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    かけはし2016.年9月26日号

本土での連帯より大きく


沖縄と呼応し不当判決に抗議

議員会館前に三〇〇人

 九月一六日、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は、国の請求を認め、県の承認取り消しを取り消すように求めた国の「是正の指示」に県が従わないことを違法だとし、県が敗訴した。辺野古新基地建設を推進し、地方自治を認めない極めて高圧的な反動判決である。この判決に抗議する沖縄現地の人々と連帯し抗議する集会が、沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックが呼びかけ、霞が関・衆院議員会館前で開かれ三〇〇人が参加した。

安次富さんから
今後の闘い提起

 最初に、不当判決に抗議するシュプレヒコールをあげ、集会が開始された。沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックが判決の不当性の要点と高江への自衛隊ヘリ機投入による工事強行、逮捕者が続出しながらも抵抗を続ける闘いを紹介した。参加した全国一般全国協・東京東部労組、昭和シエル労組、埼玉平和運動センター、辺野古リレーなどが次々と怒りと連帯のあいさつを行った。
沖縄現地から、徳田さん(弁護団)が判決を解説した。国地方係争処理委員会は是正の指示の適法性を判断せず、県・国双方に協議を促す結論を出した(6月17日)。しかし、国はこれを無視して、七月二二日に「違法性確認訴訟」を起こした。地方分権を軽視する決定であり、矛盾した点があり最高裁も困るだろう。
安次富浩さん(ヘリ基地対策協)が冷静な分析を含め、今後の闘いについても語った。
「まったく不当な判決だ。腹の底から怒っている。多見谷裁判長は口頭弁論で決定に従うのかとしつこく、県に迫っていた。嘉手納爆音訴訟でも安保問題などに踏みこまなかった。今回は普天間移転問題で辺野古以外に場所がないなどと国の主張通りのことを言っている。三里塚で市東さんの土地を取り上げた裁判の裁判長でもあった。悪質きわまりない裁判官だ。最高裁でも同じ結論になるだろう」。
「しかし、埋立てそのものができるわけではない。知事権限があり、名護市長も態度を変えていない。市民・民衆は絶対に基地建設を止めていく。我々には自己決定権があり、自分たちの未来を裁判所は決められない。基地をヤマトに持っていけなければ辺野古だ。こんな言いぐさは日本国の一員なのか。沖縄戦の悲劇を押しつけられ、戦後軍事植民地にされた。女性へのレイプ、交通事故などあらゆる暴力的事件が多発している」。
「こんなことを認めるわけにはいかない。闘うのみ。あるべき社会は何なのか。ハワイで行われた環境問題の会議に参加した。日本は環境問題でいかに遅れているか。日本は環境破壊推進国だ。基地建設のために遠くから土砂を搬入するなど、他の国では考えられない。サンゴの移植などどこでも成功していない。国は沖縄北部を国立公園に指定し、世界自然遺産登録をめざすことを発表した。米軍基地が隣にある地域が国立公園だなんて異様だ。そこにオスプレイパッドの建設を進めている。国際的闘いで基地をつぶしていこう。米国でも支援する動きがある」。
「あきらめることなく、闘いは終わりではない。今回の不当判決も勝利に向けたプロセスの一つだ。めげない。世界にしらしめ、日本政府につきつけていく。安倍政権を打倒していかなければ救われない。原発、TPP、戦争。まだまだ闘いは不十分だ。共に闘いぬきましょう」。

防衛省交渉
内容も報告
山城博治さん(沖縄平和センター議長)は「昨日、高江で二人が不当逮捕され、名護署と沖縄署に勾留されている。そのうちの一人は七〇歳を超えた女性だ。誰にでも襲い掛かる大弾圧だ。五〇人で釈放を求めてきている。辺野古でも一人逮捕者が出た。今日の判決は予想通りの許しがたい判決だ。沖縄はだまらない。力を貸して下さい。力を合わせましょう。闘いの時は今でしょう。いっしょにがんばろう」とアピールした。
国際環境NGO FoE Japanが、九月一五日に行った沖縄高江ヘリパッド建設における自衛隊ヘリコプター使用に抗議する防衛省交渉について報告した。
市民側は、今回の自衛隊ヘリによる輸送は、自衛隊法から逸脱しており違法であること、沖縄県の意向を無視しており、住民の生活にリスクをもたらしていることなど、稲田大臣の答弁の矛盾などを追及した。
自衛隊側:今回の自衛隊ヘリによる輸送は、自衛隊法に基づくものではない。おしごとリストにもとづいて行っている。
沖縄県知事が「法的根拠を示すまでは自衛隊ヘリでの輸送をすべきではない」とし、九月一二日には、自衛隊ヘリ空輸を実施しないように求めた。それを無視したのはなぜか。由々しき問題ではないか。
自衛隊側:確認して連絡する。
この他、運べるトン数制限問題、飛べる場所の問題など多くの問題が指摘されているが、自衛隊側は誠意ある回答をしていない。FoE Japanのホームページに詳しく掲載されているので確認してほしい。

9・28日比谷野音
集会への結集を
辺野古実が行動の呼びかけ。一〇月三日午後六時半、月例防衛省行動。一〇月三〇日午後二時、新宿アルタ前・デモ。総がかり行動は一〇月初めから、辺野古基地建設反対などで全国署名を始めることを明らかにした。最後に、九月二八日午後六時半、日比谷野音で「日本政府による沖縄への弾圧を許さない集会」への参加が呼びかけられた。 (M)


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