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    かけはし2015.年10月26日号

横田へのオスプレイ配備阻止


10.10

第6回市民交流集会とデモ

沖縄とともに声を上げよう

「対テロ作戦」基地化にNO




1100人の
参加で成功!
 一〇月一〇日、「オスプレイの新たな配備を許すな! 横田基地もいらない!沖縄とともに声をあげよう10・10市民交流集会」が米軍横田基地に近い東京都福生市の福生市民会館ホールで開催された。集会には会場を満席にする一一〇〇人の労働者、市民が参加した。
 午前の部では基地巡りや沖縄の反基地闘争を記録したDVDの上映が行われた後、午後の全体集会が開催された。今年の集会の最大のポイントは今年五月になされた、CV22オスプレイを横田基地に配備するという米国からの「通告」に対し、それを阻止して闘うという課題である。
 人口密集地にある横田基地は、常駐機C130ハーキュリーズを使った低空飛行訓練と米本土の陸軍部隊や沖縄の海兵隊、グリーンベレーなど特殊作戦部隊によるパラシュート降下訓練が繰り返されている。昨年七月からは沖縄・普天間基地配属のMV22オスプレイが給油などを口実に繰り返し飛来するようになった。
 その上に、今年五月には米国からCV22オスプレイを配備するという通報があり、日本政府はこれを無条件で受け入れた。また、CV22とともに四〇〇人規模の「特殊作戦部隊」が同時に配置される。CV22は米軍全体で三三機しかないのだが、そのうち一〇機が横田配備となる。この「特殊作戦部隊」とは「対テロ作戦」の隠密部隊であり、暗殺作戦などに従事している。今年八月、沖縄の洋上で米軍ヘリが米艦への着陸に失敗し、負傷者が出たが、負傷者の中には陸上自衛隊「中央即応集団」に属する隊員二人も含まれていた。すなわちすでに米軍と自衛隊は対テロ「特殊作戦」で共同の隠密作戦を展開する訓練を行っている。
 日米新ガイドラインと「戦争法」体制の下で、米軍と自衛隊はグローバルな「対テロ」戦争に踏み出そうとしており、横田基地がそのための出撃拠点になろうとしているのだ。

身近に迫る戦争
若者たちの討論
午後の集会は、「天(SORA)」の勇壮な和太鼓演奏から始まった。最初は、最近『14歳の戦争のリアル』を出版した作家・活動家の雨宮処凛さんが、今回の戦争国家法案反対運動で登場した若者たちと語るセッション。田所良平弁護士がコーディネーターとなった討論では、医療機関職員、大学生、基地周辺の住民、旅行会社社員、弁護士のいずれも二〇代の若者たちと、「私が感じる戦争のリアル」「貧困と戦争の関係を考える」「どうする?これからの日本を」の三つのテーマで語りあった。
「ISの日本人への殺害が起きた後、海外旅行のキャンセルが相次いだ。旅行業は平和でなければ成り立たないことをつくづく感じた」「基地があるのが当たり前という感覚で育ち、騒音は当たり前だと感じていた。しかし辺野古の座り込みに参加することで、自分の住んでいるところにある横田と沖縄をつなげて考えられるようになり、自分の町の米軍基地に反対するようになった」。
「低賃金・派遣労働の若者は、五〇、六〇歳までそのままだ。その時、自衛隊員になってその境遇から抜け出たいという誘惑にかられる。奨学金の返済に困っている人たちに自衛隊への誘いが効果を発揮するということになる。アメリカなどで言われる『経済的徴兵制』とはそういうものだ」。
「二〇〇八年のリーマンショックの時、ネットカフェ難民に自衛隊がアプローチするということもあった。戦争が究極の貧困ビジネスになるかもしれない。戦争の民間委託という動きもあり、たとえば海外派兵部隊の料理人として雇われるということもある」。
「私のところの大学では、国会デモへの参加は一人、二人で参加する、あるいは先生に引っ張られて来るという例が多い」「社会の問題がリアルに自分の問題なんだ、ということを実感していくための第一歩をどう踏み出すかで、まだ躊躇がある。しかしがっかりせずに動き始めよう」。

基地の町から
抗議の意思表示
一時間以上にわたるこの討論の後、基調報告では、戦争法との闘いが大きな高揚を実現したことを受けて、オスプレイの飛来と配備を許すな、という課題を掲げ、沖縄の闘いと連携しながら闘うことが強調された。最後に、砂川闘争六〇年を記念して組曲「砂川」の合唱が行われた。
デモは米軍横田基地ゲートで、CV22配備の撤回を求める決議を読み上げ、手渡した。横田基地に面した店では、すでにCV22の図柄がプリントされたTシャツなども売られている。こうした「基地の町」の中から、沖縄に呼応し戦争出撃基地を撤去する運動を作り出していこう。   (K)

10.2

原子力空母ロナルド・レーガン

横須賀配備に抗議集会

ねばり強い拒否の闘いを


 【神奈川】一〇月二日、「米空母ロナルド・レーガン横須賀配備抗議!母港化撤回を求める全国集会」が行われ、二七〇〇人の参加者が反対の意思表示をしながら、集会場のヴェルニー公園からゲート前、横須賀中央駅までをデモ行進した。
 前日には入港する「ロナルド・レーガン」に抗議をたたきつける行動も早朝からうみかぜ公園で取り組まれている。また九月一三日には集会が八〇〇〇人を集めて行われ、住民投票の前段階としてのアンケート集めを展開した母港化撤回を求める会主催の集会も九月一九日に行われている。
 一〇月二日の集会では米国外で唯一の原子力空母の母港として進行する拠点化が進行する不安、成立させられたらしい安保法制によって進む日米軍事一体化と海外派兵本格化の実態、艦載機訓練と関連して自衛隊機地に増強されていくオスプレイによる事故への懸念などが表明された。
 空母の交代だけでなく、今年六月の「チャンセラーズビル」配備を皮切りに、イージス艦群も現行の九隻から一二隻体制に増強されることが決まっており、アジアにおける軍事的緊張をいたずらに生み出すのではないかという心配が地元からも生まれているところである。
 
被ばくの危険
にさらされて 
 核廃棄物の基地内(横須賀港内)での積み込みは当初の約束違反であり、違法なことだが、二〇一〇年以来毎年繰り返されてきた。そして「ロナルド・レーガン」は二〇一一年の三・一一大震災において被害地域沿岸で「トモダチ作戦」を展開した艦である。その際の福島第一原発の爆発粉塵、原発内から放出された高濃度の放射能に汚染された海水を浴びた乗組員が健康に重大な支障をきたし、東京電力を被告として、訴訟を起こしている最中でもある。すでに少なくとも二人の元乗組員が死亡している。
 「原発」を二基積んだ船が存在する以上、爆発が起きないとしても、住民、乗組員などが常に被曝する危険にさらされていることを私たちはこの訴訟から改めて想起する。そして核の動力によって切れ目なく展開する軍艦は、平和を作るのではなく、より効率的に殺戮を繰り返す存在でしかない。
 横須賀の町には空母乗組員である若者が数人ずつのグループとなって闊歩している。一方街全体は穏やかに週末を迎え、横須賀は一見友好ムードにあふれているようだ。
 しかし、「ロナルド・レーガン」ひとつとってもあり余る矛盾、欺瞞を暴露していくところから、安保法制などで高まった安倍政権への不信任、生活とかけ離れた場所での「殺し殺される」行為への拒否を突きつけていくしかないだろう。(海田)


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