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    かけはし2016.年4月18日号

生活破壊絶対はね返す


4.6

16けんり春闘総行動

草の根から対決重ね安倍打倒へ

大手町・霞が関で労働者の決意示す


仲間たちに決起
呼びかける!
 四月六日、16けんり春闘総行動が終日展開された。16けんり春闘実行委員会呼びかけの下、同実行委員会に結集する労働組合、争議団が、安倍政権が進める生活破壊、権利破壊に真っ向から反撃する各自の闘いを全国から持ち寄り、多くの赤旗や横断幕をなびかせた労働者の隊列で大手町、霞が関一帯を闘いの場に変えた。そして、労働者の非正規化・非正規労働者の差別処遇を許さない、権利の切り刻みと職場のブラック化を許さない、生活できる賃金を支払え、最賃を今すぐ一〇〇〇円に上げ一五〇〇円に道をつけろ、などの要求と一体的に、徹底対決を通して安倍政権を打倒する、との決意をこの町に本拠を構える支配的エリートに突き付け、合わせて、一帯に働く仲間たちに決起を共にしようと呼びかけた。
 労働者の本当の要求と闘いがどこにあるかを突き出し、三月一六日の大企業低水準回答で春闘が終わったかのような空気が作られている状況を切り裂こうとの意欲も込められた行動。午前中は争議職場で具体的に経営を追及する行動を連ねた東部総行動、午後は日本経団連、厚生労働省、首都高速道路に対する全体での抗議行動、そして夕方には国労会館での総決起集会、次いで銀座デモと、労働者の闘いが精力的にアピールされた。

日本経団連に
ぶつける怒り
日本経団連に対する行動は午後一時からの、経団連会館前を埋める労働者集会として貫徹された。16けんり春闘実行委員会共同代表の金澤全労協議長の開会あいさつを皮切りに、結集した多数の労組・争議団の中から八人が発言、社会的責任に背を向け、労働者の搾取強化、自己利益の積み増し一本槍の経営指導を続ける日本経団連に、次々と怒りが叩き付けられた。
中で金澤さんは、アベノミクスの完全破綻を前に闘う春闘は一層不可欠と力説、同時に最賃引き上げや同一労働同一賃金など、心にもないだけではなく現実に今やっていることとも一八〇度方向が違うことを平然と言ってのける、民衆を見下し切った安倍の厚顔無恥を糾弾、生活防衛のためにも安倍打倒は急務、と呼びかけた。
また外国人労働者実行委員会の鳥居さんからは、衆院法務委員会で技能実習生制度拡張を狙う法案の審議がこの日から始まっていることが報告され、政府側はまともな答弁ができずごまかしに終始し、本来労働者として保護されるべきものが実習生とのごまかしで無権利にする不正義が一層まかり通る道が開かれようとしている、との批判の上で注視が求められた。そして、このような形で外国人が使い捨てされることを許すならば必ず労働者全体の使い捨てにつながる、すべての労働者の権利確立に今こそ声を上げよう、との強い訴えが行われた。
郵政労働者ユニオンの中村書記長は、自ら決起した多数の非正規の仲間も含め総がかりのストライキで闘っていることを報告。さらに会社側からは、労働契約法一八条に基づく非正規労働者の無期転換が提案されているが、労働条件は有期の時と同じ、地域限定など、いわゆる限定正社員制を狙った問題含みの提案であることが指摘され、今後他の職場でも必要となる闘いの課題であることを意識し、問題の共有に努めながら闘いを進めてゆく、と決意が表明された。
JAL原告団の山口団長は、最高裁判決で闘いを抑え込むことができていないことに会社が危機感を深め、職場でのカンパにまで圧力をかけ始めた、と会社を追い込んでいる現況を報告、安全運行に一層危機が進行している事態を具体的に説明しながら、まさに安全運行の再建のためにも、解雇自由社会を許さない全体の闘いの中で自分たちの現場復帰を何としても勝ち取る、と決意を述べ、一層の支援を訴えた。

 

厚労省にも抗議
のアピール行動
厚労省に対しても、労働者保護という本来の役割を完全に捨て去った姿勢に対する強い怒りの行動が展開された。口火は、同じく実行委員会共同代表を務める垣沼大阪ユニオンネット代表。安倍政権へのごますりに終始している、と厚労省を厳しく指弾、労働基準法改悪、金銭解雇制度導入、介護保険法改悪など絶対許さず、社会のブラック化をはね返す闘いを共同してつくり出す、と闘いを宣言した。
ここでも多くの仲間が自らの闘いを背に発言。たとえば全労協の柚木さんは、シカゴで教員のストライキや「一五ドルのための戦闘」に参加したことを報告しつつ、この四月一五日世界の仲間と共に日本でも展開される一五ドルキャンペーン(同日午後三時、渋谷センター街)への積極的参加を呼びかけた。
そしてネットワークユニオンからの、解雇理由も説明しないような理不尽極まるロックアウト解雇との闘いの報告、全国一般全国協の下に新たに労働組合を結成して大量解雇攻撃に立ち向かっている製薬産業の仲間の訴え、破産を使って労働組合つぶしに出た経営との闘いに加え、争議行為に損害賠償を認めた東京地裁の不当判決との闘いも展開するフジビの仲間からの訴え、などが次々に続いた。
また電通労組からは、合計八時間で帳尻を合わせる細切れ分断服務という八時間労働制を無にするような服務規程改悪をNTTが策し、それを厚労省労働局が容認しているとして、厚労省を厳しく指弾する報告が行われ、生活破壊、権利空洞化、巨大企業による職場のブラック化先導を絶対許さない断固とした闘いを進める、との決意が表明された。神奈川シティーユニオンの仲間たちは高らかに闘いの歌を歌い上げ、行動全体を大いに盛り上げた。
そしてこれらの闘いへの意志は最後に意気高い銀座デモへと引き継がれ、この日の行動全体が集約された。春闘はまさに終わったどころではない。この日の行動は、安倍政権による労働者攻撃に対する闘いが、大手組合の沈黙とは対照的に、全国各地で次々に起きていることをあらためて明らかにした。それを大きくつなぎ、安倍打倒に攻め上る全民衆的闘いの中で労働者の新しい団結創出への道を探り出すことが、重大な課題として提起されている。       (神谷) 

3.27

辺野古の海を埋め立てるな!

山城博治さんが熱烈に訴え

新宿デモで大成建設に抗議


 三月二七日午後二時から、東京・新宿駅東口アルタ前に集まり、「辺野古の海を埋め立てるな!」(辺野古への基地建設を許さない実行委主催)とアピールし、新宿駅東口から西口、南口を一周するデモを行い、大成建設本社ビルへ工事から手を引けとシュプレヒコールを轟かせた。
 アピールの前に金城吉春さんとその仲間たちによる三線と太鼓・エイサーによって沖縄民謡や「沖縄を返せ」を歌い、闘う雰囲気を盛り上げた。今回は山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が昨日の脱原発代々木大集会への参加に引き続き、新宿行動に参加した。山城さんは火の出るようなアピール、シュプレヒコールあり、手拍子ありで体全体の歌と踊りで参加者を闘う意志で一体化させ、会場は完全に山城パフォーマンスに包まれた。
 山城さんは次のようにアピールした。
 「この国は末期症状だ。人々が苦しんでいるのにリーダーは理解しない。放射能が飛んでいるのにブロックされていて、二〇mSv以下だから帰れという。昨日の集会三万五〇〇〇人だったが五万、一〇万人集まり安倍をぶっ倒せ。東京オリンピックなんかいらない。原発を廃炉に。原発輸出をやめろ。めげないで怒りをもって抗議しよう」。
 「七月参院選で徹底的にやっつけろ。党利党略ではなく、人々の命のことを考えろ。辺野古はノーの民意は沖縄の国政から自治体選挙で何度も示されている。それなのに安倍首相は辺野古が唯一という。屁理屈、居直りだ。警視庁機動隊を派遣し、ゲート前で二五人の逮捕者を出しても抗議行動はやまない。さらに大きくなっている。沖縄は七〇年間闘ってきた」。
「今、和解という工事中止に追い込んだ。和解条項には最高裁の判決に従えという項目があるが、沖縄は黙れない。そんなものに従えない。一つ一つ国家の犯罪を問う。辺野古移設が違法で許せないものであることを天下に示そう。反対運動は拡大している。そこに正義があるからだ。未来・希望があるからだ。語らい、歌・笑顔がある。自分たちの未来は自分たちでつくる。辺野古は必ず勝つ」。
そして、まなかしんじさんの作った「辺野古の海に杭は打たせない」を全員で合唱した。
 主催者あいさつの後、高江ヘリパッド建設反対の訴えがあり、「四月一六日(土)【沖縄やんばるの森に米軍オスプレイパッドはいらない! 本当の世界自然遺産をめざそう】@文京区民センター☆14時」への参加が呼びかけられた。辺野古現地で船に乗っているNさんが現地で何人かの写真家による闘いの写真を一万円で貸し出すので、ぜひ写真をやってほしいとの呼びかけがあった。そしてストップ埋め立てキャンペーンは大成建設の入社式に、工事業者として撤退を呼びかける訴えを行うと発言。四月一七日全水道会館で、新崎盛暉さんらを呼んだ集会への参加が呼びかけられ、元気よくデモを行った。(M)

コラム

「日の丸」と愛国心

  昨年四月に行われた参議院予算委員会。次世代の党松沢成文幹事長に対する答弁で、安倍晋三総理大臣と下村博文文科大臣は、国立大学の式典の際、「国旗・国歌が『正しく実施』されるべし」との認識を示した。その六月には、下村文科大臣自らが国立大学長・大学共同利用機関長等会議の席上で、大学自治への不当介入と言い切れる「国旗・国歌の実施要請」を行った。
 また、今年の二月には馳浩文科大臣が、「入学式・卒業式で国歌斉唱をしない方針」を述べた岐阜大学森脇久隆学長に対し、「国立大学として運営交付金が投入されているのに、私の感覚からするちょっと恥ずかしい」と発言し、その厚顔無恥ぶりをあらわにした。まさに「税金で成り立っているのだから言うことを聞け」と言わんばかりである。
 さて、法律に国旗および国歌はどのように定義されているのだろうか。新世紀を目前に控えた一九九九年八月、亡霊の再来のように現れた「国旗国歌法」は、わずか二行の条文で成り立っている。「第一条 国旗は、日章旗とする」「第二条 国歌は、君が代とする」。その目的や存在理由の文言はまったくない。そればかりか、当時の小渕恵三総理大臣は、衆議院本会議において、日本共産党志位和夫書記長の質問に対して次のように答弁した。「子どもたちの良心の自由を制約しようというものではないと考えております」「政府といたしましては、国旗・国歌の法制化に当たり、国旗の掲揚に関し義務づけなどは考えておりません」。まさに笑止千万。改悪「教育基本法」が適用されない大学にまで、その実施要請が堂々とまかり通っている現実を現閣僚たちは、どう言い繕うのだろうか。時代が変わったとでも言うのだろうか。
 というボクは、日の丸、君が代が日常だった「教育正常県」とやらに育った。教育正常県とは、「再び教え子を戦場に送るな」と唱える「日教組」の組織率が皆無に近く、「日本教職員連盟」が幅を利かす保守県を指す。その証左に、久しく県都に共産党の県議がひとりもいない時代が長かった。日教組を蛇蝎のように忌み嫌う輩にはつまり天国だと言ってよい。小中高校において朝夕の国旗掲揚、降納は当たり前の風景であり、朝礼や式典となれば全員起立で君が代を斉唱したものである。さらに質素倹約、勤勉の象徴である二宮金次郎像が、小学校の校庭には必ずあった。高校を卒業して長野県の大学に進学した際、突然目の前から消えた日の丸、君が代、学生服に軽いカルチャーショックを受けたことも事実である。
 だからと言って「教育正常県」に育てば、みんな道徳的な愛国者になるかといえば、まるっきりそうではない。自ら国旗、国歌、愛国心の意味を能動的に考える機会がないからだ。ある意味で生活の一部となっているかもしれないが、それらを肯定するにも、否定するにも、その根拠を持ち合わせていないのだ。それは、日本教職員連盟の中核を占める県域組合員も同じこと。意識的に加盟しているわけではなく、「隣の先生が入るから、私も」くらいの無批判的発想である。何も言わず語らず、批判せずの事なかれ主義を熟成させたのが愛国心の象徴である「日の丸・君が代」だとしたら偽政者たちは笑いが止まらないだろう。愛国心は押し付けだけでは育たない。
 ここで笑い話をひとつ。「道徳心あふれるこの県では、横断歩道に立っても、車は絶対に止まってくれませぬ」。     (雨)


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