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    かけはし2016.年12月12日号

団結の力で弾圧はねかえせ


沖縄報告 12月4日

高江ヘリパッド建設許さない

沖縄 K・S



11.30

高江に300人

ゲート前に座り込んで
搬入を終日ストップ


 水曜集中行動日の一一月三〇日は、県内外から多数の人々がN1ゲート前に座り込み、終日ダンプによる砕石・資材の搬入を阻止した。他方、N1裏テントに集まった人々は、H地区ヘリパッド建設現場とN1ゲートそばの砕石置き場で、抗議と監視行動を行った。
 午前七時半過ぎから、沖縄平和運動センター大城悟事務局長の司会で始まった座り込み集会は、まず全員で「今こそ立ち上がれ」「座り込めここへ」を力強く歌った。ヘリパッドいらない住民の会の伊佐真次さん(東村議)は、「やんばるの森は先日国立公園に指定され、今後世界自然遺産の登録をめざすとされているが、基地がある限り無理だ。北部訓練場を撤去させ森を守ろう。いよいよオスプレイの訓練が全国各地で始まる。全国の人々と連帯してがんばろう」とげきを飛ばした。

月水土の週3回
バス無料運行


 平和市民連絡会の北上田毅さんは、「平和市民は今週からバスを月水土の三回無料で運行する。満杯にしよう。政府は一二月二二日返還を打ち出し突貫工事をしているが、連日山の中に入って確認すると現場の工事は難航している。手抜き工事をして外見だけ仕上げるような格好だ。さらに、深夜早朝の工事やダンプの運行により、住民の生活、作業員の安全すべてが無視されている。安倍は式典成功しか頭にない。翁長知事、国会議員、県会議員に式典に出席しないよう働きかけていきたい。年内悔いを残さないよう全力でがんばろう」と呼びかけた。
 統一連の中村司代表は、「翁長知事の再アセスなど三三項目の防衛局に対する意見書を実行させる働きかけを強めよう。敵は安倍だ。安倍を倒さなければだめだ。先の女性暴行殺人事件の後、基地をなくさない限り、特に海兵隊を撤退させない限り何も解決されないことを決意した。日米軍事同盟の強化に対決して闘おう」と述べた。うるま市島ぐるみの代表は、今日で九六回目のバス動員、四六人参加していることを述べた後、「知事の会見について、開かれた県政、民主的な県政にしていくために、オール沖縄会議の議論に基づいて会見すべきだったのではないかと思う。うるま市では、毎週月曜日、キャンプ・コートニーで抗議行動をしている。かつて沖縄が悪魔の島と呼ばれたことを払拭するためにも海兵隊の撤退が必要だ」と訴えた。

やんばるの水
がめを守ろう


 糸満市の島ぐるみは「昨年五月の翁長知事のウシェーテーナイビランドーとの発言を契機に糸満で島ぐるみ会議が誕生した。先日街頭宣伝をしているとき、九〇歳ぐらいのオバーがやってきて、戦争が終わってもう何年も経つのに、どうして今頃基地を造るのかと聞いてきた。その通りだ。高江と辺野古の新基地建設を止めよう」と述べた。本部島ぐるみは「七月二二日の警察機動隊の襲撃からすでに四カ月が過ぎた。やんばるの水がめは沖縄全体のものだ。安全な水がないと人は生きてゆけない。先日N1地区のヘリパッド現場に入ったが、赤土がむき出しでグラウンドみたいだった。不法な工事を止めさせるためともにがんばろう」と訴えた。
 続いて、自衛隊配備反対を闘う宮古と石垣の参加者が発言した。まず、子供連れの若い宮古の参加者たちは、石垣、与那国を含めたいわゆる先島への陸上自衛隊の配備撤回を県に要請することを報告した。そして声明書を読み上げ「みんなで力を合わせよう」と結んだ。石垣からのオバー四人は「命と暮らしを守るオバーたちの会」のメンバーだ。「沖縄戦で石垣は地上戦はなかったが、日本軍により強制移住させられ四〇〇〇人以上がマラリアの犠牲になった。軍は住民を守らない。戦争が終わり日本軍の倉庫を見ると、倉庫の中にはマラリアの特効薬・キニーネがたくさんあった。与那国、宮古、石垣から軍隊を撤退させ、基地をなくしたい」と訴えた後、安里屋ユンタを合唱した。

司法書士会が警
官増否決を訴え


 そのあと、体ほぐし体操をしてリフレッシュ。国労近畿からは一六人が参加。名護島ぐるみのメンバーは、収容所での反戦歌として生まれた「二見情話」を紹介し歌った。南風原島ぐるみ「軍事は国を亡ぼす」。中城島ぐるみ「大事なのはわれわれの結束だ。敵は翁長知事と現場との分断を狙っている」。司法書士会のメンバーは「県議会に警察官一〇〇人増員の条例案が提出されるが、県議の皆さんは拒否してほしい。私たちは身近な法律家として基地NO!の運動を共にがんばる」と語った。
 宜野座島ぐるみは「われわれは米軍の圧政の中戦後くじけず闘いぬいた。弾圧が強まればよけい団結が強まる。沖縄の山、海、空は沖縄のものだ。守っていこう」と呼びかけ、一九六八年の三大選挙(主席選挙、立法院議員選挙、那覇市長選挙)の際の闘争歌「明るい沖縄をつくろう」を歌い上げた。今帰仁島ぐるみに続いて、山口県と北九州から参加した「土砂搬入反対全国連絡協議会」の仲間は「戦争は命に対する最大の犯罪。この世からなくしたい」とアピールした。
 歌手ちゃるが「地球が回って生んだ種」を歌った後、マイクロバスで参加した九州の平和運動センターやフォーラムの仲間がそれぞれ福岡、佐賀、鹿児島、宮崎、長崎、大分、熊本からあいさつした。鳥取県新日本婦人の会のあと、長野、千葉、東京、大阪、広島などから集まった郵政産業労働者ユニオンの一〇人余りが、「木更津の自衛隊基地や横田基地、神奈川の米軍基地に対する抗議行動に取り組んでいる。今回が沖縄の新基地反対のツアーの三回目だ。できれば一二月中にもう一度取り組みたい」と述べた。

日本国憲法は
「平和資源」だ


 総がかり行動の内田雅敏弁護士は「安全保障のカギは軍事力ではなく国と国との信頼だ。日本の平和憲法は平和資源。これをもとに平和共存を実現しよう。私は一九七二年の日中共同声明を毎日暗唱している。今必要とされていることはこの実践だ」と熱っぽく訴えた。京都の歌姫・川口真由美さんは、「京都の米軍のXバンドレーダー基地の隣に自衛隊のミサイル基地が計画されている。絶対に負けない」と語り、「沖縄は今こそ」など数曲を歌い舞った。
 具志川九条の会の仲宗根勇さんは「宮古のアララガマ精神でがんばり抜こう。権力は威力業務妨害を適用して逮捕起訴しているが、われわれのゲート前座り込みも憲法二一条の表現の自由に基づく業務であり、これを警察が妨害することは業務妨害に他ならない。堂々と闘おう」と、持ち前の憲法論議を解説し鼓舞した。藤本監督は北部訓練場の中での闘いを撮影した『森は泣いている二』の完成を報告し、各地での上映を呼び掛けた。徳森さんはいつものように『怒りをぶちまけろ』など二曲を力いっぱい歌い、満場の拍手と笑いを呼んだ。
 午後は、辺野古の海に生きる生物の立場から見た『トンブロックが落ちてきた』など数曲を川口さんが歌い舞った。その後、那覇バスで来た人々、新日本婦人の会沖縄、和歌山、VFP(ベテランズ・フォー・ピース)、福岡などからあいさつが続き、午後三時ごろ集会が終わった。参加者は夕方にかけてバスや車で名護署に行き「不当逮捕許さない」「仲間を返せ」「仲間よがんばれ」と訴えた。

12.3

N1ゲート前座り込み

12・22返還式典までにヘリ
パッド工事は完成しない

 土曜集中行動日の一二月三日、赤嶺政賢衆議院議員、新垣清涼県議をはじめ、全県、全国から約三五〇人がN1ゲート前に結集し座り込んだ。防衛局はN1には近寄らず、メインゲートへ砕石ダンプ一二台を二往復させた。他方、N1裏テントからの山中行動は、欠陥工事が問題となっているH地区ヘリパッド現場での監視と抗議が行われた。
池宮城紀夫弁護士は山城博治さんと面会した様子を「逮捕されてますます元気でがんばっている。皆さんの激励行動が力づける」と述べた後、「この間の弾圧はあまりにひどい。復帰前でも米軍の逮捕はめったになかった。安倍の意を体した露骨な弾圧が行われている。しかし弾圧が強まれば闘いも強まる。弁護団も法的な助言を行いながら、ともに高江、辺野古の新基地建設をつぶすためにがんばる」と訴えた。
北上田さんは次のように語った。「政府は一二月二二日に返還式典、一六日ごろヘリパッド完成予定と言っている。この間の山中行動で監視した仲間によると、とても現場はそんな状況ではない。張芝や路盤のやり直し、進入路のコンクリート舗装やH地区の急斜面のコンクリート側溝、ヘリパッド入り口の柵の未整備などを見ると、式典以降も工事は続く。防衛局は焦っている。返還式典は上空写真での見せかけの完成を演出するだけだ。昨日、名護労働基準監督署に、現場での労働安全規則違反の数々について抗議と要請を行った。ゲート前座り込みと山中行動で竣工を許さない」。
この日も全県、全国各地から多くの団体、グループが結集した。関西から参加の全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の八人は地元で署名活動をしていることを紹介したあと、「帰って来いよ」の替え歌を「なんで高江にいるんだよ。さっさと大阪に戻りなさい」と機動隊に向かって歌った。青森県六ケ所村、福岡年金の会、神奈川県座間基地に反対するグループ、うるま市島ぐるみ、とみぐすく島ぐるみ、島ぐるみ八重瀬、北谷町民会議、石垣島などが発言した。救援に携わっているメンバーからは、浦添署、宜野湾署、名護署、与那原署それぞれに差し入れ、接見の担当がいることが報告された。また、「今年一月の辺野古ブロックの件で逮捕された四人のうち一人は、ブロックに絵を描いたという容疑だ」と説明し、いかにでたらめな逮捕だったかを明らかにした。
昼休みをはさんで午後からは、沖縄で人権問題についての研修をしている全国の青年法律家協会の三五人が訪れた。松崎弁護士は「八・二五の件では一人保釈、二人釈放、山城さんだけが五〇日に及ぶ勾留を強いられている。最高裁の判決も近い。権力は山城さんを出さないと決めているようだ。反撃する」と訴えた。

12月も休みなく
闘いは続く


高江では月水土の集中行動日を含め、連日ゲート前行動と工事現場での監視・抗議行動が取り組まれている。加えて、この間エスカレートする逮捕・起訴・家宅捜索に抗議する「不当弾圧糾弾緊急県民集会」が一二月八日午後六時、県庁前の県民広場で開かれ、国際通りをデモ行進する。全国で連帯集会が予定されている一二月一〇日(土)には、高江N1ゲート前で「高江オスプレイヘリパッド建設阻止・辺野古新基地建設を許さない沖縄集会」が開催される。
政府の返還式典が名護市で予定されている一二月二二日には、欺瞞的な式典に抗議する県民集会が取り組まれる。「負担軽減」という嘘で米軍基地を集中強化し沖縄基地の固定化をもくろむ日米両政府に対し、怒りの声をあげよう。高江現地に結集し、闘おう。

12.1

勾留理由開示裁判

Rさんの逮捕勾留許すな

まったくのデッチ上げだ


八月二五日当日N1裏テントに押しかけてきた防衛局の職員たちからテントを守ろうとした仲間に対する事後弾圧で、山城博治さん他五人が事後逮捕された。東京の写真家Rさんは一一月一七日に東京の自宅で逮捕された。この日、勾留理由開示裁判が行われ、五〇人余りが集まって抗議した。
公判では裁判官が、「八月二五日N1裏テントでRさんを含む六人が那覇防衛局の職員Iを無理やりテント内に引きずり込み、書類を奪いとり押し倒して右腕にけがをさせた」との内容を説明し、勾留理由について「共犯者との口裏合わせや証拠隠滅の恐れ」「被疑者の心象から逃亡の恐れがある」とした。
これに対し、斎藤・高木の両弁護士が求釈明。逮捕・勾留の不当性を追及した。当日現場で写真を撮っていただけのRさんが、山城さんたちと「共謀」して防衛局職員を押し倒すことなどあり得ない。若い裁判官の落ち着きのない態度からも、改めて八月二五日をめぐる他県からの仲間を狙ったさみだれ逮捕が、山城さんを年内拘束するために仕組まれたものにほかならないとの感を強くした。
最後に弁護人から、「口裏合わせというが、共犯者とされた人物のうち一部は釈放、一部はすでに起訴されておりRさんの勾留を続ける理由はない。逃亡の恐れに関しては、事件後三カ月近く自宅で平穏に生活しており、逮捕時も何らの抵抗もしていないことから逃亡の恐れなどない。そもそも、事件当日は警察官も多数いた中での『公務執行妨害』事案であるにもかかわらず三カ月近くたってからの逮捕はおかしい」と異議申し立てを行った。元気に退廷していくRさんに、傍聴した二〇人の仲間から「県民がついてるぞ」「一緒にがんばろう」との激励と大きな拍手が沸き起った。



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