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    かけはし2016.年10月3日号

労働者階級と被差別諸階層の合流を


ベネズエラ

統一チャベス主義者社会主義同盟(LUCHAS)の誕生

運動・組織の民主化を通して革命的団結を

スターリン・ペレス・ボルゲス


 本紙ではこれまで、ベネズエラのボリバリアン革命深化に向けて闘ってきたマレア・ソシャリスタの同志たちからの報告を何度か紹介してきた。最近このマレア・ソシャリスタが分裂した。以下ではこの分裂から新たに形成された政治組織の誕生、およびこの組織の基本的政治路線が宣言されている。マレア・ソシャリスタに残った部分の路線についてはIVに公表はなく、今のところ分からない。(「かけはし」編集部)

階級的路線を取り戻すことだ


われわれはウーゴ・ラファエル・チャベス・フリアスの誕生記念日に、わがベネズエラの仲間たちに、そして世界のさまざまな地域出身の反逆的人々と同志たちに、ボリバリアン革命内部で批判的思考を持つ組織と反逆活動に貢献することをわれわれが期待する一つのツールとして、統一チャベス主義者社会主義同盟(LUCHAS)を贈る。この名前と頭文字をもってわれわれは、われわれの新たな独自主体を公表する。
今からわれわれは、他のグループ、諸潮流、そしてどの組織にも属していない知識人や何百という革命的戦士たちと共に、また労働組合や社会運動やジェンダーの活動家たちと共に、この組織を建設したい、その創設者の一人であるスターリン・ペレス・ボルゲスはこう語った。「われわれは同胞愛、友愛、敬愛の精神で、全員にとっての等しい義務と権利に基づいて、革命派のこの新たな政治的用具を一緒に建設する挑戦に向け、これらの全員を招待する」と。
ペレスが語った彼らの最大の願いは、労働者階級と全体としての勤労民衆が、もちろん学生や学者や農民、また他の民衆諸層を排除することなく、この組織の各部と指導部内で大きな役割を果たすことを確実にすることだ。そして彼は、われわれは、特定の指導者が誰であれ演じるかもしれない重要な役割がどのようなものであっても、いかなる個人崇拝の文化も望まず、また労働者主義、ましては労働組合主義の物神崇拝を決してつくり出さないだろう、と語った。
彼は「われわれが知っていることとして、われわれが願い、実体にしたいと思っている革命は、原理的に民衆的性格となるだろう。この統一的同盟は、水平的に機能するだろう。そのメンバー全員は、彼らの見解を表現し、提案を作成し、資本に対する具体的な闘争に参加する、あらゆる権利と民主的保証を保持するだろう。われわれの指導者全員は選出され、メンバーの多数がそうすることを決めた場合はリコールに付すことが可能となるだろう」と付け加えた。
そして彼は、ベネズエラにおけるボリバリアン運動の経験、またいくつかのラテンアメリカ諸国における一つの政府としての左翼の登場から学んだ教訓が一つあるとすれば、それは、革命組織の階級的路線を取り戻す必要だ、と続けた。
さらに「しかしながらそれは指令されるものではあり得ない。政治組織の指導部のほとんどが彼らの労働で暮らしている男と女から構成されているという事実があるとしても、それは、その組織がすぐさま、あるいは長期的に大衆的な運動や党になることをそれだけで保証するものではない。しかし歴史は、組織が彼らの日々の労働で暮らす男と女、また多様なジェンダーの人々から構成されるならば、それは、民衆の利益により忠実で信頼できるものになるだろう、ということを示してきた」と。
彼は、この新たな政治組織、LUCHASの目的は、革命の歩みを真の社会主義革命に向けて押しやること、権力を獲得すること、まさにわれわれの多くがわれわれの生涯を通じて夢見てきた社会主義ベネズエラを作ることだ、と強調した。
そして「これらの任務はわれわれに、チャベス主義ボリバリアン革命の相続人としてこの政府を代表すると主張する際に疑問を挟まれ、批判されることを好まない、そうした官僚制の非道な役割、高位の国家公職者の反革命的諸決定、あるいは政治的失策や行政的過ちを指摘するという永続的挑戦を提起する。われわれは、チャベスが彼の『コースを変えろ』演説で掲げた旗を掲げるだろう。街頭で、職場でわれわれは、社会主義的提案の内容、国を愛することの意味、そして共同社会国家を発展させる必要を守るだろう」と続けた。

革命派の新たな政治組織


以下がLUCHAS創立声明の中心的部分だ。
▼それゆえこの組織建設以前に、あるいはそれと平行して、労働者階級がその意識において前進の飛躍を行うように助けるために、われわれがかつて以上に力を尽くして努力することが必須となる。労働者階級の意識は基本的に依然として、要求作成に焦点を絞った、労働組合主義の水準にとどまっている。われわれは、レーニンが好んだ語りにしたがえば、階級が「即自的意識から対自的意識へと」それ自身の歩みを作り、移行するよう助ける必要がある。これを行うために、主な主役は、組織のメンバーと指導部の一部である他の抑圧された社会諸層と並んで、単なる経済主義のはるか先まで彼らの熱望を表現する、労働者階級でなければならない。労働者階級は、資本との対立に全面的に自覚的とならなければならない。そしてこのことは、さまざまな戦術や戦略的目標を伴った資本を代表する諸政策の承認を許すことはできない、という公約を意味する。そして資本を代表する政策は今ここで、野党のMD(民主統一会議、現ベネズエラ社会主義統一党政権打倒のために形成された中道右派の選挙連合)によって典型化されている。
▼LUCHASは、あらゆる抑圧されている者の組織であることを目的にする。われわれが求めることは、われわれの解放を達成するために彼らと共に決起することだ。われわれは、ボリバールのような反植民地・独立の戦士がそうだったように、過去と現在の最良のマルクス主義者がそうだったように、またチェやチャベスのようなラテンアメリカの偉大な革命家がそうだったように、国際主義的な展望を保持する。労働者、男、女として、知識人、学生、民衆諸層、農民また漁民として、われわれはこの組織の建設に、さらにその政治綱領の練り上げとこの新たな組織、LUCHASの革命的理論の発展に、この身と魂を捧げるだろう。
▼われわれは、一つの抽象、あるいは、すべてがすでに完了しほこりが払われ、その真理が石に刻まれているある種出来合いの要約ではなく、多重的な根をもった一本の樹木となるだろう。われわれはこの統一的同盟を集団的構想だと理解している。われわれは、具体的な現実に向けた諸提案をあらゆる被抑圧層と共に発展させたい。われわれは、階級闘争のアップダウンと諸矛盾の中でわれわれがさらされる試練が何であろうと、それに立ち向かうだろう。われわれはそれらに労働者階級と歩を並べて立ち向かうだろう。われわれはさしあたり、すべての社会主義的チャベス主義者に、男と女に、革命的統一を求めて心からの訴えを行いたい。

結集に前提条件を付けず


ボリバリアン運動のこの歴史的行き詰まりの中で、最も重大な危機の二つは、指導部の危機、および革命的変革の道へ復帰するための堅固な提案の不在という危機だ。われわれは、この問題への解答に導く主導性を欠いている。そしてこの問題は、直接的意味をもつと同時に歴史的な意味合いにおける、この両者での生き残りに関わっている。
政府がもし社会運動諸組織や諸労組や左翼知識人、また指導者たちからの最小の批判にすら傾聴の労をとらないとすれば、戦略的な指導は失われるかもしれない。セクト主義は危機の時代における最悪の相談役だ。
これはまた、GPP(親政権諸政党の連合)を構成している諸政党の政治指導部メンバーに対する一つのアピールでもある。ほとんどの部分の場合彼らは声を上げることができてこなかった。しかし先頃、REDES(共同体変革党)のフアン・バレットとPCV(ベネズエラ共産党)のオスカー・フィゲッラが、政府に対する批判的所見を述べた。以前は、僅かの例外を除いて、またその後は私的な会話があっただけで、意見の相違は不在だった。これが続いてはならない。
こうした理由のために、われわれチャベス主義者かつ社会主義的革命派が抱く疑問が何であれ、われわれは、革命派多数内部の団結を築き上げることのできる空間にとっての、当面の必要と永続的必要に関し、ためらうことはできない。
この空間は、民衆的圧力によって批判と建設的な諸提案をよく聞くよう政府に要求することを迫られてきたGPP諸政党、また社会的諸闘争の活動家からなる戦士たちとその内部にわれわれも数えられる小さな政治組織、潮流、運動の双方を含んだ、一つの開かれた空間でなければならない。
われわれは、GPP諸組織のメンバーである同志たち、またそれらの外部にある者たち両者と共に、革命的団結に向けたこの空間を建設することに関し、どのような疑いをもつこともあり得ない。われわれは、このフォーラムあるいは円卓の取り得る形態に関し、あるいはそれが文民だけであるべきか、それとも個人としての軍人をも含むべきかに関し、前提条件を一切置かない。
それらすべての、またもっと多くの問題が討論に向けて上がっている。しかしわれわれは、革命的統一のためのそうした空間をあらためて創出するための、明確で決定的な踏み出しを今こそ行わなければならない。そうしなければわれわれは、ベネズエラとわが大陸の底深い変革における希望を取り戻すことにはならないだろう。
われわれは、まさにこのやり方で組織できることによって、尊厳の道と社会主義に向かう移行の道を再発見する助けができる。そしてその道は、われわれがまさに長きにわたって書き、話してきたものなのだ。そして、社会主義をどのようにして建設するかに関する確立された青写真などまったくない以上まさに、革命的統一に向けたこの空間をいかにして作り出すかをわれわれに告げる、魔法の定式、あるいは定められたマニュアルもまったくない。それは試行錯誤となるだろう。
しかしながら、われわれがこの革命的統一の必要性に納得するならば、また勤労民衆の諸闘争に、労働によって暮らしている者たちにとってのまともな賃金と労働条件に対する攻撃に対決し、労働組合と学生諸組織の民主化を求め、民主的自由を求めるキャンペーンに、あるいは環境の防衛と性的多様性の防衛に、またボリバリアン革命のあらゆる獲得物の防衛に、こうしたことにわれわれが没頭しているならば、われわれは共にこの統一的空間を作り出すことができる。
われわれとしては、LUCHASという名のこの新しい組織的構想のメンバーとしてわれわれ自身を、革命的統一に向けたこの空間を作り出す必要を自覚しているあらゆる組織と個人の自由処分に任せる。
LUCHASは、非愛国的右翼との対決で、また帝国主義と多国籍資本との対決で一致団結している。われわれは、ボリバリアン運動を社会主義的方向で深めることを目的とする行動やイニシアチブは何であれ、政府がそれを採用するならば、資本への屈服としてわれわれが理解するすべてに反対してわが声を上げることを控えることなしに、政府を支援する。
共に日々をLUCHAS(諸闘争)にしよう!!! ベネズエラと大陸の社会主義革命の運命はLUCHAS(諸闘争)によって示されるだろう。諸闘争と革命派の、男と女の統一に向けた努力を合流させよう!!
統一チャベス主義者社会主義同盟(LUCHAS)に向けて。

スターリン・ペレス・ボルゲス、クリスチャン・ペレイラ、ビルマ・ビバス、ノーマン・アントニオ・ボスカン、ヘスス・ボルゲス、イスマエル・ヘルナンデス、ヘスス・バルガス、オスマン・カニェザラス、ヘンリー/ウィリアムス・オスピナ・ルイス
二〇一六年七月二八日、ベネズエラ
▼スターリン・ペレス・ボルゲスは、UNT労組連合の全国調整担当者であり、マレア・ソシアリスタ紙編集者。(「インターナショナルビューポイント」二〇一六年八月号)



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