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    かけはし2016.年2月29日号

戦争法廃止・安倍政権打倒へ


2.19

総がかり行動実行委「19日行動」に7800人

「野党共闘」へ一歩踏み出した


戦争法の実態
隠す安倍政権
 二月一九日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、昨年の参議院での戦争法強行採決(一五年九月一九日)を忘れず、戦争法廃止と安倍政権退陣に向けた全国統一行動日として、「一九日」を取り組み、議員会館周辺に七八〇〇人が参加した。
 安倍政権は、戦争法に公布(一五年九月三〇日)から六カ月以内に施行すると明記していたため、施行強行日を三月二九日に決めた。戦争法制定によって防衛省は、すでに自衛隊の「部隊行動基準」(行動できる地理的範囲、武器の使用方法)の策定作業を蓄積しており、とりわけ南スーダンで国連平和維持活動(PKO)を行っている自衛隊の任務に「駆け付け警護」を追加させ、「人を殺し、殺される」任務を遂行する軍隊へと強化しようとしている。
 だが夏の参議院選挙を前にして安倍首相が言う「決して戦争法ではなく、戦争を抑止し、世界の平和と繁栄に貢献する法律」の虚構実態が暴露されることを避けるために、表向きには「隊員の安全を図るためにも、十分に訓練を重ねる必要がある」として、「駆け付け警護」任務の追加を秋以降に先送りして判断するとした。要するに情報操作を駆使し、戦争法の本質を覆い隠す手法を選択したのである。

文書を隠ぺい
する内閣法制局
民衆に対する不誠実な姿勢は、これだけではない。安倍政権のグローバル派兵国家建設の一環として内閣法制局に横畠裕介長官を配置し、集団的自衛権行使容認の閣議決定(二〇一四年七月一日)にむけて、自民党の高村正彦副総裁や公明党の北側一雄副代表との秘密協議をしていたにもかかわらず、政官接触記録を残していなかった。明らかに国家公務員制度改革基本法違反だ。
さらに参院決算委員会理事会が法制局に対し、「集団的自衛権に関する閣議決定に関して内閣法制局が作成し、保存している全ての文書」の開示を要求していたが、国会審議に備えてつくった「想定問答」を「行政文書ではない」として開示していないことが判明した。法制局は、これまで集団的自衛権を認める場合は憲法改正が必要だという見解だったが、強引な憲法九条の解釈変更が明らかになってしまうために隠蔽せざるをえないのだ。

野党が戦争法
廃止で共同法案
違憲が明白な戦争法は廃止しかない。この日、民主党、共産党、社民党、維新の党、生活の党は、戦争法廃止法案を共同提出した。党首会談では@安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とするA安倍政権の打倒を目指すB国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込むC国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う―ことを確認した。この具体化は五野党の幹事長・書記局長間で協議していくことになった。
なお志位共産党委員長は、「『国民連合政府』の問題については横において選挙協力の協議に入」り、「参院選の一人区の候補者調整については、安保法制=戦争法廃止、立憲主義回復という大義の実現のために、思い切った対応をしたい」と述べた。
戦争法廃止、安倍政権打倒に向けた野党共闘と民衆の全国的なうねりを作り出すための第一歩を踏み出したと言える。この日の総がかり行動は、そのための意志一致を打ち固めていく場となった。

辺野古新基地
阻止にも全力で
集会は、高田健さん(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)のあいさつから始まり、「今日は野党五党の共同闘争が大きく前進して、戦争法廃止法案を提出した。参議院選挙に向けて野党協力が申し合わされた。各党から報告を受けて、これからより連携を強めていく誓い合いの場としていこう。歴史的な日だ」と呼びかけた。
「戦争法廃止!安倍政権打倒!野党は共闘!」のシュプレヒコール後、駆け付けた枝野幸男衆院議員(民主党幹事長)、山下芳生参議院議員(共産党書記局長)、又市征治参議院議員(社民党幹事長)、初鹿明博衆院議員(維新の党)から戦争法廃止法案の共同提出と「党首会談での確認事項」について報告し、闘う決意を表明した。生活の党からは小沢一郎代表のメッセージが届いた。
連帯あいさつが清水雅彦さん(戦争をさせない一〇〇〇人委員会/日本体育大学教授) 、今村幸次郎さん(戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター)、市民連合の広渡清吾さん(安全保障法制に反対する学者の会/専修大学教授)、戦争法案に反対する宗教者・門徒・信者の会、富山洋子さん(さようなら原発一〇〇〇万人アクション)、山岸良太さん(日本弁護士連合会)から行われた。
さらに野平晋作さん(止めよう!辺野古埋め立て 国会包囲行動)は、「二月二一日に総がかり行動と共催で止めよう!辺野古埋め立て国会大包囲行動を行う。五野党代表も参加し、辺野古新基地工事中止を明確にしたあいさつをする。国会の中と外で反対運動を広げていく素地ができている。戦争法廃止とともに辺野古新基地をストップさせよう」と呼びかけた。
高校生グループ「T‐ns SOWL(ティーンズソウル)」の仲間は、「大きな繋がりを作って野党を引っ張っていきたい。二月二一日の辺野古反対国会包囲後、午後四時から代々木公園ケヤキ並木で安保法制に反対する全国一斉高校生デモを行う。賛同団体は一〇〇を越え、全国一〇カ所で行動が行われる。全世代で共にデモをやろう。ティーンズソウルは安保法制廃止、安倍政権を追い込んでいきたい」とアピール。
最後に福山真劫さん(戦争をさせない一〇〇〇人委員会)から行動提起が行われ参加者全体で確認し、国会に向けてシュプレヒコールを響かせた。   (Y)

2.21

止めよう辺野古埋め立て

2万8千人で国会包囲!

総がかり行動も共催団体に

 二月二一日午後二時から、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲行動が「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委/戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委の共催によって行われ、二万八〇〇〇人が参加した。
 司会者が一昨日、野党五党によって戦争法廃止法が衆院に提出された。そうしたことを受けて今日の行動は全国一四カ所で行われていると紹介した。主催者あいさつを野平晋作さん(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委)と鎌田慧さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委)が行った。野平さんは「野党五党の四点合意の中には辺野古は明文化されてはいないが、一月二六日民主党岡田代表が本会議で辺野古の工事をただちに止めろと発言したように、野党の合意はできる。今日の行動は総かがり行動と共催している。キャンプ・シュワブ基地前での工事阻止行動が拡大していけば、工事が一〇年から二〇年に延びる。そうなれば業者は悲鳴を上げてできない。工事を進めさせないために、全国の市民が辺野古へ行こう」とあいさつした。鎌田さんは「苦しい闘いを強いられているが、国会包囲の行動の人数は増えている。犠牲を沖縄に押しつけている。その現実を見る時、人間の感性が問われている。苦しみを共にしなければならない。沖縄でいっしょにピケをはろう」とあいさつした。

全国で沖縄の
ように闘おう
沖縄からの報告を稲嶺名護市長、沖縄選出国会議員、宜野湾市議が行った。
稲嶺さんは次のように語った。
「辺野古しかないということで埋立て工事をしようとしている。その件で三つの裁判闘争が行われている。県と国が争うという異常な事態が起きている。埋立て承認を県知事は法的瑕疵があると取り消したのに対して、国は取り消し代執行も行おうとしている。プレイヤーと審判が同じというやり方を国交省はやってきた。こんなことがあるか! 代執行裁判で二月二九日、被告席に立たされる。正義と道理は我々にある。私は不誠実さと法律の乱用をせめたい。法廷外の応援団があることでしっかり審理しろ、どこが法律を守っているか訴える」。
「憲法を解釈で変えてしまうような政権があってはならない。断じて許されない。機動隊や海保は暴力をふるい、弾圧している。それでもめげず支援が広がっている。沖縄ではその勇気をもらいがんばっている。これからも力を貸してください」。
「闘いは日本中、世界に広がっている。届かないのは国会だけだ。ドアを開けて声を聞いてほしい。野党五党の新しい動きが始まった。それをしっかりと支え、参院選では全国に輪を広げよう。辺野古NO! 美ら海埋め立てるな」。
安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会・共同代表)は「唯一の解決策は普天間基地の即時閉鎖であり、基地は米国本土に持ち帰れ。沖縄は野党共闘ができている。参院選一人区で共闘ができるかだ。戦争法、原発再稼働、反TPPで共闘を拡大しよう。私たちの手で安倍を倒すことができる」と訴えた。
玉城健一郎さん(宜野湾市議)は宜野湾市長選では敗北したが六月県議選、参院選では勝利をと、話した。沖縄選出の五人の衆参国会議員がそろって決意を述べた。赤嶺政賢さん(衆院議員、共産党)。「世界一危険な普天間基地を撤去しよう。オール沖縄の闘いをオールジャパンとし安倍を追いつめよう」。照屋寛徳さん(衆院議員、社民党)。「誇りと尊厳をかけ絶対に負けられない」。玉城デニーさん(生活の党と山本太郎と仲間たち)。「怒る時は怒りましょう。怒りの声は連帯の声となる」。仲里利信さん(衆院議員、無所属)。「沖縄の自民党を代表して発言したい。四一市町村長が建白書を出した。保守革新ではなく沖縄の声だ。辺野古移設に屈服するわけにはいかない。北海道から佐賀まで演説して回っている。いっしょにがんばろう」。糸数慶子さん(参議院議員)。「日本は人権で三流国と言われている。沖縄の問題だけではない。沖縄の民意を無視させない。安倍に断念させる。参院選の勝利を」。

埋め立て土砂を
沖縄に運ぶな!
次に白藤専修大教授が辺野古代執行裁判での国のやり方を批判し、地方自治の大切さ、沖縄にはそれが適用されていないと批判した。続いて野党の代表たち(民主党、共産党、社民党)が決意を語った。続いてフォーラム・平和・人権、全労協、安保破棄中央実行委が発言し、地域の闘いを船橋市議会で、辺野古推進決議をあげようとしたのを本会議で不採択にしたと報告があった。
愛媛から土砂運搬を止める闘いを行っている阿部悦子さんが報告した。「辺野古への埋立て土砂の搬入を止めさせる全国協議会が昨年結成され、現在八県・一七団体がそれに参加している。小豆島、山口県黒髪島、熊本県天草などから土砂を運んでこようとしている。二一一〇万立粒のうち一七〇〇立粒が沖縄県外から運ばれることになっている。こうした島では過疎が進み、そこに放射能廃棄物や自衛隊の基地を作ったりしようとしている。加害者になりたくない。環境破壊、ふるさとの破壊を許さない。二つの署名運動をしている。戦争する砂は一粒たりともない」とアピールした。沖縄シールズのコールと三線の元気のよい音頭にのり、沖縄から参加した名護市長や国会議員らと参加者が国会専門前の横断歩道で、沖縄辺野古基地建設反対の訴えを繰り返した。歌と踊り、コールと大いに盛り上がった行動だった。司会者が参加者二万七〇〇〇人を発表すると大きな歓声と拍手が上がった。辺野古現地に行こう。沖縄・全国での闘いに参加しよう。(M)


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