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    かけはし2015.年9月28日号

連日国会を包囲する労働者・学生・市民が安倍政権の暴走に正面対決


9.10〜9.18連日、国会を包囲し戦争法案廃案迫る

歴史的転換期に新しい運動の波

安倍政権打倒・戦争法廃止の闘いへ


9.10

雨をついて4000人

不退転の決意で闘おう


 九月一〇日、前日の豪雨の中の日比谷野音集会・デモに続き、いよいよ連日の国会正門前行動が始まった。追い詰められた安倍政権が九月一四日から始まる週に、参議院での違憲の戦争法案強行採決・成立に踏み込む緊迫した状況に入りこんだからだ。
 戦争させない・解釈で9条を壊すな!総がかり行動実行委員会は、八月三〇日の国会前一二万人行動、全国一〇〇〇カ所以上での取り組みの成功をバネに、違憲の戦争法案廃案・安倍内閣打倒に向けて総力を上げるよう檄を発した。
 前日に続き、この日も関東・東北地方を中心に強い雨が降り、茨城県・栃木県などを中心に豪雨により堤防が決壊して、多くの人が亡くなったり行方不明になる災害が引き起こされたため、午後一時からの正門前座り込みは中止となったが、午後六時半からの集会は予定通り決行した。行動には雨の中を四〇〇〇人が参加した。
 政府・与党は、九月一五日に戦争法案の「中央公聴会」を行い、一七日にも参院安保法制特別委員会の採決を強行する態勢を整えている。ここで退くわけにはいかない、と安倍政権も必死だ。そのために九月八日告示の自民党総裁選で、対抗出馬に向けて動いていた野田聖子衆院議員を無理やり引きずり降ろして「無投票」での安倍再選劇を仕組んだのである。

逃げとゴマカ
シの国会答弁
集会では、民主党の藤末健三参院議員、共産党の小池晃参院議員、社民党の吉田忠智参院議員・党首が発言。緊迫する国会状況の中で、昨年一二月の河野統合幕僚長による訪米記録について政府が「同一の文書は防衛省内では発見されなかった」と逃げとゴマカシに終始していることを厳しく追及した。
さらに作家の落合恵子さん、映画監督のジャン・ユンカーマンさん(映画「老人と海」、「日本国憲法」、「沖縄うりずんの雨」など)、被爆者団体協議会の代表、和光高校の高校生などが安倍政権の「戦争法案」を鋭く、厳しく、かつ正確に批判して共感の拍手を受けた。
時折雨が激しくなる中で、総がかり行動実行委の核となっている三団体(憲法共同センター、戦争をさせない一〇〇〇人委員会、解釈で憲法9条を壊すな!実行委)が、六〇年安保以来、国会正門前を埋め尽くした八・三〇の一二万人行動を引き継いで、「戦争法案阻止・安倍政権打倒を実現しよう」と呼びかけた。
高田健さん(解釈で憲法9条を壊すな!実行委)の、「今晩、私は『ワルシャワ労働歌』を歌いながら家に帰ろうと思う」という発言は、六、七〇年世代の危機意識を表現するものだった。
雨の中での国会正門前での行動は、午後七時四五分からのSEALDs(シールズ:自由と民主主義のための学生緊急行動)呼びかけの行動に引き継がれた。          (K)

9.11

日中座り込みも開始

終日国会を取り囲め

 九月一一日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「戦争法案廃案!国会正門前大集会」を行い、八〇〇〇人以上が参加した。
 自民、公明は、参院平和安全法制特別委員会(八日)で戦争法案強行採決にむけて中央公聴会を一五日に開催することを提案し、強行議決した。野党は、法案成立阻止にむけて地方公聴会の開催(一六日)を要求し、与党はしぶしぶ認め横浜で開催されることになったが、同日中にも委員会採決強行をねらっている。野党は、内閣不信任決議案、安倍晋三首相への問責決議案の提出などで対抗する予定だ。実行委は、この日から国会正門前座り込み行動を開始し、連日にわたって抗議行動を展開していく。国会内外にわたる闘いで法案廃案をかちとっていこう。
 特別委員会報告が井上哲士参議院議員(共産党)から行われ、「野党各派は、徹底審議を求め法案反対で意志一致した。一六日に地方公聴会が開催されることになった。政府答弁はボロボロで何回も中断している。憲法学者、元内閣法制局長が安保法案は違憲だと批判した。自民党は、『憲法の番人は最高裁だ』と言いながら元最高裁長官の山口繁さんも違憲だと表明した。安倍首相は、夏までに成立させると米で言っていたが、それを阻止した。国会大包囲の力で戦争法案を廃案に追い込んでいこう」と発言した。
 吉田忠智参議院議員(社民党)、小川敏夫参議院議員(民主党)からも報告と廃案にむけた決意を表明した。
 連帯あいさつが雨宮処凛さん(作家)、野平晋作さん(ピースボート)、藤井あや子さん(NGO非戦ネット)、上野千鶴子さん(安全保障関連法案に反対する学者の会)、山田旬さん(立憲デモクラシーの会)、真宗大谷派、SEALDsから行われた。
 佐野潤一郎さん(安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会)は、「公明党よ平和の党に戻れ! 山口 那津男公明党代表は、こんな法案はすぐにやめていただきたい。創価大出身の議員は、この法案を廃案にするために行動していただきたい。公明党がやめれば廃案になる」と訴えた。
 最後に主催者から行動提起が行われ、来週の連続国会闘争に再結集することを全体で確認した。  (Y)

9.14

国会正門前を埋め尽くす

4万5千人の大結集


議会でも徹底
抗戦を確認
 九月一四日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「戦争法案廃案!国会包囲行動」が行われ、四万五〇〇〇人が参加した。
 参院平和安全法制特別委員会(一四日)で安倍首相は、「熟議ののちに『決めるべきときは決めなければならない』というのが民主主義のルールだ」と居直り、戦争法案を強行採決で成立させることを表明した。与党は一五日に中央公聴会、一六日に地方公聴会、一七日に特別委員会採決強行、一八日参院本会議での強行採決というスケジュールで押し進めていくつもりだ。民主党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちは、与党の暴挙を許さず徹底抗戦していくことを確認している。
 国会の緊迫した状況を反映して、集会には続々と抗議する仲間たちが結集した。すでに午後六時過ぎには、車道は参加者であふれかえり、ペンライトをかざし、怒りのコールが繰り返され熱気に満ちている。ところが警察権力は、機動隊バスを大量に移動させ配置し、過剰な集会破壊・規制に乗り出してきた。それでも人々が押し寄せ、バリケードを排除し、午後七時ごろには警察の規制線は決壊してしまった。正門前は多くの人々で埋め尽された。国会前車道の機動隊バス配置に抗議し、集会に参加していった。

違憲の法案を
つぶすまで!
集会は、安倍政権と与党による法案強行採決策動を許さず、「戦争法案廃案!強行採決絶対反対!安倍政権即時退陣!」のコールを国会議事堂に向けて繰り返しながら始まった。
岡田克也衆院議員(民主党代表)は、「今日の委員会審議を見ましたか。議論すればするほど法案の疑問が深まる。国会は残すところ二週間、一日一日を全力で闘っていこう。野党全員が力を合わせ、皆さんとともに廃案に追い込んでいく」と発言した。
志位和夫衆院議員(日本共産党委員長)は、「野党共闘を強め、皆さんの闘いと連帯して戦争法案廃案にむけて頑張ります。特別委員会の審議で法案が憲法違反であり、国民の理解が得られていないことや、さらに法案を先取り的に米軍に追随する自衛隊中枢の暴走も明らかになった。日本の歴史を決める二週間だ。強行採決は絶対に許されない、廃案にするしかない。安倍政権を打ち倒していこう」とアピールした。
吉田忠智参議院議員(社民党党首)は、「安倍晋三総理は、史上最悪の総理大臣だ。戦争法案の強行採決、原発再稼働、労働法制改悪、辺野古基地建設強行など民意に背いている政権を一日も早く打倒しよう。法案を何時間議論しても集団的自衛権行使、武力行使の一体化の憲法違反はなんら変わらない。政府は、不誠実な答弁の姿勢、はぐらかし、開き直り、ごまかしだらけだ。国民に丁寧な説明をすると言っているが、全く逆だ。一六日の地方公聴会から何が起こるかわからない。野党は一致結束して戦争法案廃案を確認している。全力で闘っていこう」と訴えた。
玉城デニー衆院議員(生活の党と山本太郎となかまたち幹事長) は、「民意を受け止め政府に対して戦争法案廃案を確認しよう。沖縄は七〇年間、米軍基地とともに戦争の臭いがする島として、この法案の怖さについて肌でひしひしと感じています。ベトナム北爆ためのB52は沖縄から飛んでいった。まさか日本全体が悪魔の国と呼ばれるような法案を出すとは思わなかった。今日、翁長県知事は、辺野古埋め立て承認取り消しを表明した。県民は翁長さんとともに生きよう、あんたを支えるよという民意があったからだ。安倍政権に堂々と民意を突きつけ、戦争法案廃案に追い込んでいこう」と発言した。

大江健三郎さん
が連帯の発言
連帯あいさつが大江健三郎さん(作家)から行われ、「戦争法案が成立してしまったら、七〇年間の平和憲法の下の日本がなくなってしまう。しかし今、力強い集まりをみなさんが続けており、それがあすも続く」と檄を飛ばした。
さらに神田香織さん(講談師)、安全保障関連法案に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会、安保関連法案に反対するママの会、SEALDs、佐高信さん(評論家)、落合恵子さん(作家)などから抗議のアピールが続いた。
最後に明日からの公聴会闘争、国会包囲集会にむけた行動提起が行われた。コールは繰返し、続いていった。      (Y)

9.15

中央公聴会開催

大詰め迫る、さらに力を

 九月一五日、国会では戦争法案に関する中央公聴会が開催された。中央公聴会では与党推薦の坂元一哉・大阪大学大学院教授と白石隆・政策研究大学院大学教授が法案に賛成する意見を述べた。野党推薦で意見を述べたのは小林節・慶応大名誉教授、浜田邦夫・元最高裁判事、松井芳郎・名大名誉教授のほかに、SEALDsの奥田愛基さん。若い奥田さんの発言は、とりわけ注目を浴びた。
 「強調しておきたいことがあります。それは、私たちを含め、これまで、政治的無関心と言われてきた若い世代が動き始めているということです。……私たちはこの国の在り方について、この国の未来について、主体的に一人ひとり、個人として考え、立ち上がっているのです」。
 「デモや至るところで行われた集会こそが『不断の努力』です。そうした行動の積み重ねが基本的人権の尊重、平和主義、国民主権といった、この国の憲法の基本理念を体現するものだと私は信じています」「私にとって政治のことを考えるのは仕事ではありません。この国に生きる個人としての不断の、そして当たり前の努力です。私は困難なこの四カ月の中でこそそのことを実感することができました。それが私にとっての希望です」。

地方公聴会
行動呼びかけ
午後六時半から始まった集会には一万五〇〇〇人が参加した。民主党の長妻昭さん(代表代行・衆院議員)、共産党の穀田恵二さん(衆院議員)、社民党の福島みずほさん(副党首・参院議員)が国会と中央公聴会の模様を報告。さらに落語家の古今亭菊千代さんが、「先ほどから寝ていられる方がたくさんおられるので、もしよろしければお話しを聞いていただければと思います」と切り出した奥田さんの中央公聴会での発言を紹介した。
さらにフォークシンガーの中川五郎さんが歌を披露し、特定秘密保護法に反対する牧師の会、評論家の佐高信さんらがマイクを取って、発言した。集会は途中で主催・進行を総がかり行動実行委からSEALDsに交替するという構成。
最後に再び「総がかり行動実行委」から、翌日行われる横浜での地方公聴会への呼びかけ、そして特別委員会での採決もありうるという緊張した国会情勢について報告が行われた。(K)

9.16

3万5千人が参加

強行採決を許すな

 九月一六日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「戦争法案廃案!国会包囲行動」が行われ、三万五〇〇〇人が参加した。
 安倍政権・与党は、戦争法案に反対する野党の奮闘と結び付いた連日連夜にわたる国会周辺の反対集会、全国各地の反対のうねりの広がりに対して危機感に満ちた強行採決スケジュールを設定してきた。鴻池祥肇参院安保法制特別委員長(自民党)は、中央公聴会(一五日)に続いて地方公聴会(一六日)後に戦争法案の締めくくり総括質疑を行うと職権で決めてしまった。総括質疑後、参院平和安全法制特別委員会で採決を強行するつもりだ。国会法は、公聴会で民衆から意見を聴き、国会審議に反映させていくことを目的としている。ところが強行採決ありきで押し進め、採決環境を整えると称して開催したにすぎないことを自ら証明した。こんな暴挙を許してはならない。
 横浜の地方公聴会後、すでに与党は特別委員会での戦争法案採決強行に向けた態勢に入っていたが、野党議員は鴻池委員長の委員会室への移動阻止の闘いを繰り広げていた。

議会内外を貫く
闘いの一体感
集会は、「戦争法案強行採決反対!廃案!安倍はやめろ」のコールに続いて、委員長移動阻止闘争中に報告のために駆けつけた辻元清美衆議院議員(民主党)が「参議院理事会室の前で女性議員たちはハチマキを締めて、女性の声を全く無視しているじゃないか。公聴会はなんのためにやったのかと抗議し、採決強行反対にむけた座り込みをしている。前線に女性議員たちが頑張っている。野党議員ともスクラムを組んでいる。六時一〇分頃、国会を出てきたが、鴻池委員長は行方不明で委員会は開催されていない。皆さんの闘いが議員たちに勇気を与えている」とアピールした。
吉田忠智参議院議員(社民党党首)、山下芳生参議院議員(共産党書記局長)、枝野幸男衆院議員(民主党幹事長)からも国会報告と戦争法案廃案にむけた決意表明が行われた。
山内敏弘さん(憲法学者)は、「今夜の特別委員会での強行採決は許されない。法案は形のうえでは二つだが、一一本の法案だ。審議時間は、もっと多くの審議時間が必要なはずだ。米軍と一体となって自衛隊を世界に派兵することは安保条約の枠も超えるものだ。法案と安保条約の整合性について一切論議されていない。二転三転の政府答弁、立法事実の瓦解で明らかなように欠陥だらけだ。違憲の法案を廃案にしなければならない」とアピールした。
広渡清吾さん(安全保障関連法案に反対する学者の会)は、「横浜の公聴会に公述人として法案反対を訴えた。憲法は個人の尊厳を守り抜くことを言っている。戦争と武力行使は人を殺し、自分も殺される事態を作り出すことになる。憲法九条を守り抜こう」と発言。
続いて、鎌田慧さん(ジャーナリスト)、香山リカさん(精神科医)、山岸良太さん(日弁連憲法問題対策本部本部長代行)がアピール。
近藤昭一衆院議員(民主党)が国会から駆けつけ、「特別委員会理事会室は、膠着状態にあり、委員会が開催できないが続いている。野党議員がみんな集まって『廃案』と叫んでいる。なんとしてでも委員会を開かせない」と報告した。

 人不当逮捕
を許さない!
集会は、午後九時過ぎに一時集約、今後の行動提起が行われた。委員会開催阻止にむけた野党議員の闘いによって委員会は休憩に入り、結局、開催できない状態が続いた。集会に参加した仲間たちは野党議員に連帯し、深夜にわたってコールを繰り返した。
警察権力は、この日も戦争法案反対運動に真っ向から敵対する過剰警備・不当弾圧体制を敷いてきた。国会正門前集会を威圧するために三〇台の機動隊バス、二重の鉄柵バリケードを配置した。しかし続々と結集する仲間たちで歩道は溢れかえり、数カ所が決壊する事態へと広がった。抗議する仲間たちに対して機動隊は襲いかかり、一三人が不当逮捕された。集会破壊を繰り返す警察権力を糾弾する。        (Y)

 
9.17

与党の暴挙に怒り心頭

こんな「採決」は無効だ

何がやられたのかも不明


議会制民主主義
の手続きも破壊
 参院安保法制特別委員会は、九月一七日、午後四時三四分、米軍と一体になって自衛隊をグローバル派兵する戦争法案を自民、公明、次世代、元気、改革が強行採決し、可決した。民主、共産、社民、生活の四党は採決に加わらず、維新は反対した。
 政府・与党は、衆参安保特別委員会の審議において一貫して不誠実、ごまかし、答弁不能を繰り返してきた。必然的に戦争法案の違憲性、欠陥が益々明らかになり、民衆の反対運動のうねりに包囲され、追い込まれたあせりを衆参議院において強行採決でしか突破していく道を見いだせなかったのである。この姿勢の「集大成」が衆議院に続いて参院安保法制特別委員会でも繰り返した。
 与党は、戦争法案を一六日の参院安保法制特別委員会で強行採決をねらったが、野党の阻止行動によって委員会が開催できないままだった。あせりに満ちた首相官邸、自民党執行部は、委員会での強行採決にむけて鴻池祥肇安保法制特別委員会委員長(自民)、佐藤正久筆頭理事(自民)と事前謀議し、なんとしてでも一七日の委員会採決にむけて踏み出した。鴻池は、野党と理事会室で協議に入ることで合意(一六日午前三時過ぎ)していたが、一七日午前八時五〇分、だまし討ち的に第一委員会室に入室し、委員長席に座わり、委員会開催を宣言した。野党は抗議し、不信任動議を提出。鴻池は、突然、佐藤正久理事に「職務を委託します」と発言し、退席してしまった。この暴挙によって委員会は休憩に入った。
 結局、民主党の福山哲朗幹事長代理が不信任動議の趣旨説明、審議に入ったが与党らが否決。鴻池は、野党議員が抗議しているにもかかわらず、締めくくり総括質疑さえも吹っ飛ばして安倍首相が着席すると同時に与党の質疑打ち切り動議の確認さえも行わず、「採決」するという強引な運営を行い、そのまま戦争法案の強行採決まで押し進めるという議会制民主主義破壊を貫徹したのである。
 民主、共産、維新、生活、社民は、山崎正昭参院議長に戦争法案の「採決は無効」だから差し戻せと申し入れたが無視し、職権で参院本会議の開会を決めてしまった。
 民主、共産、維新、生活、社民は、午後九時すぎ、参院本会議で戦争法案成立阻止にむけて中川雅治参院議院運営委員長解任決議案、中谷元・防衛相問責決議案を提出した(両案否決)。午後一一時すぎ、参議院本会議で山崎参院議長は延会を宣言し、一八日再開することになった。このように戦争法案は、特別委員会で強行採決されてしまったが、国会内外にわたる果敢な阻止闘争によって本会議での採択はできなかった。

議員会館前で
夜を徹した闘い
九月一七日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「委員会採決徹底弾劾!戦争法案廃案!」のコールを繰り返すなか、午後六時半から「戦争法案反対!国会前集会」を行い、一万人以上の人々で埋め尽した。
集会前、国会闘争中、福島みずほ参議院議員(社民党)が途中経過報告のために駆けつけ、「皆さんたちの声は国会に聞こえている。ほんとに元気になる。公聴会での反対の声も届いた。一六日は委員会を開催させなかった。鴻池委員長不信任が否決され、安倍首相が委員会に入ったら法案を強行『採決』した。しかし、鴻池委員長の声は一切聞こえなかった。締めくくり総括質疑のために安倍首相が入ってきたのに、質疑に応じることもせず、さっさと退室してしまった。こんな採決は無効だ。衆参で法案阻止にむけてやれることをやる」とアピールした。
集会は辻元清美衆議院議員(民主党)の発言から始まり、「国会の外の圧倒的多数の人が法案に反対だ。国会の中の少数の人たちと安倍首相がクーデターをやっているに等しい。今日は、国民の声を切り捨てた。廃案にむけて身体を張って、あらゆる手段を使って阻止していく」と発言した。
小池晃参議院議員(共産党)は、「特別委員会で『強行採決らしき』ものが行われた。なにをやったのか全くわからなかった。委員長の声も全く聞こえなかった。なにを採決したかもわからない。こんな採決は無効だから委員会に差し戻せと要求している。安倍首相への質問を準備していたのにできなかった。与党は、戦争法案を採決しよとしている。阻止するために闘っていこう」と決意表明した。
天野達志さん(愛知・創価学会員)は、「七月三〇日から一人で『安保法案』の白紙撤回を求める請願書を現在、九一七七筆を集めた。公明党は本来、平和、人権、戦争反対の党だった。しかし、今の公明党はなんだ、だまされた。戦争法案じゃないか。公明党本部に行ったが無視だ。来年の参院選では公明党を応援しない。賛成議員の落選運動を取り組む」と発言した。
続いて佐高信さん(評論家)、落合恵子さん(作家)、室井佑月さん(作家)、山口二郎さん(立憲デモクラシーの会)、安全保障関連法案に反対する学者の会、高田健さん(解釈で憲法9条を壊すな!実)、内田雅敏さん(戦争をさせない1000人委員会)、山岸良太さん(日弁連憲法問題対策本部本部長代行)、SEALDs、斉藤和子衆院議員(共産党)、近藤昭一衆院議員(民主党)などからアピール。
最後に石田純一さん(俳優)は、「われわれは世界が誇る平和国家だ。子どもたち、孫たちが平和に暮らせるように国を守ろうとするのは個別的自衛権でも守れる。なんでわざわざ集団的自衛権が必要なんだ。そんなに米国の機嫌をとりたいのか。先の大戦で尊い命がたくさん亡くなった。戦争は文化ではない。戦後七〇年、一〇〇年、平和続けていこう」と訴えた。
国会で闘う野党議員に連帯し怒りのコールが繰り返された。午後九時すぎには議員会館前に移動し、抗議行動を続けた。   (Y)



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