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    かけはし2016.年6月20日号

闘いに潜むシステム抜本刷新への力学


パキスタン

アワミ労働者党

トランスジェンダー活動家
への殺人的攻撃を強く非難


ファルーク・タリク

 アワミ労働者党(AWP)は、ペシャワールにある「トランス・アクション・カイバル・パクトゥンクワ」のトランスジェンダー活動家、アリシャに対する攻撃を強く非難する。この攻撃は、彼女の闘いを彼女の命と引き換えにするものになった(悲しいことに、アリシャは五月二五日に命を落とした)。彼女のトランスジェンダーという事情のゆえに、良質な医療が当初与えられなかった、という申し立てもある。
 この攻撃は、この国のトランスジェンダーの諸個人に対する近頃の殺人的な襲撃に連なるもう一つのものだったが、パキスタンの右翼グループによる性的マイノリティに対する暴力の増大を示すひとつの印だ。この攻撃は、自身の抑圧された集団の社会的向上をめざす活動に挑みつつあるトランスジェンダー活動家の声を押しつぶそうとの、暴力的な家父長的かつ保守的な道徳律支持者による一つのもくろみを表している。ペシャワールでこうした攻撃が罰せられることなく起き続けている一方で、カイバル・パクトウンクワ警察は、彼らのまさに生存権のために闘っている同じトランス活動家に敵対するわいせつ事件追及にかかりきりになっている。これはまったくの恥だ。
 AWPはカイバル・パクトウンクワ当局に、責任ある犯人の即時逮捕と訴追、さらに、トランスジェンダーの人びとの命に対するこうした許し難い暴力的脅威から、彼らの集団を確実に保護するための手はずを整えるよう要求する。
 加えて、トランスジェンダーの人びとに対する差別と偏見はわが社会内に広範に広がり、埋め込まれている。これは、社会的、文化的、政治的レベルで闘いの対象にされなければならない。あらゆる分野の進歩勢力は、脅かされているトランス集団の保護と組織化を政治的、倫理的、また道徳的に優先性をもつものとし、それらの政綱の中心にジェンダー的公正を置く必要がある。われわれがこの壊れた社会の中に人間性を回復することを義務だとするのであれば、それは、暴力と脅迫の矢面に立ち、それらからもっとも危険にさらされている、これらの人びとの生きる権利を保障することで始まらなければならない。(「インターナショナルビューポイント」二〇一六年六月号)


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