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    かけはし2015.年10月5日号

2万5000人が大結集


9.23

さようなら原発 さようなら戦争

安倍政権打倒へ、思いを一つに



さまざまな課題
共有しながら
 九月二三日、東京・代々木公園で「さようなら原発 さようなら戦争」全国集会が開催された。主催は「さようなら原発」一千万署名市民の会。この間の戦争法案反対闘争で中心的役割を果たした戦争させない・9条壊すな総がかり行動実行委員会が協力した。
 久しぶりに晴れ渡った、暑い日。集会には、反原発だけではなく「戦争法案廃止・安倍政権打倒・沖縄連帯・改憲阻止」の思いも込めて、二万五〇〇〇人もの人びとが駆けつけた。広い代々木公園の会場にはメインステージの野外音楽堂以外にも、沖縄・平和・国際連帯関係のAブース、原発被災者補償・被ばく労働関連のBブースも設置され、本集会が開催される前に、音楽、スピーチなどが行われた。

しみわたる原発
被災者の訴え
午後一時半から本集会が開始。最初に病床についていた写真家の福島菊次郎さんのメッセージが紹介された(福島さんは翌日の九月二四日に死去。享年九四歳)。俳優の木内みどりさんの司会で開催された集会では、一〇〇〇万署名運動の呼びかけ人からのあいさつ。大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さんが危機感をみなぎらせながらアピールを行った。
大江さんは「平和と民主主義の七〇年」からの転換期において「抵抗」することの重要性を強調。落合恵子さんは「安倍政権の存在こそ日本の存立危機」と語り、「さようなら安倍政権! われわれの民主主義をめざす闘いを始めよう」と呼びかけた。「アベ政治を許さない」全国同時行動を呼びかけた澤地久枝さんは「いまだに安倍政権の支持率は三〇%を割っていない。これをさらに落としていくためには私たち一人一人がつながっていくことが必要」と強調した。
河合弘之弁護士は、「日本を戦争と原発事故に引っ張っていくのが安倍政治だ。われわれは一喜一憂することなく絶対に勝つという確信と展望を持とう。世界は脱原発が主流になっており、風力発電設備の容量は既に原発を超えている」と述べた。
続いて福島原発事故被災者から、福島原発告訴団・「ひだんれん」の武藤類子さんと、北海道への避難者の宍戸隆子さんが発言。武藤さんは、事故の「収束」とはほど遠い原発事故被災地の現実を語り、「復興・帰還」キャンペーンが被災者にもたらす孤立・重圧を訴え「原発も戦争もない世界をめざそう」と呼びかけた。
川内原発増設反対鹿児島県共闘会議の野呂正和さんは、「川内原発2号機を動かさないための行動を!」と呼びかけた。

学者もSEA
LDsの学生も
続いて戦争法案反対運動の現場から、奥田愛基さん(SEALDs)と上野千鶴子さん(安保関連法案に反対する学者・研究者の会)が発言。奥田さんは「私たちには敗北感はない。新しい闘いの準備はもう出来ている。安倍政権を倒そう。『保守・革新』『改憲・護憲』の違いを超えた闘いを」と語った。上野さんは「自分も闘った七〇年安保・大学闘争では学生と教官はお互いに対立していたが、今は教官と学生は一緒に行動しているのが新しいことかもしれない」と述べた。
沖縄の辺野古新基地建設反対運動について、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック事務局長の木村辰彦さんが語り、さらに韓国(カトリック平和のための福島訪問ツアー)とフランス(映画監督のカトリーヌ・ガドゥさん)からの連帯あいさつも行われた。
デモは原宿コースと渋谷コースの二手に分かれ、晴れわたった街に「安倍政権ヤメロ」の声を響かせた。          (K)

9.18

テント裁判控訴審最終弁論

経産省の責任を問う

なぜ原発問題を回避するのか

 九月一八日、戦争法案法案をめぐる攻防が最終段階を迎える中で、経産省前テント裁判の控訴審・最終弁論(第三回公判)が午後三時から東京高裁で行われた。裁判に先だって、午後二時から東京高裁まで一五〇人以上が参加して集会が行われた。
 雨が降り続く毎日だが、集会の始まる頃には雨もやみ、被告当該の正清太一さん、渕上太郎さんをはじめ、テント裁判を支えるために大きな力を果たした「福島の女たち」が次々に国によるテント撤去の脅しを許さず、原発事故被災者・避難者の心の支えともなったテントを守ろうと呼びかけた。

共感を得た
5人の弁論
午後五時からは、衆院第一議員会館で「報告集会」。この日の公判は「最終弁論」ということもあって五人が民衆にとってのテントの意義について発言し、経産省側のテント撤去の思惑を圧倒する意見が展開された。発言者は第一テントから江田さん、第二テント(女性テント)から寺崎さん、第三テント(全交)から高瀬さん、そして被告とされた正清太一さんと、淵上太郎さん。
報告集会では、法廷で意見を述べた五人が訴えた。
寺崎さんは「活動家でない私がなぜ福島原発事故に関わるようになったか」と語りかけ「メルケル首相に脱原発を決断させたドイツのような圧力を日本の人びとが行使できるようにならなければならない。そのためにも被災者の思いと多くの人びとをつなぐテントの役割は大きい」と語った。
正清さんは「テントの当事者は、被告となった二人ではなく当事者性を名乗り出た人びと、そしてテントに関わった数え切れない人たちの思いが詰まったものだ」と強調した。
渕上さんは「経産省は、告訴状の中で原発事故について一切触れていない。そもそもあの福島原発事故がなければテントは作られなかった。その意味が経産省には分かっていない。テント裁判を行うのなら原発問題を正面から取り上げなければいけないはずだ」と強調した。
大口昭彦弁護士は、「最終弁論は大きな意味があった。四年間にわたってテントを支えてきた人びとの声をリアルに裁判長に向けて伝えることができた。三つのテントがどういう経過で作られ、どういう人びとに支えられた運動であったかを明らかにすることができた」と強調した。
河合弘之弁護士は「世界の大勢は脱原発だ。脱原発のためには、再稼働を止める、少しでも遅らせる、再稼働原発を減らすことの積み上げが必要だ。そのためにも脱原発を表現するための日常的な場が必要であり、テントの果たしている役割は大きい」と訴え、「総力で経産省に圧力をかけ続けよう」と強調した。そして「福島は終わっていないのではなくどんどん悪くなっている。同時に自然エネルギーへの信頼を世論の中で醸成することも必要」と語った。
この日の控訴審には元双葉町長の井戸川克隆さんも出席し、報告集会でも発言した。
判決期日はまだ決まっていない。「テントを守れ」「テント裁判逆転勝利」を訴えよう。       (K)


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