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    かけはし2015.年10月12日号

NO WAR NO ABEの人文字


9.13

かつてない共同作業の力

被爆70年に戦争法案反対

憲法壊すな!の責任果たそう


2つのデモからスタート

 七月一二日に四五〇〇人が広島中央公園に結集して戦争法阻止の声を共同であげることに成功した。すべての政治勢力が八・六に向けて走っている中、この集会の七月三〇日の総括会議において九月一三日の一万人の人文字行動を決めた。会場は同じく広島中央公園。集会名称は、「ストップ!戦争法9・13NO WAR NO ABE 1万人の人文字」。
九月一三日、当日デモは2コースで行われた。若者中心のNO WAR ヒロシマウォークパフォーマンスに四二七人、戦争をさせないヒロシマ一〇〇〇人委員会(平和運動センター)のデモに一五〇〇人。
午後二時、司会の福島原発告訴団中四国事務局の大月純子さんが「昨日国会前は二万二〇〇〇人の人々が辺野古基地建設に反対して、このブルーのTシャツを着て集まった。明日には翁長県知事が埋め立て承認を取り消すことを表明する。沖縄の闘いと安保法制阻止のこの広島の人文字をつないでいきたい」と発言し集会は始まった。
最初に弁護士の石口俊一実行委員長があいさつ。「安倍首相はこの夏に成立させると四月アメリカで約束してきたが、今日九月一三日成立させていない。この集会には様々な立場の人が結集している」。

ヒロシマの総がかり
=14人のリレー発言


人文字作りをしながら国会議員の発言が始まった。森本真治民主党参院議員は、「今回の安保法制はまさに憲法違反、そして立憲主義を理解しない安倍総理。この組み合わせが今回の法制の大きな問題だ。全国各地で今、国民の多くのみなさんが怒りの声を上げている。被爆から七〇年、平和への思いを訴えてきたヒロシマの心をもって、参議院議員の一人として必ずや廃案に向けて頑張ることをお約束する」と訴えた。
大平喜信日本共産党衆院議員は、「戦争法案は違憲立法であり、廃案にする以外にない。国会審議が始まる前から法案の成立を前提にその具体化や部隊の運用を自衛隊統幕長が訪米をして米軍幹部と協議していた暴走が明らかになった。これは戦前の軍部の暴走そのもので民主主義の危機、絶対に許すわけにはいかない」と訴えた。元衆院・参院議員で、生活の党と山本太郎となかまたちの佐藤公治さんは、「安倍内閣のいい加減なやり方とお粗末な法案をみんなで止めるためにここに立った。とりわけ広島が、広島のみなさんがこの国を軌道修正する力になっていただきたい。みんなで力を合わせていこう」と発言。
社民党広島県連合代表で、尾道市議である檀上正光さんは、「今、国会で議論されている法案は憲法違反で、成立したとしても無効である。歴代内閣は自衛隊が海外で戦うことだけはギリギリのところで止めて来た。それを一内閣で壊そうとしている。国民の声を聞かない安倍内閣打倒に向けてもう一歩、共に頑張ろう」と発言。
続いて、亀井静香衆議院議員からのメッセージが読み上げられた。広島県音楽サークル協議会と山上茂徳とナッパーズの音楽が続いた。
続いて各界のスピーチを受けた。最初に「ストップ・ザ・安保法制」庄原市民の会事務局長であり、庄原市議会副議長の福山権二さんは、「市議会有志、女性会、NPО、退職教師の会、9条の会、民商など超党派で法案反対の署名活動をして、二五日間で一万三〇〇〇筆を集めた。かつてないことだ。この署名を携えて今月一日に市選出の県議が『安保法案の即時撤回を』と首相官邸などを回った。『署名に反対する人はいなかった』という数々の報告を聞いた。安倍政権の暴挙に対して市民との連携を強めたい。まだ始まったばかりだ」と発言した。
次に、安保法案反対三次議員連盟の竹原孝剛さんは、「市議会の半分の一三市議と市選出の県議の計一四人で安保法案反対三次議員連盟を発足させた。国民の理解が深まらないのに、わが国の形を根本から変える法案を一内閣、一国会で成立させるのは不条理だ。市内で街頭宣伝、署名活動をしている。学校、社会にはルールがある。国のルールは憲法。これをちゃんと守らなければと子どもも言っている。安倍さんには是非、退陣してもらいたい」と発言した。
広島弁護士会の依田有樹恵さんは、「安倍政権は集団的自衛権行使を憲法改正手続きを経ることなく、一内閣の解釈変更で憲法改正と同じような効果を狙っている。人類の叡智である日本国憲法を踏みにじっている。憲法を次の世代につなげていく義務がある。一人一人の行動こそが希望」と発言した。
安保法制に反対する広島大学人有志の会の河西英通教授は、「法案は違憲。ろくな答弁もせず、押し通そうとしている安倍政権は暴力的独裁政権。死んだ人たちは黙っていない。犠牲になった人は黙っていない。アジア各地で命を奪われた人は黙っていない。既に怒りの季節に入っている。この国を変えていきましょう」と発言した。

NO WAR NO ABE
の人文字が完成した!


三時が近づいた。ヘリの音がだんだん大きくなる。主催者のチャーター機以外マスコミ六機も飛んでいる。すべてのスタッフも弁士も人文字に入る。司会の大月さんが唱和の音頭を取る。「NO WAR NO ABE ストップ戦争法」「強行採決止めよう。みんなで止めよう」「沖縄とつながろう。福島とつながろう。岩国とつながろう。世界とつながろう」と会場全体が一つになって声を上げた。空撮は成功したか?そのままの態勢で集会を続ける。
連合広島事務局長の山崎幸治さんは、「安倍政権は、労働者派遣法改正についてもそうだったが、デモや集会で反対を叫んでも私たちの声に耳を貸さない。圧倒的多数によって成り立っている政権を変えるためには、国会を緊張感あるものに変えていくしかない。法案が強行採決された場合でもこの怒りを忘れることなく、闘いを継続していこう」と発言した。
その直後に司会からもう一度、人文字の形を整える指示があった。「NO WAR NO ABE ストップ戦争法 強行採決させないぞ」と唱和する。空撮はうまく撮れたようだ。集会を続行する。
七月に東広島でデモをした広島大学生の永井千晶さんは、「政権与党が数の力で安保法案を通そうと思っているため、デモをすることを決めた。こんな決め方はよくない。国会の外で反対デモが広がっている。大切なことはみんなで決める。大きな声だけでなくたくさんの声を集めて決めるものだ。国民全体で合意を取ることを求める」と発言した。
続いて、安保関連法案に反対するママの会*広島の一同が登壇して、内野知恵さんは、「子どもたちを戦地に行かせたくない。政府は多くの反対意見を無視して法案を強行採決しようとしている。民主主義のかけらもない横暴なやり方は許せない。一人一人の力は微力でも無力ではない。自衛隊が戦争に行けば必ず戦死者が出る。武力で平和を築けない。失っていい命なんて一つもありません」と発言した。
広島県労連議長の川后和幸さんは、「広島の労働運動は七〇年間、核兵器廃絶と世界平和を訴えてきた。一方、自民党は発足以来憲法を変えると言い続けて来た。私たちはその企てを止めてきた。今、大きな歴史的転換点を迎えている。ヒロシマも、日本の労働者、労働組合も、憲法違反の戦争法を許さない。さらに反対の声を上げていこう」と発言した。
広島県平和運動センター議長の佐古正明さんは、「平和運動センターは戦争への道を突き進む安倍政権の戦争法に対し一〇〇〇人委員会と共に最大限闘ってきた。各種世論調査で法案に反対する国民の意志は明確で、政権がいかに無謀なことをしているかも歴然だ。一七日の成立を阻止しなければならない。原爆慰霊碑には「過ちは繰り返しませんから」とある。先の戦争で命を奪われた二〇〇〇万人の人々が「お前たちはいったい何をやっているのか」と悲しみと怒りの声を上げている。憲法を守る。戦争法廃案、安倍政権退陣をめざして闘う」と発言した。
最後に呼びかけ人一六人を代表して、広島市立大学教授の湯浅正恵さんは、「日本国憲法の三つの基本原理は、国民主権、平和主義そして基本的人権の尊重。この法案は、九条のみならず、見事に、これらすべての原理に反している。世論を無視し、アメリカ政府と約束し、国民主権、平和主義を踏みにじった。戦争は、究極の人権侵害。自民党の憲法改定草案には、憲法第九七条が、丸ごと削除されている。さらに、個人の尊重(一三条)、集会、結社、表現の自由(二一条)、これらにも「公益」「公の秩序」に反しない、という制約がつけられている。私たちは、権力に都合のよい道具となるのか。秘密保護法とこの安保法でも終わりではない。その後に改憲。私は、生きる権利を自ら放棄したくない。だから今日ここに立っています。安保法案にも、安倍政権にも反対します」と訴え、最後に、憲法前文を読み上げた。大きな拍手が巻き起こった。
集会アピールをNO WAR ヒロシマウォークパフォーマンスの岡田和樹さんが読み上げ、会場全体で拍手して採択した。実行委員会の難波健治事務局長が今後の行動提起とシュプレヒコールの音頭をとって締めくくった。参加者数は七〇〇〇人と発表された。最大の結集であった。
(実行委員会事務局/久野成章)


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