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    かけはし2016.年5月30日号

6.5国会行動に大結集を


5.19

国会前行動に4800人

総がかりで安倍打倒へ!

戦争法廃止!改憲許すな


南スーダンに
陸自 次派遣
五月一九日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、衆議院第2議員会館前〜国会図書館前で戦争法廃止に向けた「毎月一九日行動」として「戦争法発動させない!参議院選挙野党勝利!安倍内閣は退陣を!五・一九議員会館前行動」を取り組み、四八〇〇人が参加した。この日の午後、衆院第一議員会館で「戦争法の廃止を求める二〇〇〇万人統一署名」提出集会が行われ、一二〇〇万筆が集まり、継続して取り組んでいくことを確認している。
五月二二日から陸上自衛隊第七師団(三五〇人)第一〇次隊が南スーダン国連平和維持活動(PKO)に向けて新千歳空港から定期・チャーター便の民間機を使って出兵する。南スーダンでは、政府と反政府派の内戦が続き、和平合意(二〇一五年)し移行政府を立ち上げるとしているが、大量の避難民が出ている。二月一七日、南スーダン・上ナイル州の州都マラカルの国連民間人保護区域で武力衝突が発生し、一八人死亡、三六人負傷、約六〇〇人(子どもも含む)している。
緊迫した現地状況について北海道新聞(四・二二)が「南スーダンPKOの陸自、一三年末に緊迫状況 文書で判明 全員が防弾チョッキ、緊急撤収計画も作成」で暴露している。自衛隊の内部文書だから、当然、安倍政権はこの危険な状況について認識している。だからこそ参院選前の事件発生を避けるために、戦争法施行後の自衛隊派兵の任務に「駆けつけ警護」、「安全確保業務」、「宿営地の(他国軍との)共同防衛」などを加えることを秋に先送りにしたのだ。だが事態の急変を避けることはできず、いつでもどこでも「人を殺し、殺される」戦場となる。戦争法の発動を許さず、戦争拡大のための派兵を許してはならない。

参院選での野党
共闘がほぼ成立
なりぞうさんのプレコンサート後、国会に向けて「戦争法は絶対廃止!辺野古に基地は作らせないぞ!原発再稼働絶対反対!参院選挙はみんなで勝利!安倍内閣はさっさと退陣!」のシュプレヒコールを響かせ、集会が始まった。
野党各党代表あいさつが吉田忠智参議院議員(社民党党首)、志位和夫衆議院議員(共産党委員長)、小川敏夫参議院議員(民進党)から行われ、参議院の一人区で三二のうち二九で野党統一が実現していることを明らかにした。
さらに民進党、共産党、社民党、生活の党で党首会談(一九日)が行われ、@来年四月からの消費税一〇%への引き上げに反対する。その他の共通政策について一致点を確認し、積み重ねていくA参院1人区のすべてで野党統一候補を実現するとともに、その勝利のために全力をあげるB衆院選についてできる限りの協力をおこなうこととし、その具体化を加速するC安倍内閣不信任決議案を共同で提出することを検討していく―を報告した。

米軍属による
女性虐殺に怒り
参加団体からの発言として清水雅彦さん (戦争をさせない一〇〇〇人委員会)、高田健さん(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)、笠井貴美代さん (憲法共同センター)から行われた。
糸数慶子参議院議員(沖縄社会大衆党委員長)は、沖縄県うるま市の女性殺害事件を次のように厳しく糾弾した。
「いったいいつまで沖縄の私たちは、このように人権を脅かされ、普通の生活すら認められないのか。今、この状況を怒りと悲しみで一杯です。米兵に殺害された女性は、わずか二〇歳という短い人生を、これからの希望に満ちた人生を歩むことなく、元海兵隊の三〇歳の米兵によって残念ながら殺害され、今日、遺体となって沖縄の金武町で発見された。この現実に直面して私は言葉がありません。一九五五年、米兵によって殺害された由美子ちゃん事件は嘉手納に遺体が遺棄された。一九九五年少女暴行事件など数限りなく続く、米軍基地があるゆえに発生する事件。いったいどれだけの命が奪われて、どれだけの悲しみが沖縄の人たちを、これからも先も苦しめるのか。とんでもないと思っています」。
「あの辺野古に新しい基地を作ることに対して、なぜ八〇歳、九〇歳のおじいや、おばあが座り込んで反対するのか。生きているこの命をかけても新基地に反対しているのか。戦争中の事件や事故、悲しみもさることながら、今は『平時』です。でも戦争と同じようなことが、米軍によって引き起こされる。私たちは何度も抗議行動をしました。何度も日米両政府に訴えました。でもこのような被害が、今、二〇歳の命を奪った。この現実に直面して悲しみも怒りもありますが、遺族の方のやりきれない怒りを、悲しみを考えると、私たちは沈黙したほうがいいのかどうなのかと、今、沖縄の地元で多くの女性たちが話し合っています」。
「私も子どもがいます。起こった場所は、沖縄の県民が普通に住んでいるところです。誰でもこのような事件にあう危険があるなかで生活をしています。皆さんと一緒に戦争法を追い込んでいこう。サミットにオバマさんが来て何を語るんでしょうか。広島に行って何を語るんでしょうか。許せません。地位協定さえ変えてくれない。戦争につながる全てに反対し、安倍政権打倒のために頑張っていきたい。県民は怒りで一杯だ。皆さんと共有し、解決のために何ができるか考え、行動に移していきたい」。
さらに大城悟さん (沖縄平和運動センター)、中村 司さん (沖縄統一連)は、島袋里奈さん殺害事件糾弾、米軍基地撤去、辺野古新基地反対、戦争法廃止をアピールし、オール沖縄の闘いを報告した。
次に奥田愛基さん (SEALDs) 、山岸良太さん (日弁連憲法問題対策本部本部長代行)が発言し、最後に藤本泰成さん (戦争をさせない一〇〇〇人委員会)が「六月五日の国会包囲行動」への参加を呼びかけた。
安倍政権退陣に追い込んでいく全国共同の闘いを強化し、積み上げていこう。          (Y)

5.19

2000万人署名提出集会

1枚1枚に真剣な思い

目標完全達成へ力を注ごう

 五月一九日午後二時から、衆議院第一議員会館・多目的ホールで「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名 5・19提出集会」が行われ、野党党首と衆参国会議員へ2000万人署名の提出と激励が行われた。署名の推進二九団体の代表など市民たちが会場を埋めた。国会も会期末に近づき七月参院選あるいは同時選挙もという情勢にあり、テレビ局を中心に報道機関が多数取材に訪れた。
最初に福山真劫さん(戦争をさせない1000人委員会)が、署名運動の意義を報告し、高田健さん(解釈で憲法9条壊すな!実行委員会)が署名運動の経過を報告した。署名は五月三日までに、一二〇〇万筆を突破し、引き続き六月末まで二〇〇〇万筆をめざして行う。参院選で安倍を倒し、戦争法を止めたい、と訴えた。
玉城デニーさん(衆院議員、生活の党と山本太郎となかまたち)が公務で途中退席せざるをえないので、田中昭治さん(全日本視覚障害者協議会)が「『ごくつぶしで役立たず』と戦争中に障がい者は差別された。また防衛費におカネをかけ、福祉が削られる。こんな政策は許せないと点字の署名を集めた」と発言し、一五四五筆の点字署名を手渡した。

新しい歴史を
つくり出せ!
次に署名を推進している二九団体を代表して三団体が発言した。広渡清吾さん(安全保障関連法に反対する学者の会)は「市民運動が新しい政権を作る」と語り、谷山博史さん(NGO非戦ネット)は「戦争法の成立は紛争の当事者になること。平和主義の遺産を失いかねない。武力ではない他の手段での支援があるはずだ」と訴え、鎌田慧さん(さようなら原発1000万人アクション)は「平和国家対戦争国家、民主主義対独裁。大きな運動を作り新たな歴史を作ろう」と話した。
野党党首の三人が発言した。岡田克也さん(民進党代表)、志位和夫さん(日本共産党委委員長)、吉田忠智さん(社民党党首)が、「今日四党首会談を持ち参議院一人区の三二区で統一候補を擁立する、そのために協力ししっかり結論を出す」ことになったことを報告し、市民と野党が協力して、安倍政権を退陣に追い込み、戦争法を廃止すると力強く述べた。
最後に小田川義和さんが「今回午後四時に、衆参副議長に署名の提出を行う。今回提出できない署名については秋以後の国会に提出する。七月参院選の争点に、『戦争法問題、立憲主義、改憲問題』をする。引き続き月一回の19日定例行動、六月五日国会包囲大行動と全国一斉行動を行う」と行動提起し、アピール(別掲)を確認した。    (M)

アピール

「2000万人統一署名」を達成し
戦争法廃止・立憲主義回復を7月
選挙の争点に


全国各地で、戦争法(安全保障法制)の廃止、立憲主義回復をめざして奮闘いただく市民の皆さん、諸団体に、心からの敬意と感謝の言葉を送ります。
昨年11月に開始した「戦争法廃止を求める2000万人統一署名(2000万人統一署名)」は、これまでに1200万人をこえて集約され、今日から逐次、野党4党を通じて国会に提出します。
6か月余の短期間に、これだけの数の署名を集約したことは、かつてない大きな到達点です。過去の様々ないきさつを乗り越えた市民の共同が、市民の取り組みに後押しされた野党の共闘が作り出した到達点です。 
大変な努力と奮闘をいただいた方々に、厚くお礼を申し上げます。

 一軒一軒を訪問した取り組みが、自治体単位で目標を確認して進められた共同が、地域・草の根から戦争法は何としても廃止の世論を、憲法を守りいかそうの声を、強く、大きくしてきています。
過日の憲法記念日を前にマスコミが行った意識調査では、いずれの調査でも、憲法改正を「必要ない」、「しないほうがよい」が多数になりました。この間の取り組みが世論を動かし始めていることを示すものです。
安倍首相は、そのような市民の運動と世論の動向におびえながらも、7月選挙後の明文改憲に執念を燃やし続けています。自公とその補完勢力とで、改憲発議が可能な議席の獲得をねらい、参院同時選挙も視野に入れつづけています。
世論に背を向け、憲法壊しを公言する政権のこれ以上の存続を許してはなりません。
日本をアメリカと一緒に戦争する国に変えようとする安倍政権のもとで、貧困と格差がより深刻化し、沖縄への基地の押し付けに象徴される強権的、中央集権的な政治が加速し、物言えぬ重苦しい社会への足音が強まっています。
一人ひとりの暮らし、権利を守り回復するためにも、政治を変えなくてはなりません。

 戦争法廃止・立憲主義回復を軸に進んできた市民と野党の共闘は、参院選一人区の多くで統一候補と自公候補との一騎打ちの構図を作り出してきています。
初めてうまれた画期的な政治状況を選挙勝利に結実させなければなりません。そのためにも、市民が選挙に向けてできる取り組みして「2000万人統一署名」を再度位置づけ、市民が政治を変える状況を本格的に作り出していきましょう。
6月30日までに、何としても目標を達成するために、取り組みを強めていただくことを呼びかけます。

 2016年5月19日
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

3.27

反核WSF第7分科会に参加して

エートスと国際原子力ロビー

健康被害を覆い隠す策謀


エートスとは
一体何者か?
 核と被ばくをなくす世界社会フォーラム第七分科会「エートスと国際原子力ロビー:無知の戦略〜核惨事の線量基準・ロビー・共同管理〜」は、三月二七日夜、在日韓国YMCA地下ホールで行われた。
 エートスとは「居場所」の意味を持ち、ギリシャ語で反復、持続的特性という意味をもつという。
 日本では聞きなれた言葉とは言えないが、チェルノブイリ事故後「エートス」というNGO団体が現地に入って行った活動が知られており、これらは原子力ロビー側の戦略に基づいて行われている。
 その中で、原発事故にあった住民の健康被害がいかに軽視され、事故の重大さがいかに風化させられてきたかということを意識する場となった。

チェルノブイリ
からフクシマへ
コリン・コバヤシさんは「エートス」問題について、かねてより警鐘を鳴らしてきた。福島で言えば、山下俊一のような暴言から田中俊一原子力規制委委員長に至る、低線量被ばく無害説と心理的要因の誇張を指摘する発言が続いてきた。
コリンさんは「耐えがたいほどの、民主主義の装いのもとに住民に受忍を強制する状況を変えていきたい」と語り、四人のスピーカーを次々と紹介した。
ウラディーミル・チェルトコフ監督は「サクリファイス」、「真実はどこに」などを撮った映画監督である。この日彼が語ったことは映画の中で言われていることと重なる。世界保健機構(WHO)、国際原子力機関(IAEA)、国連科学委員会などすべてが結託し、それら国際機関の高級官僚によって無知と無為がばらまかれる。福島もチェルノブイリと同じ運命になりはしないかという懸念がある。
現在繰り広げられているのは同じ疑似科学、同じ戦略だとチェルトコフさんは強調する。リンゴに含まれるペクチンが放射能軽減に果たす役割のことなども、その主唱者である医学者が不当に原子力ロビーから軽視され、やがて追放されていく様子を語るのだった。

「復興・帰還」
のキャンペーン
セシル・アサヌマ=ブリスさんは都市社会学者として活動しながら、福島に一〇年以上住んでいる。その観点からエートスと「福島のエートス」の共通点、茶話会運動の危険性を詳細にわたって報告した。特に福島におけるフランス人の出入りは多いという指摘など。
ティエヌ・リボーさんもセシルさんと同じ研究機関で働く人である。「福島のエートス」などの活動のほか、アメリカ由来の「セーフ・キャスト」という団体について語った。
反原発でも推進派でもないのだと非政治性を強調し、放射線値の計測に徹し、データを管理するのだという。推進派も着目している。このような団体は市民参加という形態を利用し、国家の復興、帰還促進の過程に関与している。この仕組みが、放射能汚染を大衆文化に組み込み、「放射能人間」の増加を促すという、痛烈な批判でもあった。
最後に、医師の松井英介さんが、福島第一原発周辺で問題となっている放射能漏れを概説した。そのうえで、子どもの健康上、被害の深刻さの割に実態が把握できないストロンチウム九〇の計測に、子どもの乳歯を役立てようという「乳歯保存ネットワーク」への協力を、松井さんは呼びかけた。      (海田)

 


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