もどる

    かけはし2016.年1月25日号

工事阻止の闘いと宜野湾市長選


沖縄報告

新年から緊迫する辺野古現地

沖縄 K・S

1.13〜14

ゲート前資材搬入
阻止の闘い


  「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は昨年末、毎週水木の二日間、キャンプ・シュワーブ前座り込み大動員によって、工事車両等の基地内進入を阻止する方針を決定していた。
 年が明けて一月一三日(水)、一四日(木)は、初めての週二日の早朝総行動の実践となり、夜明け前から一三日(水)は三〇〇人、一四日(木)は三八〇人が結集した。
 一三日はこれまでと同様、工事車両の進入を許さなかった。警察機動隊の出動もなかった。しかし、一四日は警視庁機動隊を含む警官隊一〇〇人以上が動員され、午前七時前から一時間近くの激しい攻防ののち、工事作業員を載せた車両数台と砂利を積んだトラック数台、大型トレーラーが基地内に進入した。
 安倍政権は、週二回資材搬入が阻止され工事が滞る事態はなんとしても避けたい。それでなくても工事は大幅に遅れている。そのため、三八〇人もの人々が結集したゲート前に機動隊を投入し、激しい攻防の中ゲート前が大混乱に陥っても、あえて強行排除に乗り出している。
 当面の現地の攻防の焦点は、週二回工事車両の進入を阻止するかどうか、にある。水曜と木曜、ゲート前に各々五〇〇人以上結集することができれば、ほとんど警察機動隊も手出しができず、ゲートを封鎖することに成功するだろう。週二日の工事ストップは、辺野古新基地建設断念に向かった大きなステップになる。そのことが分かっているがゆえに、安倍はがむしゃらに警察機動隊による強制排除を行なおうとするのだ。
 今沖縄防衛局による辺野古の工事は、海上ボーリング調査をいまだに継続しながら、埋め立て工事の準備作業として、仮設道路の設置工事、汚濁防止膜を固定するコンクリートブロック二〇〇個以上の投入の準備という段階にある。ボーリング調査が全部終わってからフロートを撤去し本体工事の設計を検討するという本来の手続きをすべて無視して、強引に道路建設とブロック投入を進めようとしている。ブロックを乗せた作業船は昨年一一月から大浦湾に停泊しているが、ブロック投入はできていない。辺野古新基地をめぐる力関係はここにも表現されている。
 今後ゲート前の攻防は激しさを増していく。機動隊員による力ずくの強制排除によって、毎日誰かが怪我をし、救急車で病院に運ばれる事態はいっそうひんぱんになるだろう。圧迫によるアザやすり傷、打撲や捻挫などは多かれ少なかれ、今でも座り込みの全員が負っているが、負傷の程度や負傷者の数は拡大せざるをえないだろう。ゲート前の闘いは、辺野古に基地を作らせない先端の闘いとして、国家権力との厳しいギリギリの攻防に上りつめていくだろう。 
 それでも毎日、沖縄各地から、日本本土から、世界から人々が集まり、ゲート前に座り込む。辺野古の海を埋め立てて軍事基地を作らせないために、生物多様性の宝庫・大浦湾にコンクリートブロックと土砂を入れさせないために、もうこれ以上沖縄に人殺しの米軍基地を作らせないために、沖縄を二度と戦場にしないために、そして子や孫に基地のない平和な沖縄を譲り伝えるために、おのれの体だけを闘いの「武器」として、非暴力直接行動に立ち上がる。

1.17

シムラ恵一郎「未来を
拓く」大集会に四千人

 一月一七日の宜野湾市長選の告示をひかえた一五日午後六時半から、沖縄コンベンションセンターでシムラ必勝の大集会が開かれた。集まったのは各地から四〇〇〇人以上。
辺野古新基地反対の闘いにあって、大衆運動と選挙は一体である。現地闘争を闘う人々が選挙を担い、選挙に勝利した政治家が運動の先頭に立つ。このようにして地方自治体の行政権力を闘いの隊列に獲得しいっそう大きな政治的力と波及力を発揮するのが現在のオール沖縄の闘いだ。宜野湾市長選は負けられない。会場は満席、人々で埋め尽くされ、宜野湾市長選勝利の熱気があふれた。
司会は宜野湾市議会の桃原議員。伊波洋一さんの開会のあいさつ、友寄信助さんのあいさつに続いて、辺野古新基地反対の良心派経済団体グループの代表として立った金秀グループの呉屋会長は「魚を売っても海を売ってはいけない」と強調した。四人の衆議院議員を代表して演壇に上がった照屋寛徳さん、参議院議員の糸数慶子さんはそれぞれシムラ必勝のアピールをした。
そのあと、沖縄の民主党の花城さんが、「私たちは、民主党は民主党でも沖縄の民主党だ」と述べ、沖縄の今後の一〇〇年を左右する宜野湾市長選挙の重要性を訴えた。労働界代表の連合沖縄の大城さんは「宜野湾市長選に勝ち、稲嶺名護市長、翁長知事とともにワシントンに乗り込もう。沖縄は独自の外交ができる」と訴えた。女性代表は「公約を守る人を選ぼう」と言い、若者代表の佐喜真さんはサンシンで「艦砲の食え残さー」を歌いながら、「我われは沖縄戦で生き残った人々の子孫。基地は絶対反対」と述べた。
続いて、鳩山元首相の「ギノワンチュー、ウシェーティー、ナイビランドー」との檄電が披露され、菅原文子さんの「本土政権の代理店のような政治家の時代はもう終わった。必ず勝って未来を切り拓いてください」とのビデオメッセージが紹介された。
稲嶺名護市長は「偽者のニンジンにだまされてはいけない。誇りある宜野湾をつくることが誇りある沖縄、誇りある名護市をつくることにつながる」と述べた。
翁長知事は、故菅原文太さんの「沖縄の海も陸も空も沖縄のもので国のものではない。政治で一番大切なことは戦争をしないこと」とのセルラー球場での言葉を想起しながら、「沖縄の誇りと尊厳は宜野湾に勝たなくては実現できない。みんなで勝ち抜こう」と呼びかけた。
志村候補は決意表明で、「選挙は初めてで、最初は何がなんだか分からなかったが、今はやるしかないと心の底から思っている。翁長知事と一緒になって、宜野湾を変えて行こう」と述べた。 
宜野湾市長選挙は激戦だ。安倍政権は政府自民党関係者を総動員し、辺野古容認の現職の当選に躍起になっている。一月一二日の衆院予算委員会で、民主党の大西議員の質問に対し、安倍は「安全保障に関わることは国全体で決めることであり、一地域の選挙で決定するものではない」と答えた。
安倍は沖縄の民意を無視すると国会で公言した。日本はいつまでこういう明治政府の沖縄処分官のような人が首相にとどまることを許しておくのか。その結果沖縄では、「長いものには巻かれろ。お上に逆らってはいけない」という空気が広がるどころか、安倍の強権策に反発し、沖縄の自己決定権を主張する考えがいっそう強まっている。沖縄の闘う民意は、宜野湾市長選に勝利し、県議選、参院選を勝ち抜き、オール沖縄の結束と政治的力をさらに強固にして、安倍を国家権力の座から引きずりおろすまで闘いつづける。

12.27

地域の労働者・市民が弾圧抗議

第4機動隊は辺野古に行くな

隊員は仕事をサボれ”の声


「琉球処分」の
尖兵と類似
 暮れも押し詰まった一二月二七日の日曜日、立川自衛隊監視テント村など「砂川祭り実行委員会」の呼びかけで、「辺野古に行くな!第4機動隊!」抗議アクションが行われた。
 沖縄・辺野古の新基地建設反対運動に対して、全国各地から警察・機動隊が派遣され、座り込みへの暴力的排除・弾圧が強行されている。その構図は一八七九年の「琉球処分」にあたって日本への併合の尖兵となった「天皇の軍隊」と似通っていると評されるほどだ。東京・警視庁の第4機動隊も沖縄に派遣され、キャンプシュワブゲート前で沖縄の労働者市民をはじめとする座り込み行動への排除の先頭に立っている。
 派遣された警視庁機動隊は年末に戻ってきたが、年明けにはまた沖縄にローテーション派遣される、ということだ。

沖縄と結びつく
創意的な行動
この日の行動は、立川市の第4機動隊に向けて「沖縄に行くな、弾圧ヤメロ」の抗議の声を届ける行動として呼びかけられた。第4機動隊前に集まった立川、三多摩地区を中心にした労働者、市民は一二〇人。第4機動隊の施設に向けて「辺野古の闘いへの暴力をやめろ」「機動隊は仕事をさぼれ」などのシュプレヒコールと呼びかけ、歌や、スピーチが行われた。マリリン・モンロー、ジミー・ヘンドリクス、エルビス・プレスリーやダグラス・マッカーサーに扮した「米国人四人組」からのあいさつというパフォーマンス、歌での呼びかけなども行われた。
この訴えは、確実に沖縄に派遣される機動隊員にも届いたはずだ。立川や三多摩の仲間たちは、辺野古現地の闘いにかけつけるとともに、地域住民に対して沖縄の闘いと結びつく創意的な行動をさらに大きく広げていこうとしている。(K)


もどる

Back