もどる

    かけはし2016.年5月30日号

米軍基地と犯罪は切り離せない


資料

アメリカ合衆国大統領パラク・オバマ殿 在日米国大使館キャロライン・ケネディ殿 在沖米軍ローレンス・ニコルソン四軍調整官殿 内閣総理大臣安倍晋三殿 内閣官房長官菅義偉殿 沖縄県知事翁長雄志殿

元米軍海兵隊兵士の事件被害者を追悼し、十分な対応と真相究明、米軍の撤退を求める要求書

 二〇一六年四月末から行方不明になっていた女性が遺体で発見され、五月一九日元海兵隊 員で軍属の男性が容疑者として逮捕されました。この痛ましい現実に直面し、何を言うべき か。怒りが痛みを持って沸き上がるのを押さえることが出来ません。
 この怒りや悲しみに心を配らず、責任回避や矮小化、政治の駆け引き事のように取り沙汰する声も聞こえ始めています。このようなとき、沈黙を選んではならない。私たちは声を発 するためにここに集いました。
 私たちは何よりもまず、奪われた尊い命を悼みます。彼女を大切にしてきた人びとが、彼女を想うための時間と機会が損なわれることのないよう、求めます。
 私たちは、彼女がどれほどの恐怖と苦しみのなかにあったか、荒ぶるような心を鎮めることが出来ません。沖縄に暮らす私たちはみな、自分にも起こり得たことだと、言葉を失い、その痛み苦しみを共にしています。
 私たちは、基地・軍隊の長期駐留が押し付けられている沖縄で、幾度となく繰り返される 事件のたびに、被害者を貶める発言や態度にも、幾度となく引き裂かれてきました。被害に 遭った人の尊厳が守られるよう、強く求めたいと思います。
 今年三月中旬、那覇市内のホテルで女性が米兵による性暴力被害に遭ったときに、在 沖米軍のローレンス・ニコルソン沖縄地域調整官は、「沖縄にいる米軍人、家族、軍属の合計五万人を代表する」と発言して、翁長知事に謝罪しています。あれから二ヶ月しか経っていません。綱紀粛正・再発防止の約束は、また反故にされたのでしようか。この責任はどのように果 たされるのでしようか。
 私たちは「軍隊は構造的暴力組織であり、平時と戦時とを問わず、人間の安全を保障し ない」と訴え続けてきました。基地・軍隊は、人間の心と身体を深刻なまでに破壊しており、 それはフェンスの内と外とを問いません。沖縄に駐留する米軍人・軍属・家族のひとりひとりに も呼びかけます。自分たちには関係ないという態度は許されません。私たちと共に悼み、怒り、 抗議の声を上けて下さい。
 私たちは、曰米両政府、米軍、沖縄県に対して、基地・軍隊の駐留がもたらすこのような 現実を直視し、責任ある行動を執るよう、以下のことを強く要求します。
一、被害者を取り巻く人びとへの謝罪とケアが丁寧に行われること。
一、真実が究明され、加害者への厳正な処罰が行われること。
一、沖縄に暮らす人びとの真に安全な社会を実瑰するため、沖縄から全ての基地・軍隊の 撤退を求める。
二〇一六年五月二〇曰

基地・軍隊を許さない行動する女たちの会、ワンストップ支援センターの設立を強く望む会、強姦救 援センター・沖縄(REICO)、ジェンダー問題を考える会、女団協、I女性会議、新日本婦人の会、 沖縄県母親大会連絡会、沖教組、高教組、高退教、沖退教、SEALDs琉球、安保法案に反対 するママの会◎沖縄、那覇ブロッコリー、わんから市民の会、ピースキャンプ沖縄準備会、合意してないプロジェク卜、沖縄県内学生有志、ヘリ基地反対協、ヘリパッドいらない住民の会、Weぶらんにんぐ、沖韓民衆連帯、WILPF京都、国際法市民研究会、卜リイ基地の強化に反対し読谷村自治基 本条例を生かす会、「今、ここからはじめよう」、オキスタ107、Hawaii Peace and Justice, HOA: Hawaii Okinawa Alliance、雑誌las barcas、monaca、稲嶺市政を支える女性の会(いーなぐ会)、 みやこ・あんなの会、ていだのふあ島の子の平和な未来を創る会、沖縄県憲法普及協議会、沖縄 人権協会
(5月22日改訂現在、36団体)

5.20

首相官邸前、防衛省前でスタンディング抗議

言葉に表現できないほどの怒り

すべての軍事基地を撤去せよ!


 五月一九日、四月から行方不明となっていた沖縄・うるま市の二〇歳の女性を殺害し、死体を遺棄した容疑で元米海兵隊員で、現在は米空軍嘉手納基地で軍属として働いているシンザト・ケネス・フランクリン容疑者が逮捕された。
 またしても繰り返された米軍関係者による女性への犯罪に、沖縄の怒りはさらに煮えくりかえるまでに高まっている。五月二〇日以来、沖縄の米軍基地前で、米軍関係者による女性への暴行・虐殺に対する怒りの声がみなぎっている。東京でも五月二〇日から、首相官邸前や市ヶ谷の防衛省前などで、亡くなった沖縄の女性への無言の追悼、米軍そして日本政府への怒りのスタンディングが行われた。
 五月二〇日の防衛省前での抗議行動では、二〇〇二年に横須賀で米兵にレイプされた被害者、オーストラリア人女性のジェーンさんが発言した。ジェーンさんは民事訴訟で三〇〇万円の損賠を勝ち取ったものの、その時すでに加害者は米国に帰国していた。ジェーンさんは加害者を独力で追跡し、彼が住んでいたミルウォーキーの裁判所で、損害賠償を勝ち取った経験の持ち主である。
 ジェーンさんは、怒りを込めて女性への性犯罪を繰り返す米軍と、それを隠蔽しようとする日本政府を厳しく追及した。
 「基地があるからこそ犯罪は繰り返される」。翁長雄志沖縄県知事の訴えは、すべての沖縄県民の声でもある。一九七二年の「本土復帰」以後も、米軍兵士による刑事事件は五八九六件に達し、そのうち暴行・傷害・殺人などの凶悪犯罪だけを取っても五七四件にのぼる。
 安倍政権は、沖縄の米軍基地撤去を求める沖縄県民の闘いがさらに高まること、とりわけ辺野古新基地建設反対の運動や、日米地位協定の抜本改定を求める運動に拍車がかかることを恐れ、「言語道断であり、きわめて遺憾」「綱紀粛正と再発防止策を求める」(中谷防衛相)という抗議を、米国防長官に電話で行ったと報じられている。
 しかし同時に、安倍政権は辺野古新基地建設という米軍基地の抜本強化策を撤回するつもりはない。今こそ、沖縄からすべての米軍基地を撤去せよ!  (K)
 
5.9 辺野古実が月例防衛省行動

地域と沖縄を結ぶ闘いを

沖縄では嘉手納基地前毎週金曜日行動

 五月九日午後六時半から、防衛省正門前抗議行動が小雨の降る中であったが元気よく、沖縄に連帯する闘いを行った。主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会。
最初に、厚木基地の爆音訴訟の原告団でもある仲間が厚木基地の動きについて話した。
「横須賀米海軍基地に原子力空母ロナルド・レーガンが整備を終えて五月に出航する。その間艦載機は硫黄島や厚木で訓練飛行を行い、爆音がすごい。四月二〇日、オスプレイ三機が飛来した。木更津で騒音調査を行うためだという。厚木からいったん普天間に戻り、五月三日に四機が飛来した。危険なオスプレイが東富士で訓練し、頻繁に厚木基地にも来ている」。
「熊本震災で救援物資を運ぶということで無理矢理オスプレイを使った。佐賀に自衛隊が購入したオスプレイを配備したい意図があるためだ。ネパール地震の時、家屋を壊した。危険な物を災害救助に使うことは住民の安全を無視したものだ。怒りを禁じえない。普天間配備を撤回しろ」。
次に、沖縄と連帯する東京東部集会実行委の仲間は、地域での毎年行っている集会・情宣活動、沖縄派遣活動を報告した。そして「埋め立て用のケーソンを作っている五洋建設などへの申し入れ行動を、四月六日東部春闘総行動の一環として一〇〇人で行った。会社は門前払いで対応しようとしない。沖縄を食い物にする企業を許さない。六月四日〜七日沖縄に派遣団、六月二〇日午後六時半から墨田区錦糸公園で集会・デモを行う」と語った。

戦争の道具を
災害救援に!
沖縄から安次富浩さん(ヘリ基地反対協)が電話でアピールした。
「今日、辺野古の海でフロートの撤去が始まった。制限区域の撤去については拒んでいる。すべての工作物を大浦湾の海から撤去しろ、と闘いを行っている。ゲート前、座り込みを引き続き行っている。六月県議選、七月参院選で統一候補として伊波洋一さんを擁立し、当選させなければならない。特定秘密保護法の強行採決の時旗振りをやっていた島尻自民参院議員(沖縄選挙区)を二度と国会に送るわけにはいかない」。
「熊本地震でオスプレイが派遣されたが段ボールを運んだだけだ。着陸する時、砂を舞い上げるので貴重な水をまいた。二〇〇億円もするオスプレイを宣伝するために使った。戦争道具を災害のために必要な物に変え、防衛省を防災省に変えるべきだ。闘いは厳しいが前進するのみ、あきらめなければ必ず勝利する」。
SEALDs RYUKYU(シールズ琉球)の本山さんが「宜野湾市で少年野球をやっていたが、頭上を米軍のジェット機が飛び、そのたびに野球を中止せざるをえなかった。基地は早くなくなってほしい。先島諸島への自衛隊配備の問題がある。五月一三日なかのZEROでの『沖縄の先の島 もうひとつの基地問題』上映会に参加してほしい」と語った。
ウチナンチュの二人から発言があった。「嘉手納基地に対して、先月から毎週金曜日に抗議行動が始まった。五月三日の沖縄の憲法集会には若い人の発言が多かった。世代の広がり、地域の広がりができ始めている」。
辺野古リレーが「五月二一日午後二時から、警視庁、海上保安庁、国交省に対するれじすたんす大行動を行う、この行動に山城博治さんも参加する」と呼びかけた。
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんが「五月一五日午後二時から新宿アルタ前からの行動(SEALDs RYUKYU《シールズ琉球》の玉城愛さんが参加)、五月二八日午後七時から中野商工会議所会議室、一坪の総会の後、記念講演会を行うので参加を」と話した。最後に、辺野古実の中村さんが、六月六日午後六時半から防衛省前行動、六月二六日午後二時から、新宿アルタ前行動・デモを呼びかけた(M)。


もどる

Back