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    かけはし2016.年4月4日号

原発のない日本へ、世界へ


3.26

福島原発事故から5年、チェルノブイリ事故から30年

つながろう福島守ろういのち

全国集会に3万5000人


 三月二六日、東京都・代々木公園で「つながろう福島! 守ろういのち!―福島原発事故から5年・チェルノブイリ事故から30年―原発のない未来へ!3・26全国大集会」が開かれ三万五〇〇〇人が集まった。主催はさようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合/反原発運動全国連絡会。協賛:脱原発福島県民会議/福島県平和フォーラム/福島原発告訴団/ふくしま復興共同センター/フクシマ原発労働者相談センター/双葉地方原発反対同盟、協力:戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。第一ステージ(サッカー場)はメインステージ、第二ステージ(野外音楽堂)テーマ:つながろう福島、第三ステージ(ケヤキ並木)テーマ:基地も戦争もいらない。並木通りにはブースが設けられた。

原発と戦争国家
推進は表裏一体
午後一二時一五分から、オープニングライブを新潟出身のロックバンドNAMBA69が行い、その後メイン集会が始まった。木内みどりさん(女優)が司会を行った。最初に、落合恵子さんのメッセージを紹介した。次にミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島原発事故五年の節目に原発を止める、避難者の皆さんの問題を解決するために集まった」と主催者あいさつを行った。
鎌田慧さん(ルポライター)は「原発輸出と兵器輸出は軍需産業と原発産業と同じ企業が担っていて一体化している。この闘いが日本を変えていくことになる」と訴えた。澤地久枝さん(作家)は、「政治が福島原発事故における責任を負っていないことを批判し、戦争法が三月二九日から施行される事態にあり、血が流れる暗雲の下にいる、戦争法廃止のために闘う」と述べた。
佐藤和良さん(福島原発告訴団)が厳しい原発避難者の実情と政治の無責任さを痛烈に批判した(別掲)。ジャンナ・フィロメンコさん(ベラルーシ)がチェルノブイリ原発事故被害者として証言し、フクシマとの連帯を訴えた(別掲)。
再稼働現地から:伊方原発反対・中村嘉孝さん(原水禁愛媛県協議会事務局長)、村上達也さん(元東海村村長、脱原発首長会議)、もんじゅ反対・宮下正一さん(原発反対福井県民会議)がそれぞれ発言した。
中村さん。「伊方原発3号機を今年七月に再稼働しようとしている。原発が建っている下に断層の中央構造線が走っている。瀬戸内海という内海に唯一面している原発だ。事故があれば大変な被害が起きるだろう。世論調査で県民の六五・五%が反対している。4・23 松山集会を計画している。参加してほしい」。
村上さん。「東海第二原発は一一〇万キロワット。再稼働の審査を出しているが時間がかかっている。村議会では早くやれという決議をあげた。それに対して抗議声明を出した。三〇キロ圏内に一〇〇万人が住んでいる。事故が起きたら福島以上に大変なことになる。首都圏の運動こそが原発を止める発信地にならなければならない」。
宮下さん。「三・九大津地裁は高浜原発3号機の稼働を止める仮処分決定を下し、4号機も止まっている。仮処分決定に対する異議審も山本裁判長が担当することになった。判決への批判が集中している。大津地裁への激励はがき行動を行っている、協力を。もんじゅはたくさんの事故を起こしているので、今のままの機構にはまかされないと文科省が言っている。もんじゅはプルトニウム一・五トンを燃料として使う。これは長崎原発の二〇〇倍に相当する。もんじゅを廃炉にするための訴訟が昨年末に起こされた」。

沖縄と結ぼう!
安倍政権打倒へ
電力自由化について:吉田明子さん(国際環境NGO「FoE Japan」)が「原発の電力は使わないということで、四月からの電力の自由化を利用しよう。ただし、値段が安いだけではだめで、石炭の火力発電は喘息、CO2排出などの問題を引き起こす。再生可能なエネルギーを使おう」と訴えた。福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)は三・二九の戦争法の施行に反対し、「3・28昼国会行動、3・29夕方国会包囲行動、5・3、6・5に大集会、2000万署名の達成、参院選での野党共闘の実現」を訴えた。 
高里鈴代さん(「基地・軍隊を許さない女たちの会」共同代表/「オール沖縄会議」共同代表)と山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が沖縄の基地反対運動とフクシマの反原発運動の連携を訴えた。
高里さん。「二〇一四年七月一日、集団的自衛権行使を可能とする閣議決定をした。その時、同時に辺野古のボーリング調査を開始した。日米軍事同盟強化と原発再稼働はつながっている。キャンプ・シュワブ所属の米兵が女性への暴行事件を起こした。もう沈黙はしない。座り込みをしている。たくさんの人が辺野古に来てほしい」。
山城さん。「人生の怒りと苦しみの中で、安倍を断じて許さない。怒りをあげよう。与那国島、宮古島などに自衛隊基地が作られ、全県が要塞化されようとしている。辺野古に基地が建設されれば戦争に走るだろう。参院選に負けるわけにはいかない。軍国主義政治の復活を許さない。絶望はない。大弾圧をはねかえして、辺野古の埋立て工事の中止を勝ち取った。腐った政治に終止符を」。山城さんはゲート前の座り込みの時、いつも歌われている「いまこそ立ち上がろう、奮い立とう」の歌を会場の仲間たちとともに大合唱した。
全港湾、全日建連帯、全国一般全国協などが三月一二日、福島県民大集会の郡山からフクシマ連帯キャラバンを組織し、各自治体への要請、駅頭での署名などを行ったことを報告した。「原発のない未来へ」のプラカードを掲げるパフォーマンスを行い、渋谷・明治公園・新宿中央コースと三コースに分かれて、デモに出発。都民に脱原発・原発再稼働反対、被災者を救えと訴えた。   (M)

佐藤和良さんの報告

賠償打ち切りを許すな

署名運動に取り組む

 原発事故によって、一〇万人余の人がふるさとを奪われ、なりわいを奪われ、今も避難している。原発のない核のない未来のために共に手をつなごう。政府は年間被ばく線量二〇mSv以下の所の住民を帰還させ、オリンピックの前には事故などなかったことにしようとしている。汚染地に帰れと強制しようとしている。明日はわが身だ。誤った原発政策が被害を起こした。地震大国の日本、今はわずかの休息の時かもしれない。そんな危ない日本にこれ以上原発の再稼働を許してはいけない。
原発関連死が直接死を超えている。自主避難者は来年には帰れと言われている。被ばくを避けて生活することはできないのか。耐え忍んできたがあきらめるわけにはいかない。二〇一七年三月の住宅無償支援の打ち切り、二〇一八年の賠償打ち切りをさせるな。住宅保障、賠償打ち切り反対の一〇〇万人署名が始まっている。協力してほしい。
福島第二原発の廃炉を東電や政府は言っていない。原発再稼働を許さない。七月参院選で、脱原発が争点になっていない。力を合わせて立ち上がろう。(発言要旨、文責編集部)

ジャンナ・フィロメンコさんの報告

チェルノブイリの被ばく者として

被災者を忘れるな!

 チェルノブイリ原発事故の被ばく者で、ベラルーシからやってきた。広島・長崎の原爆、被爆少女のサダコのことは知っていた。どこの国でも核兵器は使用されないようにと思っていた。私は二人の子どもがいる。一九八六年のチェルノブイリ原発事故で被害を受けた。ソ連政府は危険を知らせなかったので、おとなは仕事をし、子どもは外で遊んでいた。放射線量は高かった。一九八六年春以降、春が好きになれなかった。子どもたちは被ばくを理解できないので外で遊べないのに不満を持っていた。おとなは隠しているのを感じていた。
その後、生存をかけて移住を求めて、デモや集会をして闘った。立ち上がった人々は医者、先生、労働者、子どもたちの母親だった。闘いの結果、五年後に移住できた。移住した後、政府は責任を放棄した。ミンスクで被害者の会をつくった。移住先ではゼロから生活を始めるしかなかった。都市では以前のような職はなかった。平和の核・原発が人生に大きな傷を残した。故郷を追われ住む権利を奪われた。病気になるのではないかと不安を抱えている。バラバラに移住させられたためにコミュニティが壊された。
福島の事故のことを知った。遠い国の日本の被害者の気持ちが分かる。住んでいた所を捨てる、健康の不安、新しい場所での困難。原発をやめ、他のエネルギーにすべきだ。核の被害者の声を聞き、権利を守れ。被災者のことを忘れてはいけない。
ベラルーシへの支援に感謝する。他人の痛みを理解してくれる人々、平和を守る人々に感謝したい。(発言要旨、文責編集部)


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