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    かけはし2016.年10月24日号

安倍政権の12月完了計画阻止!


沖縄報告 10月16日

高江の現場に集まろう、座り込もう

沖縄 K・S

10.12

高江ゲート前座り込み

ダンプの出入りを完全阻止

400人で封鎖を実現


大雨の中で
やりぬいた
一〇月一二日は水曜集中行動日。早朝からN1ゲート前に続々と集まり、機動隊の強制排除に備えてギッシリと座り込んで午前七時ごろから集会がはじまった。うるま市、那覇市、西原町など各地の島ぐるみもバスをチャーターしたり、乗用車を乗り合わせたりして駆けつけ、最大四〇〇人が結集した。防衛局はこの日、隙あらばN1ゲートからの砕石・資材搬入を強行しようと一時N1ゲート南の高江橋まで車両を進めたが、結局あきらめてメインゲートへ撤収した。
急に降り始めた大雨のためブルーシートテントに避難しながらの座り込みとなったが、午後三時までゲート前集会を継続し、ダンプによる砕石・資材搬入を完全に阻止した。この日、天候が雨天気味ですぐれないため、山中は危険だと判断され、いつもの北部訓練場内での山中行動隊も山には入らず、ゲート前集会に参加した。そして、防衛局によるこの間の訓練場内の不法な立木の大量伐採と工事の進んでいく様子、さらに訓練場内抗議行動について報告し、参加者の熱い拍手を受けた。
「ヘリパッド建設の現場では、N1地区の二カ所、H地区、G地区とも、大量の立木の伐採が行われ、造成が進んでいる。幹の細い木などは重機がそのままなぎ倒している状態だ。重機が何台も動いている。ヘリパッドへの進入道路も木が伐採され砂利が敷かれていっている。工事は予想以上に進んでいるが、現場で工事を監視し抗議の声を上げる行動を続けていく。毎日取り組んでいるので、参加者は朝N1裏テントに集まってほしい」。

ベトナムと韓国
からの参加者
この日の集会には、沖縄各地の島ぐるみ、平和フォーラムをはじめ全国各地の参加者のほか、ベトナムと韓国からも参加者があり前に立ちあいさつをした。韓国の女子学生は、「米軍基地の問題は韓国も抱えている。沖縄の闘いに学びたい」と日本語で述べた。また、VFP(ヴェテランズ・フォー・ピース)のTシャツを身に着けたベトナムのレイ・リー・ヘイスリップさんは、オリバー・ストーン監督の映画『天と地』の原作者だが、今回の高江訪問について、「祖国が外圧にさらされる苦しい記憶を抱いてきた。戦争を経験したからこそ、みなさんが平和のために声を上げる気持ちに共感できる。状況を知るだけでなく、ともに声を上げる気持ちで来た」と語った。高江は、辺野古と同様、平和や人権を共通のキーワードに世界の人々が集い出会う場だ。
集会終了後、参加者の一部は名護署に向かい、訓練場内で防衛局職員を押し倒してけがを負わせたとの理由で不当に勾留され続けている男性の激励と警察に対する抗議行動を行った。

民衆の数の力
見せつけよう
防衛局の方針は、数百人規模の抗議団が結集する水曜、土曜の集中行動日にはN1ゲートからの砕石・資材搬入を強行しないで、北部訓練場メインゲート内にある仮置き場に運んで置き、集中行動日以外の参加者が少ない時に一気にN1ゲートからの搬入を行うということのようだ。我々は、プラカード抗議行動やメインゲートからN1ゲートに至る県道七〇号線の各所で車両のノロノロ運転による抗議行動などを必死で展開しているが、力不足だ。いかんせん人が少ない。
一一日はダンプ六〇台、トレーラー三台、一三日はダンプ六〇台、一四日はダンプ四八台とクレーン付きトラック二台が進入した。週二回砕石・資材の搬入ができないのは防衛局にとって痛手ではあろうが、小さな痛手だ。取り返しのつかない打撃にはなっていない。一二日の集中行動日のように三〇〇人、四〇〇人と集まればゲートは封鎖できる。ダンプは出入りできない。この状態が毎日継続すれば本当の意味で大打撃、安倍の一二月完了計画を粉砕し、日本政府防衛局が高江ヘリパッド建設を放棄せざるを得ない瀬戸際に追い込むことができる。
高江の現場に集まろう!ゲート前に座り込もう!一般大衆の数の力を見せよう!

10.14

N1ウラ早朝行動

砕石集積場の両側に
集会用空間を造成


一〇月一四日午前六時半からN1裏テントで山中行動のための集会が開かれ、五〇人近くが参加した。高江ヘリパッド阻止現地実行委員会の山城博治さんは次のように力強く述べた。
「ゲート前の集中行動はできれば現在の週二回から週三回に拡大していきたい。そしてゲート前には毎日座り込むようにしていきたい。七・二二のトラウマから心が折れそうになったこともあるが、やはり闘いの基本はゲート前の座り込みだ。三〇人でも五〇人でもやる。機動隊に排除されたらまた座り込む。辺野古で闘ったように高江でも闘う。この間一〇〇人以上の基地内行動で刑特法の適用をはね返したが、ゲート前を攻防の軸に据えることが必要だ。全県的、全国的にここに呼びかけ結集を勝ち取っていく」。

山中行動団=
「高江ウッド」
そして、山中行動団に名称を付けたことを紹介した。名前はやんばるの森にちなんで「高江Wood(ウッド)」とのことだ。山中行動団に参加するメンバーは全員個人の責任と自覚で参加している。「高江ウッド」は個々人の参加者をつなぐ連帯組織だ。山城さんは、山中行動をめぐって路線の対立があることを認め、「路線の違いがあっても分裂させない。お互いの違いを認めて全体として進む。闘いは山の形だ。広大な裾野に人々が結集し、山に登る人は登っていく。行く人を止めない。個人ができる行動をそれぞれがとればいい。それが大きく膨れ上がる運動になる」と語った。
「高江ウッド」の代表格の佐々木弘文さんは「N1ゲート、通称オモテの闘いがあって、ウラの山中行動の闘いがある。ウラとオモテはつながっている。今日は来週につながる行動を行いたい」と提起した。

日本各地から
駆つけた人々
続いて、全国各地からの参加者が紹介された。東京からの二回目の参加者、「N1オモテのテントがなくなっていて残念」という、二年ぶりの京都からの参加者、「できることを見つけてやっていく」との茨城からの参加者、また、高江は四回目という女性は「高江のことを思うと涙が出てくる。私は、機動隊は怖くないが虫が怖い」とみんなを笑わせた。神奈川からの三人組は地元で「辺野古・高江派遣チーム」を結成して二陣、三陣と派遣に取り組んでいることを報告した。
そのあと、注意事項の確認を行い山中行動に移った。N1ゲートから少し南の県道七〇号線沿いから小山を登って北部訓練場に入り、砕石集積場の周囲の左右の山道の造成に取り組んだ。二〇〇〜三〇〇人規模の抗議集会を開くための会場づくりだ。三〇人余の参加者はチームワークよろしく、砕石集積場のすぐ両側に数百人を収容することのできる空間をまたたく間に造成した。防衛局はマイクで「やめてください」と叫ぶだけ、機動隊はただ見ているだけだった。「刑特法」は適用できない。別に工事を実力で妨害しているわけではないから「威力業務妨害」にも当たらない。参加者は、時折小雨のぱらつくあいにくの天気の中作業をやり抜き、一二時半ごろ広場に集まり頑張ろう三唱で終了した。

 土曜集中行動日のこの日、国会議員、県議会議員、市町村議会議員や平和市民連絡会、那覇、うるま市、八重瀬町など各地の島ぐるみを含め二五〇人がN1ゲート前に座り込んだ。防衛局はN1ゲートからの砕石・資材搬入を諦め、ダンプ・トレーラーをすべて北部訓練場メインゲートへ回した。砕石を積んだ一〇トンダンプのべ三〇台、資材を積んだ二〇トントレーラーのべ一三台がメインゲート内の資材置き場に入った。メインゲートに下ろされた砕石・資材は週明けと共にメインゲートからN1ゲートを通りヘリパッド建設現場へと運び込まれる。闘いの舞台はN1ゲートと北部訓練場内のヘリパッド建設現場になる。全県、全国から高江に集まろう!

辺野古埋め立て承認取り消し1年

翁長知事が正当性をアピール

闘いの再開に向け万全の準備を!


昨年一〇月一三日翁長知事が仲井真前知事の埋め立て承認を「法的な瑕疵がある」と取り消してからはや一年が経過した。圧倒的な新基地NO!の県民の民意と不屈の現地闘争と結びついた沖縄県の行政権限の行使は日米両政府の辺野古埋め立てにストップをかけ代執行裁判の「三・四和解」による工事中止に追い込んだ。
福岡高裁那覇支部の「違法確認訴訟」での「国勝訴」判決により裁判の舞台は最高裁に移され、年内ないし年明けにも最高裁の判決が下されるのではないかと言われる。翁長知事は承認取り消し一周年に当たって記者団に、承認取り消しには県民の強い支持があることを強調するとともに「最高裁で勝つ努力をする」と述べた。しかし、最高裁の「違法確認訴訟」判決は辺野古新基地建設に決着をつけるものではなく、沖縄県と日米両政府の闘いの通過点にすぎない。その後も互いの権力を行使する攻防が継続する。
辺野古の海と大浦湾ではいま、立ち入り禁止区域を示すブイの周囲に防衛局が雇った警戒船二〇隻が毎日配置につき朝から夕方までただ船を浮かべているだけだ。これらの警戒船のチャーター料は一日五万円と言われるので、毎日一〇〇万を無駄に使っている計算になる。海底には依然として防衛局が沈めたコンクリートブロックがあり、ブイを結んだ鉄の鎖が波で揺られて周辺のサンゴを破壊し続けている。そして、キャンプ・シュワブのゲート前にはアルソックの警備員が相変わらずなにもせずただ立っている。つまり日本政府防衛局は辺野古新基地建設作業をいつでも再開できるようにスタンバイ状態でいるのだ。
琉球新報・問山特派員のワシントン発の報道によると、米海兵隊トップのネラー海兵隊総司令官は一〇月一三日、浦添市のキャンプ・キンザ―(牧港補給地区)で海兵隊員との対話集会を開き、普天間の辺野古移転が遅れているとの認識を示し、老朽化が進む普天間の施設を整備する考えを強調したという。日本政府は今年八月に普天間基地の格納庫や兵舎、貯水槽や管理棟など一九施設を補修すると発表した。費用は全額日本負担、数百億円に上るという。今回のネラー司令官の発言は整備対象をさらに拡大するものだという。もちろん彼らは辺野古移転を諦めたわけではない。普天間固定化の圧力を強めて辺野古移転を承認させる魂胆だ。
翁長知事を先頭とした沖縄県の行政、広範な新基地NO!の民意と固く結びついた現地闘争の隊列をいっそう強固に整えよう! 辺野古の闘いが再び始まる時、全県、全国から直ちに駆け付けられるよう万全の準備をしておこう!

 



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