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    かけはし2016.年8月29日号

ヒロシマ平和への集い2016


8.5〜8.6

オバマ・安倍のナショナリズムにNO!

日米軍事同盟・核・原発を拒否する


未来をになう
若者とともに
【広島】8・6ヒロシマ平和へのつどい二〇一六は、「日米軍事同盟、核・原子力推進、壊憲―私たちはどう対峙すべきか」と題して、八月五日、広島市中区で開催された。 
司会は、福島原発告訴団・中四国事務局、ピースリンク広島・呉・岩国の大月純子さんが行った。
「ヒロシマから」と題して、被爆二世であり、「原発はごめんだヒロシマ市民の会」代表の木原省治さんが開会挨拶をした。
「被爆七〇年が節目だとしたら、被爆七一年目について、オバマ広島訪問を受けた被爆者から“切れ目”という言葉を聞いた。原爆投下責任追及も謝罪要求も日本の侵略行為の反省も終わりにしようという危機的な状況だ。岩国基地訪問で米兵を激励したオバマ。そのオバマ広島発言を明日の広島市長の平和宣言にも引用するという。原爆ドームの横に『おり鶴タワー』が建設されたのも切れ目の流れの象徴だ。この流れに抵抗しないといけない。福島原発事故がなかったかのような原再稼働、大量のプルトニウム保有。被爆者が言ってきた『まどうてくれ』の意味。元に戻してくれ、過去の謝罪と補償、放射能被害を受けないという未来の保障を求めてきた。8・6を迎えるにあたりヒロシマの原点を確認したい」。
続いて、長崎から平野伸人(元全国被爆二世教職員の会会長)さんが、高校生一万人署名活動実行委員会のフィリピン、韓国、長崎の高校生とともに登壇し発言した。「私の母も九一歳になった。戦争はいかん、原爆はいかんと言い続けてきた。それを引き継ぎ未来を託す若者と共に来た。ミサイルよりも鉛筆を、武力よりも教育をとの立場でフィリピンの若者とも交流を続けてきた」。そして、韓国被爆二世の会の李太宰(イ・ テジェ)会長をはじめ各自が自己紹介と活動報告をした。

武藤類子さんが
訴える福島の今
続いて、福島の武藤類子さん(福島原発告訴団団長、福島原発刑事訴訟支援団副団長、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)共同代表、原発はいらない福島の女たち)が「原発事故は終わらない」という題で、パワーポイントを使って発言した。
「事故から五年がたち、帰還政策が進められ復興が進んでいるというが実際はどうか。原発サイトでは一日七〇〇〇人の労働者が被曝しながら過酷な労働を強いられている。一号機の高さ一二〇メートルの排気筒の鋼材が破断し倒れるかもしれないが汚染がひどく誰も近づけない」。
「膨大な量の汚染水。凍土壁の凍結もうまくいかない。開き直っていずれ海洋放出をしてくる。漁協は反対している。原発サイトの外ではどうか。放射性廃棄物のものすごい量がフレコンバッグに詰められ、ところ狭しと置かれ続けている。大雨で流されたりずさんな管理下にある。庭や校庭の中で、その中で私たちは生活している」。
「高額な仮設焼却炉が原発利権の会社が担っている。環境省は、一キロ当たり八〇〇〇ベクレル以下の汚染土壌を全国の公共事業で再利用する方針だ。法で定められていた年間一ミリシーベルトまで放射線量が下がっていないのに避難区域を解除し、その精神的損害賠償や、避難先の住宅無償支援が打ち切られる。モニタリングポストもどんどん撤去される」。
「放射能は怖くないキャンペーンが始まっている。国道六号線の清掃ボランティアに子どもを動員する。協賛に東京電力。東京五輪聖火リレーに国道6号線を使おうという動きもある。放射線に関する過小評価の教育の徹底。一八歳以下の甲状腺検査結果の過小評価の徹底。原発事故との関連を全く認めようとしていない。これらの動きに対して、私たち告訴団は原発事故の刑事責任を問うてきた。二〇一二年に刑事告訴しているが、ようやく強制起訴が決定し刑事裁判が開始される。福島原発刑事訴訟支援団が発足した。そして私たち被害者がつながろうと原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)を結成した。今後もご支援をお願いしたい」。

 

米軍岩国基地
の強化の実態
続いて、米軍再編で揺れ続けている岩国の田村順玄岩国市議が岩国フィールドワークを終えたばかりでの到着で、発言した。
「五月二七日オバマ大統領はエアフォースワンで岩国に入った。そこからマリーン1、マリーン2でオスプレイ四機を従えて広島に入った。飛行一〇分の距離。日米合同委員会でオスプレイは市街地は飛ばないと決めているのに廿日市・宮島をわざわざ見せた。米軍・自衛隊三〇〇〇人、安倍首相、岩国市長の前で一二分の演説を行い、広島滞在時間よりも、岩国滞在は四〇分長いことにみられるようにイワクニ重視だ。耐用期限がきた岩国基地を新たな拡大基地とした。ロナルドレーガンの艦載機、沖縄からの空中給油機、そしてF35ステルス戦闘機も配備される。沖縄嘉手納、厚木をしのぐ基地になる。オバマは四軍の司令を前に岩国基地の完成を確認した。この実態を全国に伝え、国の思惑を止めていこう」。
今年の記念講演は、「誰が平和を殺すのか」という演題で評論家の佐高信さんが行った(紙面の関係で講演要旨は略:本紙編集部)。

生物多様性
と環境破壊
続いて、ピースデポ前代表の湯浅一郎さんが「生物多様性に注目したい」と題して発言した。
今の安保・防衛・エネルギー政策と生物多様性が矛盾することをはっきりさせていく必要。二〇一〇年の愛知目標。海に関して二〇二〇年までに各国の沿岸海域の一〇%を海洋保護区にすると。二〇一四年に二七〇海域を重要海域に指定していた。それを隠していた。辺野古の埋め立て地も、そのための土砂を取り出している方も両方重要海域であることがわかった。原発立地海域も重要海域であった。政府の矛盾をついていく運動を作ろう」。
さらに当実行委員会代表の田中利幸さんが発言した。「軍隊は市民を守らない。テロをみれば一目瞭然。テロに軍事力は通用しない。対テロ政策は民主主義破壊の政治。その観点から今年の平和宣言を書いた。安倍政治という毒を制していこう」。
続いて「市民による平和宣言2016」が提案され採択した。
翌八月六日の行動提起と伊方原発再稼働反対をピースリンク広島・呉・岩国、ピースサイクル全国ネットワークの新田秀樹さんが訴えて集会を終えた。参加者数は二五〇人であった。

8・6広島デモ


八月六日朝七時から原爆ドーム前周辺で「市民による平和宣言2016」と第九条の会ヒロシマ「8・6新聞意見広告」配布行動を行った。七時四五分から「グラウンド・ゼロのつどい」を行った。発言は、長崎の平野伸人さん、高校生、被爆者の米澤鉄志さん(京都)、関西共同行動の星川洋史さん、上関原発スラップ裁判被告の岡田和樹さんらが行った。
八時一五分、追悼のダイ・インを三分間行った。その後、中国電力本社前まで「8・6広島デモ 原発も核兵器もない世界を」を行った。中国電力本社前で脱原発座り込み行動を一時間半行った。司会は木原省治さん。多くの発言があった。
歌は、四国トレインズ、川口まゆみさんが披露した。最後に中電に対してシュプレヒコールをして終えた。参加者一五〇人。      (久野成章)

 


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