミリ以上あり、手術をすべき範囲になっている。手術した方が歩けるようになるのが早い。一週間で退院も可能」と言われ、手術に踏み切った。ところが入院は二週間となり、結局は三週間になってしまった。足の骨が縦に裂けるように割れていたので、金属片も長くそれを留めたボルトも一二本と多かったのが退院を遅らせたようだ。
 退院時には八月になったら松葉杖も片方になるか、はずれるだろうと言われた。しかし退院後もサポーターをして、両方の松葉杖が八月一五日まで続き、その後ようやく片方での松葉杖になった。次回診察が三週間後ということで、九月五日には松葉杖がとれると思っていたが九月一九日の次回の診察となり、まだ片方松葉杖が続いている。
 そして週一回リハビリを続けている。一カ月間固定して動かさないと筋肉が固まり、自由に動かないし、無理に動かそうとすると痛みが走る。いったん、壊れた体はなかなか元には戻らない。退院後、事務所に出て「かけはし」制作だけはなんとかやれているが無理がきかない。あせる気持ちを抑えて、ここはがまんのしどころと腹を決めている。この間、温かいカンパもいただいた。ただ、ただ感謝あるのみ。
 ここまで書いていたら、九月一〇日の栃木・茨城・宮城などの豪雨被害のニュースが飛び込んできた。東日本大震災の津波を思わせる惨憺たるあり様とヘリによる救助のライブ放送。鬼怒川が決壊した常総市では自衛隊のヘリによる救出劇。当時ヘリは県警、消防、海上保安庁と自衛隊の三八機が出動していたという。しかし、テレビでは自衛隊ヘリのみが映されていた。そして自衛隊への感謝の言葉が続いた。
 自衛隊のヘリの方が大型で収容人数も多いのかもしれないが、自衛隊はあくまで戦争(人殺し)の道具であり、災害救助のための部隊ではない。消防や警察のレスキュー部隊こそが装備や人員を含めて主役となるように充実させなければならない。自衛隊はV22オスプレイ一六機の導入を決めているが、それにかかる費用は三六〇〇億円余、辺野古新基地建設は最低で三五〇〇億円を超えるという。
 国会では与党が海外派兵の来週末に戦争法案強行採決をねらっている。この法案が通ればさらに戦争のために莫大な予算が組まれる。災害のため、そして難民支援(日本は昨年難民申請者五〇〇〇人に対して一一人しか受入れていない)のためにこそ税金は使われなければならない。戦争法案を絶対に通すな。   (滝)


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