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    かけはし2016.年5月23日号

安倍打倒へ!民衆決起の先頭に


各地でメーデー集会・デモ

労働組合運動の力が試される時

5.1
第87回日比谷メーデー

7500人の結集で高まる熱気

代々木公園メーデー集会とエールの交歓

 

 五月一日、第八七回日比谷メーデーが同実行委員会主催の下日比谷野外音楽堂で開催された。参加した労働者は主催者発表で音楽堂内外に七五〇〇人。あらゆる方面であらわになる安倍政権の反民衆性を前に、隊列を組んで続々と結集する参加者の空気には、例年以上に安倍打倒の熱気が浮き出た。総がかりでの安倍打倒に向け、同時平行で代々木公園で開催された第八七回中央メーデーとの連帯も強められ、今年は相互に代表を派遣し合い、より力のこもったエール交換となった。

防戦に追われる
安倍を追撃せよ
メーデー集会は、さまざまな争議団が「日比谷メーデー合唱隊」として壇上を埋め、「座りこめここへ」の会場全体の大合唱を導き集中を高めた後、午前九時五〇分開会が宣言された。
主催者を代表するあいさつは国労東京地本の鎌田博一委員長。憲法破壊、沖縄名護新基地建設強行、教育への反動的介入強化など安倍政権の暴走を厳しく指弾、全領域的な反撃に向け総がかりの連帯・連携をめざす幅広い戦線構築、その上での特に参院選での安倍打倒を力を込めて呼びかけ、会場も熱気ある拍手で応えた。
その後も、連帯あいさつに登壇した武藤弘道都労連委員長、井上久全労連事務局長、来賓の福島みずほ社民党参院議員をはじめ、安倍打倒呼びかけの発言が次々に。特に井上さんは、今年はじめて実現した第八七回中央メーデー実行委員会からの連帯発言として、安倍に痛打を与える総決起を共にしたいと力を込め、全国各地、全領域的に広がる共同の反撃によって安倍が防戦に追われ始めているとも指摘しつつ、労働組合としても出番、社会的にも浮上し始めた「一五〇〇円めざし今すぐどこでも一〇〇〇円」の最賃引き上げを求める闘いにも共同の発展をめざそう、と呼びかけた。なお中央メーデー集会では、日比谷メーデーを代表して中岡基明全労協事務局長が連帯あいさつを行った。
韓国の民主労総と大阪の中之島メーデー実行委員会からはメッセージが寄せられた。中で民主労総のメッセージは、セヌリ党に痛打を与えた今春の総選挙勝利の背景には昨年、今年と続く財閥に対抗する労働者の闘いがあったことを指摘、闘いへの確信をあらためて呼びかける力強いものだった。

平等な権利を
獲得する闘い
日比谷メーデーはメーデーを「闘いの広場」と位置づけてきた。困難を押して闘いを続ける仲間たちの登壇はこのメーデーの中心だ。今年は、非正規雇用労働者を代表して荒川区図書館非常勤職員労働組合の大場康智さん、外国人労働者を代表して全統一労組外国人労働者分会の池原ジョセフィンさん、争議団を代表して全国一般東京労組コンチネンタル分会の野沢智子さん、反戦平和運動を代表して5・3憲法集会実行委員会の菱山南帆子さんが決意表明。
大場さんは非正規労働者に続く差別的な扱いを怒りをもって告発しつつ、闘いの中で一定の改善も勝ち取ったことを明らかにし、自分から立ち上がらなければ何も変わらない、同じ労働者としての権利を勝ち取るために闘いを続けると決意を述べた。池原さんも、ホテル清掃で働く中で説明もなく突然解雇されたが、外国人と言われ抗議も受け付けられなかったと差別を告発、労働者として等しく権利を確立しよう、共に団結を、と呼びかけた。野沢さんは、グループとして最高収益を上げる中で日本人乗務員のみを解雇したコンチネンタル航空に団結して対決し、利益にしか関心のない経営を許さない、仕事を取り戻すために闘うと決意を表明、支援を訴えた。菱山さんは、昨年九月一九日の戦争法案強行成立は運動参加者をむしろ「倍返しだ」と燃えさせた、共同の道は確実に前進している、今までの状況をひっくり返す可能性が見えている、政治を激的に変えようと元気一杯に訴え、5・3有明集会への総力結集を呼びかけた。
これらの闘いの決意表明に会場は万雷の拍手で応えた。そして労働者民衆への攻撃を重ねる政権への総反撃に共に決起し、全民衆的共同拡大を率先して担う中で安倍打倒に進むとの共有された決意を力強いコールに乗せて、二コースに分かれたデモに繰り出し、この日に向けて趣向を凝らして各自が用意したさまざまなデコレーションを掲げながら、先の決意を沿道にアピールした。   (神谷)

5.1

大阪・第87回中之島メーデー

安倍を倒さずに未来はない

非正規労働者の均等待遇実現へ

 【大阪】中之島メーデー実行委員会主催のメーデー集会が五月一日、「戦争法を廃止に追い込もう、辺野古新基地建設反対、原発のないクリーンな社会へ」をサブテーマとし、大阪中之島公園剣先ひろばで開催された。
全港湾大阪支部の司会で始まり、オープニングは関生太鼓。福田さん(大阪全労協議長)が開会宣言。「一三〇年前の一八八六年、シカゴで八時間労働制を求めてストライキが闘われたのがメーデーの起源。ところが今はどうか。残業代は未払いのままで、労働者は残業代を払えとはなかなか言えない職場実態がある。経団連などは、年収四〇〇万円以上のものは残業代なんかいいじゃないかといっている。とんでもない時代になろうとしている。熊本地震の延長は伊方になるが、原発を止めようとはならない。だれも責任をとらない中で、再稼働だけが強行されようとしている。今年の参議院選では、戦争法にノーを突きつけねばならない。絶対に安倍政権に勝たせてはならない。新自由主義に負けない闘いをしっかりやろう」と述べた。

戦争への道を
止めるために
特別アピールは、中島弁護士(大阪労働者弁護団代表幹事)。「ベトナム戦争が終わる年のメーデーには、ベトナム勝利のプラカードがいくつもあった。沖縄から飛び立つ米軍機でベトナム人民は殺された。枯れ葉剤は自然と人体に深刻な影響を及ぼした。それから四〇年、沖縄では基地撤去の闘いが続いている。安倍政権は、日本を安心できない危険な社会に造りかえようとしている。安全という言葉で、逆に不安な社会をつくろうとしている。冷戦構造が崩壊した一九九四年から、米国は日本に対して年次改革要望書という要求書を突きつけ二〇〇八年まで続いた。司法制度、農業制度、金融制度、医療制度ありとあらゆる分野において日本の社会を根底から変えようとしてきた。現在は、二〇一二年の日米同盟報告書(第三次アーミテージ報告書)と二〇一三年以来毎年閣議決定されている日本最高戦略の二つによって日本は戦争への道を突き進むようになっている。この状況が進むと、武力攻撃事態になれば労働者は国民保護法という法律で、戦争に巻き込まれる。労働者は主権者だ。労働者が社会を変えていく原動力になっていくために私たちは頑張りたい」と決意を述べた。
もう一人の特別アピールは、中北さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク共同代表)が行った。「安倍政権は昨年戦争法を強行可決し、今またその第二弾ともいうべき緊急事態条項を憲法に創設するという動きを強めている。この条項は、団結権・人権・平和を守る憲法を停止し、国会の立法権を政府に移し替え独裁政治への道を開くものだ。これを突破口にして憲法の全面改悪を企んでいる。それは戦争する国づくりを完成させる企みだ。米軍と共に戦争する最重要拠点として辺野古に新基地建設を強行しようとしている。戦争への道を止めていかなければ、日本の社会、政治全体が戦争化し、労働者は戦争に動員させられる。労働運動、民衆運動が連帯してこの道を止めていこう」と呼びかけた。

議員・争議拠点
が連帯あいさつ
政党から来賓のあいさつがあった。社民党:「安倍政権を倒さずして未来はない!野党共闘を!」、新社会党:「安倍災害を止めるのは選挙だ!」、緑の党:「違いを乗り越え連帯しよう!」。続いて市民派の自治体議員が登壇し、紹介された。辻元清美衆議院議員(民進党)があいさつした。
続いて、まーちゃんバンドによる、沖縄島唄などのライブがあった。
最後は恒例の争議・闘争アピール。JAL争議団(職場復帰をめざす)・郵政産業ユニオン(均等待遇を求め、労働契約法二〇条裁判)・英会話学校ECC労組(解雇撤回)・ユニオン全労協(喜多商店分会、残業代不払い・出勤停止処分の撤回)・ なかまユニオン(マリーバーブル社社長のセクハラ糾弾)・関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち(大阪市大、無期限スト)・連帯ユ二オン(介護関係の新しい分野の分会紹介)・教育合同労組(講師の継続雇用の団交を大阪府が拒否したのは違法と、最高裁で判決確定、松井知事文書で謝罪)。
集会後、関電前を通るコースで西梅田公園までデモを敢行した。(T・T)

新たな著者を探し求める所有者なき
遺産――川出勝さんを偲ぶ会

日時 6月12日(日) 午後1時〜3時
場所 東京都文京区内(詳細は左記までお問い合わせください)
参加費 3000円
主催 川出勝さんを偲ぶ会実行委員会

※ 5月31日(火)までに下記に申し込んでください。
電話:03―3372―9401(新時代社)
/メール:matu-4@jca.apc.org

 川出勝さんが亡くなってからすでに三カ月がたちました。まだ闘争の現場で、読者会の席で、若い仲間を楽しそうに眺める川出さんの眼差しが感じられます。川出さんが生涯をかけて闘い続けた資本主義体制は、いまだグロテスクな膨張と動揺を繰り返しながら人々の生活に襲いかかっています。戦後の日本資本主義のあり方を大きく転換させようとする安倍政権に対する闘いの忙中ではありますが、川出勝さんの遺したもの――「新たな著者を探し求める所有者なき遺産」(ベンサイド)を継ぐための偲ぶ会を行います。ぜひご参加ください。


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