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    かけはし2016.年8月8日号

忘れず、あきらめずに!


7.29しないさせない戦争協力関西ネット

西谷文和さんが講演、服部良一さん特別報告


【大阪】しないさせない戦争協力関西ネットワークが七月二九日、エルおおさかで総会を開き八〇人の市民が参加した。冒頭、昨年度の取組の報告と今年度の活動方針の提案を確認した。活動方針の柱は、反改憲の運動・戦争法体制との闘い・反基地運動・脱原発運動・安倍政権との対決。提案した中北龍太郎さん(関西ネットワーク共同代表)は、国会で改憲派が三分の二を超えたことで国民投票の可能性が高くなったことを踏まえ、戦争法成立一周年の九月一九日に総がかり的な集会を開くこと、今年の一一月三日は統一した集会を持つこと、一一月六日はXバンドレーダー基地の現地行動を取り組むこと、反改憲・反戦争法・反基地・反原発再稼働の闘いを一体のものとし、改憲させずに安倍を政権から引きずり下ろそう、と呼びかけた。
続いて、西谷文和さん(フリージャーナリスト)が、「戦争のリアルと安保法制のウソ」と題して講演をした。(要旨別掲)
この後、陣内さん(戦争あかん大阪アクション)から、沖縄県高江の状況や政府による補助金削減で学校のエアコンがストップしたことなどが報告され、柿沼洋輔さん(関西ネットワーク共同代表)のまとめで閉会した。
(T・T)

服部良一さんの
参議院選結果メモ


改憲四党で三分の二を三議席越えた。近畿の惨敗は重大事態だ。維新対策が必要。東日本は健闘、東北・北信越は勝利。沖縄は圧勝、福島と共に現職大臣を倒した。
比例区では、自民が二〇〇〇万票台の大台にのせ、公明・大阪維新は「健闘」(大阪での維新得票率は34・9%)。民進・共産・社民・生活も比例票を伸ばしたが、改憲派には及ばなかった。
野党共闘は大きな前進。一人区は、前回二勝二九敗、今回一一勝二一敗。野党共闘が実現していなかったら惨敗していた。統一候補者の得票数を野党四党の比例票合計と比較して見ると、二八選挙区でプラスになっている。典型は、山形選挙区。衆院選への共闘が実現するかが今後のカギ。
改憲のシナリオは? 秋の臨時国会の主テーマは、補正予算、TPPの批准、労基法改悪などが予定されているが、憲法審査会がどこまで動くかも関係する。衆院解散をいつの時点で仕掛けてくるのか。年内か、年明けか。というのは、一七年の一月までにはアベノミクスの破綻が避けられないだろう、との見方があるから。国民投票をにらんだ地域の体制を準備する必要がある。

西谷文和さんの講演から

戦争のリアル、安保法制のウソ

シリア―ミサイル
攻撃と連日の死者
シリアを中心に話をしたい。今シリアでは米英仏ロによるミサイル攻撃が続いている。ミサイル一発一億円。今までに一五〇〇〇発打ち込んでいるから、その金だけでも一兆五〇〇〇億円だ。日本も有志連合に参加しているから無関係ではない。シリアでは一日に一〇〇人から一五〇人が死んでいる。
第一次大戦の後、英仏は、宗派や民族対立をあおるようなやり方で植民地から撤退した。シリアでは、人口の一〇%がスンニ派のアラウィ派で、これがアサド政権側の宗派だ。英国は、この少数派のアラウィ派にだけ武器を渡した。アサド政権は他宗派を弾圧して権力を手にした。民族や宗教を口実にして戦争をしたがる人がいる。
(シリアの街の情景を写すビデオの映像。アレッポ城の周辺の政府軍と反政府軍の戦闘。空港があるアサール地区に、ダマスカスから打ち込まれたスカッドミサイルによりできた大きな穴や建物の大破の情景)。
シリアの雛民は国内外合わせて一〇〇〇万人という。宗教や領土で戦争が起きるには、それを口実に戦争をしたがる人間がいるからだ。

ウソから始まる
戦争を見抜け
湾岸戦争のとき、イラク軍はクウェートに侵攻した。ここまでは事実だが、これから後の出来事について当時一五歳の少女ナイラの証言というのがある。イラク軍は、クウェートの病院に入りベットに寝ていた赤ちゃん三五〇人をつかみ上げ床に投げつけて殺した、などという証言だ。これがテレビに流され、米国民は一気に米軍の参戦を支持した。ところが、この証言は広告会社によってつくられたウソだったことが判明した。しかしそのときは、戦争は終わっていた。戦争は広告によって鼓舞され、戦争や原発はウソから始まる。る。それをテレビがあおる。我々は、だまされない冷静さ、見抜く力を持つ必要がある。
TPP交渉をした甘利大臣へのワイロ事件は、ちょうどその時期に清原が逮捕される事件の陰で隠された。福島や沖縄問題も東京五輪の報道で隠された。フランスで起きたシャルリー・エブド社に対するテロ事件を取材したときも、不自然なことがいくつかあった。フランス憲法では、軍の海外派兵を四ヶ月を越えて延長するときは国会の承認が必要だ。ところがこのテロは、オランドの人気が下がり派兵延長は無理だと思える時期、国会承認の期限とほとんど重なるその時期に起きている。容疑者たちはエブド社を下見もしないで襲撃したように思える。
テロは、フランスの次はベルギーで起きた。ベルギーでは若者の失業率は五〇%だ。犯罪者は刑務所で知り合う。易々とテロを起こせる。しかし、くわしい調査はされない。これらの事件は、本当にムスリムの計画的な事件なのか。
一九六三年のケネディ暗殺事件を思い出す。四〇年たって、証拠が開示された。犯人は違っていた。まるで、ショックドクトリンだ。危機的な事態を人為的につくって、人々が対処方法を考える前に都合のいいように変えてしまうというやり方だ。

高所得層優遇隠
しの徹底暴露を
いま、最も高額納税者は年収一億円ぐらいの層だ。年収五〇億から一〇〇億円の層はあまり払っていない。株式の利益にかかる最高税率は二〇%(つい最近まで一〇%だった)だ。ところがこのことはテレビでは絶対に報道しない。なぜかというと、この人たちがテレビのスポンサーだからだ。
橋下も最も高所得者のことは隠し、年収六〇〇万円から七〇〇万円の公務員をたたき、人件費を減らした。下町のオッチャンはそれを支持した。公務員の賃金が下がれば、自分らの賃金も下がることに気がつかなかった。消費税のアップ分は、福祉関係に充当すると言われているが、あれはウソだ。アップ分の相当額は、高所得者の減税による税収減の補填に使われている。パナマ文書があぶり出した事態は重要だ。あれはとことん追及しないといけない。
オスプレイ(ボーイング社)は一機五六億円。ところが、日本は三井物産などの商社を通して一二〇億円で購入する。これぞ政官財の癒着だ。彼らは、忘れさせようとする。あきらめさせようとする。だまそうとする。だから、われわれは、忘れない、あきらめない、だまされない。がんばりましょう。

伊方原発8月再稼働止めろ

高まる反原発の気運、焦る四電

鹿児島でも「脱原発知事」が勝利

 四国電力が七月再稼働をめざしていた愛媛県の伊方原発3号機は、一次冷却水系ポンプで水漏れという重大事故を発生し、七月中の再稼働は延期を余儀なくされた。四国電力は、今回の水漏れは、放射性物質をふくむ一次冷却水を循環させるポンプの軸を洗う洗浄水の漏れであり、二つの部品を組み合わせた部分に隙間ができたため、としている。四国電力は冷却水漏れ防止のシール部品を取り変えれば十分であり、「重大事故につながるものではない」と述べた。しかしこの主張には、専門家からの疑問が投げかけられている。
 原子力規制委員会は、再稼働容認のための審査を速め、安倍政権の「二〇三〇年の電源構成で、原発の比率を二〇〜三〇%にする」という原発推進策と呼応して、原発再稼働の迅速化に躍起になっている。しかし現在、稼働中の原発は川内原発1.2号機のみであり、このままでは九月以降、稼働原発はふたたびゼロとなってしまう。
 川内原発地元の鹿児島県では、七月の県知事選で脱原発派が推した三反園訓さんが当選した。そのため政府・四電は、なんとしても八月中旬にも伊方3号機の再稼働に踏み込もうとしているのだ。

7・24ゲート
前に700人
七月二四日には伊方原発ゲート前で、全国から七〇〇人が参加した伊方原発再稼働阻止実行委が主催した行動が行われた。伊方原発ゲート前に七〇〇人が詰めかけるという行動は、かつてなかったことだ。伊方町に隣接する八幡浜市(人口三万人)では、約一万人が署名した住民投票を求める署名が集められるなど、現地での反対の声は高まっている。
さらに七月二六日には東京でも四電東京支社前の一一回目の行動が、雨の中、午後六時半から開催された。伊方原発再稼働を許さない、の意思をこめて、地元の愛媛県からも代表が参加し、七月二四日の現地行動を紹介した。
この行動には「脱原発」知事の当選に大きな役割を果たした小川みさ子鹿児島市議も参加し、川内市でもわずか七票差ではあったが脱原発をかかげた三反園候補の票が多かった、と紹介した(前回知事選では一万票の差で現職の推進派が勝利)。
再稼働阻止全国ネット・たんぽぽ舎の柳田さんは、川内、高浜、伊方と再稼働した原発のすべてで事故が起きている、と紹介し、伊方を再び動かすな、と呼びかけた。
伊方原発八月再稼働を許さず、反対の声を大きく広げよう。   (K)



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