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    かけはし2017.年5月15日号

2020年改憲を公言した安倍を倒せ


「米艦防護」・2020年改憲

「ビデオ・メッセージ」のねらいは何か

戦争法が発動された


 五月三日の憲法施行七〇年記念日にあたって、安倍政権は改憲への歩みを本格的にスピードアップさせてきた。第一は、朝鮮半島での戦争の危機が深まる中で、二〇一五年に成立した戦争法で新設された「米艦防護」条項(改悪自衛隊法九五条の2)の初の発動として、北朝鮮との戦争に備えて日本海に派遣される米艦防護(武器等防護)実施のための自衛艦の出動が行われたことである。
五月一日午前、海上自衛隊横須賀基地を出港した海自最大級のヘリ空母型護衛艦いずもは房総半島沖で米海軍の貨物弾薬補給艦リチャード・E・バードと合流、さらに五月三日からは呉基地を出港した護衛艦さざなみも四国沖で合流した。米補給艦を護衛する任務についた両艦は、三日午後には米艦と離れ、シンガポールで行われる国際観艦式に参加する途に就いたと報じられている。その間、海自護衛艦の艦載ヘリが米補給艦に着陸し、海自護衛艦が米補給艦から燃料補給を受ける手順を確認するなどの訓練が行われた。しかし防衛省はこの米艦のための「武器等防護」実施について、いっさい発表しない方針だという。それほど、一触即発の危険性を含んだ軍事行動だったというわけだ。
米艦の側は、「いずも」などと別れた後、日本海に入り、米原子力空母「カール・ビンソン」などと行動を共にする可能性が高い。戦争法は、朝鮮半島の戦争危機の中ですでに発動されたと言っても過言ではない。

「東京五輪」と改憲の連動

 第二は、五月三日に極右「日本会議」系の改憲集会に安倍首相が寄せたビデオメッセージで、二〇二〇年を明確に「改憲の年」とするタイムスケジュールを明らかにしたことである。安倍はこう述べている。
「私は、かねがね、半世紀ぶりに、夏季のオリンピックが開催される二〇二〇年を、未来を見据えながら日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべきだと申し上げてきました。かつて、一九六四年の東京五輪を目指して、日本は大きく生まれ変わりました。その際に得た自信が、その後、先進国へと急成長を遂げる原動力になりました」。
「二〇二〇年もまた、日本人共通の大きな目標となっています。新しく生まれ変わった日本が、しっかりと動き出す年、二〇二〇年を、新しい憲法が施行される年にしたい、と強く願っています。私は、こうした形で国の未来を切り拓いていきたいと考えています」。
われわれはこの間、本紙上で、自民党総裁任期の三期九年への延長(安倍にとっては最大二〇二一年九月までの任期延長)、天皇代替わり、東京五輪開催を契機にして、二〇二〇年を改憲プログラム達成の年とする戦略を安倍が描いている、と分析してきた。そのことが安倍本人の口からはっきりと語られたのが、今回のビデオメッセージだった。したがって二〇二〇年改憲プログラムに絞り込まれた、安倍政権と支配階級の攻撃に立ち向かう労働者・市民自身のプログラムを討論することがますます必要になっている。

このプログラムを打ち砕け


安倍首相のビデオメッセージに示される改憲戦略は、具体的な内容として「自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべき」、具体的には「『九条一項、二項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方」とか、「維新」の主張する「高等教育の無償化」の主張に配慮した「高等教育についても、全ての国民に真に開かれたものとしなければならない」という言葉など、明らかに公明党、維新の会を改憲与党として組み込む戦略に裏打ちされている。
われわれは、二〇一五年の国会に向けた戦争法反対の大衆的行動を土台にした「野党共闘」の陣形を国政選挙の場でも可能な限り広げていくことの重要性と、沖縄の反基地闘争との連帯、共謀罪法案の阻止、そして反原発、TPP反対などさまざまな大衆的な運動の分野で、お互いのつながりが必要であると訴えてきた。
そして今、安倍自民党は、公明党と「維新の会」を天秤にかけ、さらには民進党への攻撃を強めつつ同党の分裂を工作し、さらにおそらくは都議選後にも二〇二〇年東京五輪を見据えて小池都知事の「都民ファーストの会」との関係調整に踏み込むことが予想される。そのような時であればこそ、われわれは改めて今、沖縄闘争や共謀罪反対闘争、さらには反原発闘争、「働き方改革」に立ち向かう労働者の闘い、あるいは天皇「代替わり」問題を焦点に据えた行動や「反五輪」の運動などの一つ一つの運動のすそ野を広げ、交差させる努力の上に、「二〇二〇年改憲阻止」を作り出していこう。
安倍の改憲プログラムは決して盤石のものではない。あらゆる場から「二〇二〇年改憲阻止」の闘いを!      (純)

4.8

辺野古新基地建設強行許さない

サンゴをつぶすな!海を殺すな

首都圏集会で決意新たに

 四月八日午後六時半から、東京・文京区民センターで「サンゴをつぶすな!海を殺すな!辺野古新基地建設の強行を許さない4・8首都圏集会」が辺野古への基地建設を許さない実行委の主催により開かれた。四三団体が賛同し、二四〇人が集まった。
 沖縄の闘いの歌「座り込め!ここへ」「沖縄いまこそ立ち上がろう」を歌い、集会が始められた。吉田さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)が「今からが本番です」という三月二五日キャンプ・シュワブ前集会での翁長知事の発言を紹介し、「岩礁破砕許可が切れたが、国は工事を行っている」ことを糾弾し、なおかつ普天間基地の五年以内の停止についても守っていないと批判し、翁長知事の埋め立て撤回を支持し、基地建設を止めよう」と主催者あいさつをした。

安次富さんが
語る闘いの歩み
次に安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会・共同代表)が沖縄報告を行った。
安次富さんは「二〇年の闘いを振り返る。辺野古・高江……沖縄のいま」と題して、パワーポイントを使い、県知事から名護市長、すべての国会議員が基地に反対する議員で占められ、連日の辺野古基地建設に抗議行動を起こす力の源泉は何かを分かりやすく解き明かした。
「翁長さんも最初は辺野古移設に賛成だったが、沖縄のあきらめない、不屈のものすごい時間をかけた闘いによって反対になった。これが沖縄の底力だ。そして、スーパー金平では新入社員が辺野古の座り込みの激励に来ている。こんな会社他にありますか。これが沖縄で起きていることです」。
「私たちの目指すものは、沖縄差別を打破し、自己決定権の確立へ。?非暴力不服従闘争による平和的生存権を獲得する。?沖縄が日米両政府による侵略戦争の加害者側に立つことを拒否。?東アジアの人々と共に、東アジアの平和的共同体を創る!」。

沖縄とつながる
各地の取り組み

 続いて、首都圏の地域からの報告。神奈川「島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会」。「二〇一五年島ぐるみ会議全国キャラバンを受け入れて結成した。講演会やニュースの発行、神奈川県警帰れの申し入れ、沖縄現地派遣(二〇一六年五〇人以上)を行っている」。
千葉「沖縄と千葉を結ぶ会」。「千葉県警帰れの住民監査請求を九一一人で起こしたが、却下されたので、発展的に結ぶ会を発足させた。発足集会には二〇〇人が参加」。
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委。「PAC―3が配備されて一〇年になる。今まで無駄に税金一兆六〇〇〇億円が投入されている。また、自衛隊木更津駐屯地をオスプレイ整備の拠点にしようとしている。日米の軍事一体化がより進められることに反対しよう」。
東京「〈語やびら沖縄〉もあい練馬」。「『沖縄戦を考える練馬の集い』の枠を恒常的なものにするために、もあい練馬を作った。考える集いは毎年行っている。そして沖縄と東京北部を結ぶ集いや首都圏一六地域とのつながりで自治体への一斉請願・陳情も行っている。道の初めて出会う参加者とのつながりを大切に」。

地域に根ざした
多様な展開で
山城さん釈放時の映像も流された。
後半は、沖縄と結ぶ各運動団体からとして以下の団体が発言した。「ゆんたく高江」、「一〇年間高江のことを伝えてきた。一六〇人しか住んでいない所での攻防だ。ヘリパッド工事はずさんであったため、八月まで延長されている。N4は完成し、民家から四〇〇メートルしか離れていない所で離着陸訓練が行われている。とても人が住める所ではなくなっている。厳しい現実を知ってほしい。連帯していきたい」。
「Stop!辺野古埋立てキャンペーン」、「大成建設は戦前から基地建設を行ってきた企業だ。戦後は米軍基地や空港建設を行ってきた。今回辺野古の埋め立てに重要な役割をしている。抗議が来るのをいやがっている。昼休みのスタンディングや抗議デモを続けていきたい」。
「基地のない沖縄をめざす宗教者の集い」は「三月一五日、山城さん釈放の宗教者一四〇〇人の賛同署名を提出した。この運動はニューヨークにも広がり九五人が日本の総領事館に署名を提出した。さらにマサチューセッツ州のマクガバン下院議員は、辺野古基地建設が環境に及ぼす影響を心配し、辺野古に行きたいと言っている」と紹介した。「辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク」「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」と発言が続いた。
最後に辺野古実の中村さんが「@ゲート前座り込みは少ない時もある。沖縄に行こうA4・19日比谷野音集会に参加しよう。山城博治さんも参加予定。4・29女性殺害一周年集会、5・1定例防衛省行動への参加」と行動提起した。豊岡マッシーさんの沖縄の歌で会場全体が一つにまとまった。 (M)



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