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    かけはし2016.年10月3日号

違憲の戦争法を廃止せよ


全国で強行採決1年抗議行動

憲法審査会での改憲論議開始を許さない


9・19自衛隊の南スーダン派兵阻止しよう

激しい雨をついて怒りの声

2万3千人で国会包囲

 九月一九日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「強行採決から1年!戦争法廃止!9・19国会正門前行動」を行い、二万三〇〇〇人が参加した。全国四〇〇カ所でも連動した戦争法廃止集会が取り組まれている(主催者発表)。
憲法違反の戦争法強行制定から一年。安倍政権は、自衛隊のグローバル派兵拡大にむけて一一月に南スーダンへ国連平和維持活動(PKO)として派兵する。
安倍首相は、九月一二日、官邸で「自衛隊高級幹部会同に伴う総理主催懇親会」で@戦争法とセットで新たな日米ガイドラインを策定A統合幕僚監部に部隊運用に関する業務を一元化した統合運用体制へと踏み出したことを確認し、「必要なことは、新しい防衛省・自衛隊による『実行』です。国民の命と平和な暮らしを守り抜く。『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と安定、繁栄に、これまで以上に貢献していく。今こそ、『実行の時』であります」と統合幕僚長、陸海空の幕僚長、部隊の長ら幹部に向かって訓示し、戦争ができる自衛隊作りにむけて気勢をあげた。

内戦への軍事
介入が実態だ
その第一ハードルとして内戦状態にある南スーダンに自衛隊を派兵し、帝国主義軍隊としてレベルアップさせようとしている。南スーダンは、二〇一三年末からキール大統領派とマシャール前第一副大統領派が武力衝突を繰り返している。首都ジュバでは、七月一〇日〜一一日、反政府勢力が七階建てビルに立てこもり、政府軍と大規模な戦闘が発生し、二七〇人以上の死傷者が出ている。ビルの隣に陸上自衛隊の宿営地が設営され、戦闘を逃れたジュバ市民を受け入れていた(共同通信/九・一七)。
ところが安倍政権は、PKO協力法の「参加五原則」の「停戦合意の要件」を逸脱しているにもかかわらず、グローバル派兵の既成事実にしがみつき、七月の戦闘に対しても菅義偉官房長官は「武力紛争が発生したとは考えていない」などと居直り、陸自隊員の撤収を否定した。つまり、戦争法によって「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」の任務を加え、武器使用基準を緩和し「人を殺し、殺される」軍隊として内戦介入へと追い込もうとしているのだ。
すでに南スーダンに派兵予定の陸自第九師団第五普通科連隊(青森市)は、敵対武装集団との戦闘を想定した「駆けつけ警護」「宿営地の共同警護」訓練、警告射撃と射殺訓練を開始している。同時に安倍政権は、戦闘による自衛官が戦死した場合、賞恤金(弔慰金)の支給上限を六〇〇〇万円から九〇〇〇万円に引き上げることまで検討に入っている。自衛隊員の命と引き替えにしたグローバル派兵国家建設へと突進しようとしている。自衛隊の一一月スーダン派兵を許してはならない。

「殺し殺される」
関係が現実に
集会は、「戦争する国絶対反対! 戦争法は憲法違反! 憲法守ろう命が大事! 憲法改悪絶対反対!」のシュプレヒコールで始まった。
岡田克也衆議院議員( 民進党前代表 ) は、「憲法違反の法律は何年たっても憲法違反だ。廃止していくのが国会の仕事だ。市民と野党が協力して総選挙を戦っていく。民進党は、新しいリーダーが誕生した。考え方は全く変わっていない。共に闘っていきたい」と発言。
さらに志位和夫衆議院議員(共産党委員長)、福島みずほ参議院議員(社民党副党首) 、木戸口英司参議院議員(生活の党)から戦争法廃止と野党共闘に向けた決意表明が行われた。
高田健さん(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)は、「一一月、青森市の陸自第九師団第五普通科連隊は、重武装して内戦状態にある南スーダンに派兵される。政府は自衛隊員が死ぬことを前提にしている。自衛隊員が死ぬことはよくない、自衛隊員が人を殺すことは絶対によくない。総がかり行動実行委員会は、一〇月三〇日に青森現地で抗議行動を行いたい。沖縄辺野古新基地反対・高江ヘリパッド反対と連帯しながら、あらゆるところで自衛隊派兵反対を訴えていこう」と呼びかけた。
続いて清水雅彦さん(戦争をさせない一〇〇〇人委員会事務局長代行)、小田川義和さん(戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター)のアピール。
連帯あいさつが安全保障関連法に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会、林田光弘さん(元シールズ)、安保関連法に反対するママの会、山岸良太さん(日弁連憲法問題対策本部)、沖縄・高江ヘリパッド建設阻止闘争に参加した沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロックから行われた。
井筒高雄さん(元自衛官)は、「南スーダン派兵によって自衛隊員の命が奪われる危険性がある。隊員が負傷しても不十分な戦傷医療態勢しかない。内戦状態にあり、難民が自衛隊宿営地に避難するほどだ。現地邦人、日本大使館は、ほとんど脱出している。海外派兵の目的は、実戦するだけだ。武力だけで平和がつくれるわけはない。安倍さんたちの命令によって自衛隊員が死ぬかもしれない、人を殺すかもしれない。この恐ろしさをわかっているのか。自衛隊員が死んだら、情報操作されながら国葬をやって、その先は憲法改悪だ。南スーダンの戦争実績にもとづいて中東・アフリカに武器輸出をねらっている」と糾弾した。
最後に、実行委員会から行動提起。参加者全体でシュプレヒコールを国会に向けて行った。   (Y)

9.19あいち集会に2000人

共同行動の拡大へ

戦争法強行1周年抗議

 【愛知】九月一九日、名古屋市の白川公園で「安倍内閣の暴走止めよう!あいち集会9・19戦争法強行1周年大集会・デモ」が共同行動実行委員会の主催で行われ二〇〇〇人の労働者、学生、市民が結集した。戦争法が成立して一年がたつ中において愛知における労働者の闘いはさらに拡大し、進化し続けている。また愛知では総がかり行動が実現できていない中ではあるが共同行動実行委員会の主催するこの集会において初めて「1000人委員会」の旗が揚がり、さらなる広がりを示している。

「アベノミクス」
にも激しい怒り
午後一時半、司会者のあいさつで集会が始まり、主催団体代表の長峰信彦さんが開会のあいさつを行った。アピールでは同じく代表の中谷雄二さんが「戦争法一周年の決意」と題して報告を行った。中谷さんは一つ目に南スーダンにおいてPKO五原則が破たんしているにもかかわらず撤退しないどころか新たに自衛隊を派兵しようとする安倍政権を厳しく批判し、自衛隊はただちに撤退させよとの声を上げるべきだと訴えた。二つ目に沖縄における高江のヘリパッド基地建設強行は法律にもとづかない暴挙だと弾劾した。三つ目にはアベノミクスが労働者の税金を吸い上げ、また富が外国の企業のものになっていることをもって「誰のために政治をやっているんだ!」と糾弾した。

真実を伝える
活動進めよう
さらに改憲派が国会で三分の二を取ったことについて、「改憲派といっても一枚岩ではない、私たちは国会で何が議論されるのかを注視しなければならないと思います。改憲を阻止するためには第一にマスコミのアンケートで三分の二の意味が分からないという人が多くいるということが分かりました。これを変えていくことです。憲法改正とは何なのか? どういう意味をもつのかということを多くの人に知らせていかなければならないと思います。共同行動実行委員会の今後の活動の柱として学習会を行い国民に真実を知ってもらいたいという活動を掲げます。この一年間の闘いの中で立ち上がった様々な職場や地域の団体と共催で網の目のような学習会に取り組む方針をすすめたいと思います」と述べこれからの闘いの道筋を提起した。
さらに、「中国、北朝鮮の脅威を口にする人たちに対し武力では解決できないことをはっきりと言おう、安倍政権の行う政治に対して諸課題に闘う各団体とのシンポジウムを企画しよう」と訴えた。最後に一一月に計画されているPKOを発動させないための集会に結集しようと訴えた。

「野党共闘」で
闘いぬこう!
国会議員からの発言では、民進党の近藤昭一さんが「民進党のことではみなさんに心配をかけていると思いますが私は沖縄の辺野古基地建設には絶対反対です」と述べ共に闘う決意を行った。日本共産党の元村のぶこさんは野党共闘で闘うと元気よくアピールを行った。沖縄からの訴えでは「命どぅ宝あいち」の小川初子さん、若者を代表して「デモクラティア」の松野さん、小牧基地反対運動に取り組む「愛知県平和委員会」の矢野創さんがそれぞれの立場から発言した。最後に地元名古屋の社会派フォークシンガー板谷さんの歌で参加者の心を奮い立たせ、集会宣言を採択してデモ行進に出発した。(越中)


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