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    かけはし2017.年5月15日号

2020年改憲を公言した安倍を倒せ


5.3

東京・憲法集会に5万5000人

沖縄・韓国の人々と共に闘おう

「米艦防護」発動につのる怒り


自民党改憲草案
は民主主義否定
 五月三日、東京・有明の東京臨海広域防災公園で「施行70年 いいね!日本国憲法―平和といのちと人権を!5・3憲法集会」(同実行委員会主催)が行われ、五万五〇〇〇人が参加した。
 司会の橋本美香さん(制服向上委員会)が開会宣言し、以降、次々とリレートークが続いた。
 「トークT」のトップは、ピーコさん(ファッション評論家・シャンソン歌手)で「今月、現行憲法と自民党の憲法改正草案を比べて、どこがひどいかという本を出す。改正草案は、天皇を元首とすると書いてあり、それを見てびっくりした。陸海空軍を持たない現行憲法とは別に戦争放棄の前の『永久に』という字が抜けている。『戦争放棄』の規定には自衛権の発動の妨げにはならないと書いてある。自衛隊を国防軍にすると羅列している。これは戦争をしないということではないことだ。基本的人権を認めると書いてあるが、『自由と権利は責任と義務が必要』だと書いてある。だがどこの責任と義務が必要なのかは書いていない。憲法九九条に裁判官、国会議員などの憲法尊重擁護義務が書いてあるが、それを守っていない。あまりにもひどい草案を考えている人たちがいるなかで改憲は許されない。これからずっとこういうことを話していきたい」と発言した。
 続いて池内了さん(世界平和アピール七人委員会委員で総合研究大学院大学名誉教授)が軍事研究を進める委託研究制度を批判。坂手洋二さん(劇作家・演出家、劇団「燐光群」主宰・日本劇作家協会前会長)、山田火砂子さん(映画監督・プロデューサー)が憲法改悪反対を訴え安倍政権を厳しく批判した。

野党各党代表も
こぞって批判
「立憲野党のあいさつ」では蓮舫民進党代表、志位和夫共産党委員長、森ゆうこ自由党参議員会長、吉田忠智社民党党首が国会報告と安倍政打倒、共謀罪法案反対、野党共闘などをアピール。
伊波洋一参院議員(「沖縄の風」幹事長)は、「沖縄では米軍基地の存在が憲法の適用を排除している。四五年前に県民が日本復帰を望んだのは、憲法がある日本に復帰しようという思いが強かったからだ。一九七二年五月一五日に沖縄返還を実現したが、憲法の光は基地の壁で遮断されてしまった。四五年も続いている。高江、辺野古で貴重な自然を平気で破壊しているのが安倍政権だ。米軍に奉仕するためだ。国民が主権者ではないことが明らかだ。県民は無視されている。このまま許してはならない。皆さんとともに憲法をしっかり根付かせていく。四野党共闘、沖縄も一緒になって皆さんとともに闘っていく。日本を変えていこうではありませんか。元の日本国憲法を取り戻していこう」と訴えた。

韓国の運動から
連帯アピール
プラカードアピール後、「トークU」に移り、落合恵子さん(作家・クレヨンハウス主宰)、伊藤真さん(弁護士・伊藤塾塾長)、植野妙実子さん(中央大学教授・憲法学)が発言。
特別ゲストの李泰鎬(イ・テホ)さん(韓国・朴槿恵退陣緊急国民行動・参与連帯政策局長)は、「 朴槿恵大統領退陣を求めて五カ月半に二〇回のキャンドルデモを行った。全国から一六〇〇万人が集まった。ついに今年の春、市民たちが 朴槿恵大統領を権力の座から引き降ろした。広場は主権者たちのフェスティバルだった。もう誰が国の主人なのかはっきりさせなければならない。台湾ではひまわり革命、香港でも雨傘革命、韓国もキャンドル革命が起こった。国が違っても『私たちが主人だ』というシュプレヒコールは同じだった。日本でも二〇一一年以来、市民の強い抗議が続いている。平和憲法の主人になろうとする日本の主権者たちに応援を送る。私たちは必ず勝利する」とアピールした。
司会から「沖縄県民の民意尊重と、基地の押し付け撤回を求める全国統一署名」が一四〇万筆集まっていることを報告の後、山城博治さん(沖縄の基地の県内移設に反対する県民会議)が登壇。

山城博治さんが
基地撤去の訴え
山城さんは、「戦争の脅威最前線沖縄からやってきた。安倍内閣にやりたい放題やらせるわけにはいかない。憲法を変えて戦争の道にまっしぐらに突き進む安倍を止めよう。この国はやつらのものではない。五カ月の勾留を余儀なくされたが社会に出てくることができた。裁判が始まるが、私たちの行為の正当性、県民の思い、全国の皆さんの平和の思いを訴え、辺野古の現場とつなぎながら闘い、かならずや政府・防衛局に打ち勝っていきたい」と決意表明した。
さらに「辺野古で護岸工事と称する埋め立ての一部が始まろうとしている。しかし、皆さん、心が折れる必要はない。埋め立てはできない。新基地はできない。なぜなら稲嶺名護市長が頑張り、埋め立てようとするど真ん中に流れている美謝川の水路変更ひとつもできない。埋め立てを始めた瞬間、上流からの川の水で埋め立て土砂は流されてしまう。ダム周辺の土砂を取ろうにも稲嶺市長の了解がなければ取れない。もし本気で基地建設をしようとするなら、来年一月の名護市市長選挙、あるいは来年一一月の県知事選で勝たなければならない状況だ。だけど県民は、稲嶺市長、翁長知事とともに政府と真っ向から抗していく。われわれは負けないのだ。どうぞ力を貸してください」と訴えた。
続いて米倉洋子さん(共謀罪法案に反対する法律家団体連絡会)、高田健さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会・共同代表)が行動提起。
最後に「クロージングコンサート」(制服向上委員会、中川五郎+PANTA)に移り、参加者は豊洲コースと台場コースに分かれてパレードを行った。 (Y)

5.3

大阪憲法集会に1万8千人

安倍政権の暴走ストップ!

「総がかり」で改憲NOを

 【大阪】憲法こわすな!アベ政治を終わらせよう!おおさか総がかり集会が五月三日、大阪市扇町公園で開かれ、一万八〇〇〇人の市民が参加した。おおさか総がかり集会実行委員会が主催した。
 主催者を代表して丹羽徹さん(大阪憲法会議共同センター幹事長)があいさつ、憲法改悪を許さず、アベ政治を終わらせるため、野党が力を合わせようと訴えた。
 続いて、大阪弁護士会共謀罪法案対策PT座長伊賀弁護士が共謀罪法案について発言し、「共謀罪法案が通ったら、警察はいつ・誰が・どこで・共謀したかを監視する責務が課せられる。このことは条文上明らかなのに、政府はごまかしている。四月一九日の法務委員会で法務副大臣が、一般人も限定的だが適用されることを認めた。政府は、条文にもとづいて説明しようとしない異常が続いている。原発反対・新基地建設反対の運動が警察に目を付けられ、ガサ入れを受ける。密告を奨励され、検挙されるという想定は決して誇張ではない」と述べ、廃案の可能性が見えてきたと語った。

野党と市民の
共闘強めよう
四野党の代表があいさつをした。
辻元清美衆議院議員(民進党)、「審査会が三度開かれた。一回目、結局現憲法は押しつけ憲法ではないことを確認した。二回目は、国家緊急権について参考人の意見を聞いたら、地方自治体の権限を強化すべしの意見が圧倒的だった。三回目は、地方自治体の権限について参考人の意見を聞いたが、沖縄の地方自治が踏みにじられて、違憲状態にあるとの意見だった。審査会は開けば開くほど、憲法が守られていないということが明らかになっていく。来年の今日は安倍政権が倒れているというイメージを共有しよう。衆議院で三分の二を割れば憲法改正はできない」。
辰巳孝太郎参議院議員(共産党)、「今村復興大臣の発言は、大臣辞任は当然だが議員辞職にも相当する発言だった。安倍首相はこういう時は、任命責任は自分にあると言うが、責任は言うことではなく取るものだ。安部首相は、改憲の機は熟したと言うが、どの世論調査でも改憲賛成の意見はだんだん減っている。とりわけ憲法九条については『変えるべきでない』が、一八歳から二九歳の若い世代で増えている」
福島瑞穂参議院議員(社民党)、「沖縄では山城さんが威力業務妨害で逮捕拘留起訴された。これから座り込みしようと下見しただけで威力業務妨害が成立すると言われかねない情況が始まる。ベトナム戦争の頃、米国で戦争に反対し、共謀罪で起訴されたシカゴセブンの言葉にこんなのがある『戦争を止める共謀があるなら、その共謀に参加しなければいけない』。もし、憲法改悪を止める共謀があるなら参加しよう。そうして人と人とのつながりを広げていこう」。
渡辺義彦元参議院議員(自由党)、「安倍政治が五年ぐらい続いているが、国民にとって何もいいことはない。国民は疲弊している。政治とは、国民を守るためのものだ。守らないのが安倍晋三とその仲間たちだ。これらを何とかしないと日本の国はよくならない。野党共闘でアベ政治を終わらせる。憲法を守るの一点での共闘だ。市民も一緒に闘って。共謀罪は絶対反対。それは自由の抑圧だ」。

課題の相互交流
をさらに進めて
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める関西市民連合(朴さん)
「学生の時戦争法反対で声を上げ、その後社会人になり、気がついたら一ヶ月が過ぎていた。ふと立ち止まってみると、安倍政権は憲法改悪に向かっていた。人々が自分の生活のことで精一杯で政治に目を向ける余裕がないことをいいことに、国会ではへらへら笑いヤジを飛ばし、説明もせずに数にものを言わせ強行採決を繰り返す。黙っていたら、独裁国家になっていく」。
ママの会おおさか(安井さん)
「政治は国民の命を守るためにあるはずなのに、政府は平和的外交をせず敵とみなされ、国民の恐怖を煽り軍備を強化する。武力で解決しようとすれば憎しみが生まれさらに攻撃される。今の安倍政権の政治では、子どもの未来までが不安になる。一部の大企業や大金持ちだけが優遇され、米国のために多額の金を使い、日本の福祉や教育を削っていく、こんなおかしなことを放っておいていいのか。私たちの周りを変えていこう」。
宮古出身の吉田さん
「沖縄に基地はいらない。宮古島出身ということでここに立っている。四五年前祖国復帰を果たしたが、基地てんこ盛りの沖縄として突き返された。二七年間の米軍政の圧政の下、海の向こうの憲法が私たちの命を助けてくれると思ったのに。飲めない煮え湯を飲んだ。でも、私たちは命をかけて復帰を勝ち取り、歴史の一コマを動かした。安倍政権の魔の手は今や宮古・八重山まで及んでいる。自衛隊を米軍にさしだして、再び沖縄を捨て石にしようとしている。絶対に許せない」。
イラクの子どもたちを支援する会(西谷さん)
「内戦が始まって四度シリアに行った。トルコからシリアに入ると、状況が地獄に変わる。一晩で二〇発ぐらいロケット弾が飛んでくる。怖くて眠れず朝を迎える。街に出ると、子どもたちが普通にパンを買っている。このロケット弾は、イラン製、ロシア製・米国製だ。戦争の本質は金もうけだ。シリア内戦を止めようと思えば、国境で国連軍が武器を止めれば止まるはずだ。北朝鮮がミサイル撃てば、三菱重工はミサイル防衛システムで儲かる。軍産複合体の実態をテレビはなぜ伝えないのか。テレビのスポンサーが三菱東京UFJだからだ」。
リスペクトの政治をつくる大阪弁護士有志の会(広河弁護士)
「五月三日にこの会を設立した。憲法改正の状況に危機感を抱いている。その流れを止めるため野党共闘を推し進め、、その結果実現されるべき、個人の尊厳と平和が保障される社会をめざして、この会を設立することにした。もしも憲法に反する法律が許されるなら、依頼者の権利や利益を守ることができない。もしも憲法が権力の乱用を止められないなら、打つ手がなくなる」。
森友学園問題を考える会(木村真豊中市議)
「森友疑惑、政府は猛烈に幕引きをはかかっているが、むしろ疑惑は深まってきている。いろんなネタが出てきた、音声データーも。財務省の側が手取り足取り学校の設立を指導していたことも。籠池さんが、その都度昭恵さんに報告していたことも。もはやここに至っては、ブラックに近いグレー、いや完全なブラックと言ってもいい。音声データーについても、どこの誰か分からないから確認する必要はないと佐川さん。信じがたい。分からないから確認するのではないのか。幕引きはとんでもない」。  
中北龍太郎さん(止めよう改憲おおさかネットワーク)の閉会のあいさつで集会は終わり、三コースに分かれてデモに出発した。     (T・T)              



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