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    かけはし2020年6月8日号

玉城デニー知事の県政与党・過半数獲得


沖縄報告 6月7日

6・7沖縄県議会選挙

辺野古新基地建設反対の不変の民意示された

沖縄 K・S

 6月7日投開票の県議会選挙は、定数48のうち、自民19、公明や旧維新4に対し、玉城デニー知事を支持する県政与党の候補者が25人当選し、県議会の多数を維持した。

           2020   2016


<与党>社民   4   6
       社大    2   3
      共産    7   6
      立民   1   0
      にぬふぁぶし
            1   0
      無所属  10   12
         計  25   27


<野党>自民   17   14
      自民系  2   1
       計   19   15


<中立>旧維新  2   2
      公明   2   4
        計   4   6

与野党伯仲が進む

 当選者から見える特徴は、@4年前の選挙に比べて、与党が2議席減らし野党・中立が2議席増やしたことにより、県議会が与野党伯仲になって来た。議長を与党から出すことになれば24:23となり、玉城県政にとっては薄氷を踏むような議会運営を迫られることになろう。A与党内の勢力比を見ると、社大・社民の微減、共産の微増、翁長雄志知事の遺志を継ぐ「にぬふぁぶし」および立民の県政への登場、最大勢力の無党派無所属。対する非与党では、自民の伸張、公明の減少という特徴がある。公明党はコロナのために選挙運動ができないとして、当初4人予定していた候補者が2人辞退した。
 さらに、全部で13ある選挙区ごとに当選者の内訳をみると、@無投票当選の4選挙区のうち、名護市区、うるま市区、石垣市区は与野党同数、浦添市区3:1。A与野党同数の選挙区は、豊見城市区、糸満市区、宮古島市区、国頭郡区の4カ所、B与党系が多数当選した選挙区は2カ所で、中頭郡区4:1、那覇市・南部離島区6:5で、計四議席勝ち越し、C逆に、与党系が少なかった選挙区は3カ所で、沖縄市区2:3、宜野湾市区1:2、島尻・南城市区1:3で4議席負け越し、という結果だった。
 自民が2議席獲得した島尻・南城市区(定数4)を見てみよう。投票率五〇・〇三%。オール沖縄の与党候補3人の内2人が落選した。


座波 一(自民) 1万1727
大城憲幸(旧維新)8875
石原朝子(自民) 8848
玉城武光(共産) 8710
大城一馬(社大) 6833
大城民夫(無所属)6431

埋め立て工事再開せず中止を

 投票率は史上最低の四六・九六%。期日前投票が過去最多の一九・三八%に達したが、コロナや荒天の影響か、当日の動きが鈍かった。コロナ感染の影響で通常の生活が大きく壊され、選挙運動のテーマが生活、福祉、医療、教育、経済活動に焦点があてられた中で、県民の選択はやはり明確に、県政与党二五人、辺野古新基地反対! との意思表示をした。
選挙前、防衛相の河野は「県議選は辺野古に影響を与えない」と高慢な態度を見せていたが、辺野古NO!の沖縄の変わらない民意が示されたのである。本当に河野は悪質だ。
翁長雄志知事を誕生させた二〇一四年の知事選以来、四選挙区すべてで勝った二〇一四年と三選挙区で勝利した二〇一七年の衆院選、二〇一六年の県議選、伊波洋一さんの二〇一六年参院選、二〇一八年玉城デニー知事選、二〇一九年の屋良朝博さんの衆院三区補選、二〇一九年高良鉄美さんの参院選、そして歴史的な二〇一九年県民投票による七二%にのぼる意思表示を経て、今回の県議選でまた、辺野古新基地反対! の沖縄の民意が示された。
日本政府・安倍内閣の閣僚と中央の官僚、衆参両院の国会議員はこの沖縄の変わらぬ民意を受け止めよ。主権者は国民だ。国民の意思に基づく民主主義の政治を実現せよ。民主主義を破壊することは政治的犯罪だという自覚をもて。

6.1

平和市民連絡会対県交渉

防衛局の設計変更申請NO!

 六月一日、沖縄県庁で、辺野古新基地建設と設計変更申請をめぐって、平和市民連絡会による県に対する申し入れと話し合いが行われた。事前に提出されていた要請事項に対し、まず県側が回答し、その後意見交換が行われた。市民側の参加は八人。県側は金城知事公室基地対策統括監の他、土木整備統括監、辺野古新基地問題対策課長、海岸防災課長らが出席した。
以下、県側の回答をまとめる。
@沖縄防衛局は四月二一日に設計概要変更申請書を提出した。県は五月二五日に五六項目の補正要求を行った。防衛局の回答が届いたら告示と縦覧を行う。三週間の縦覧期間内に利害関係を有する者は意見を提出できる。縦覧後、地元名護市や関係機関から意見を聞き、内容審査に入る。縦覧場所は名護市と調整し決める。県のホームページにも公表する。
A三月の関与取消訴訟の最高裁判決を受けて、国交相の裁決により県が行った埋立承認取消処分が取り消されたということを前提として対応するが、国交相の裁決は違法であり、引き続き抗告訴訟において裁決の取消に向けて全力をあげる。
B大浦湾の深度七〇?より深い地点の強度試験を国は実施していないとしていたにも拘わらず、強度を示すデータが存在していたことは承知している。護岸における各地盤の安定性についても追加記載すること等の補正要求を行った。補正後の書類が届き次第内容を確認し、地質の再調査の必要性についても厳正に審査する。
C大浦湾内で、ジュゴンの鳴音が複数回にわたり確認された。県は、防衛局に対してジュゴンを保護する観点から、埋立事業を停止し、ジュゴンの来遊状況や生息環境等を改めて確認するよう文書で求めた。
D〈金城統括監まとめ〉知事公室としては、知事公約である辺野古に新基地は造らせない、あらゆる手法でということを県庁全体でやっていくことは変わりないので、今後も支援の方をよろしくお願いしたい。また、いろいろ提案があれば、可能なものについては取り組んでいきたい。

6.1

辺野古実月例申し入れ行動

辺野古埋め立て工事再開するな


沖縄県議選で
与党の勝利を


 六月一日午後六時半から、小雨の降る中であったが防衛省に対して月例の申し入れ行動を辺野古への基地建設を許さない実行委員会の呼びかけで行った。
 最初に辺野古実の仲間が「工事関係者に新型コロナ患者が発生した以降、埋め立て工事は行われていない。工事を断念させる闘いを。沖縄県議会選挙が行われていて六月七日が投票日だ。玉城デニー知事与党を勝利させよう。今後、設計変更申請に対して県が様々な抵抗を試みる。それを支援していこう。サンゴの移植問題やジュゴンの鳴き声が確認された。埋め立てのアセスをやり直すべきだという意見が出ている。環境問題がもう一つの大きな争点だ」と述べた。

山城博治さんが
電話アピール


沖縄から山城博治さんが電話でアピールした。
「コロナ禍の中、参加してくださる皆さんに感謝したい。六月一日、沖縄防衛局に対して、オール沖縄として談判した。田中局長が出てきたが、まったく話にならなかった。『沖縄の米兵は二万五千人、家族を合わせると五万人。米国国内では一六〇万人が感染し、死者が一〇万人にものぼっている。そうした事態が起きているのにもかかわらず、米兵はフリーで沖縄に入ってきている。感染者は出ていないか』と問うと、『大丈夫だ』と根拠も示さず言い放った。防衛局は状況を見ながら、六月八日から工事を再開するのではないかという感触を持った。情報を秘匿して工事を強行したら、抗議して止めていく」。
「県議選、仲間たちが大奮闘している。与党過半数を超す議席の確保のために闘っている。明日、宮古島に行く。辺野古と連携して闘っていく。沖縄を防衛の盾にさせない、戦場にさせない」。

横田・練馬基地
反対のアピール


次に、宮古島の自衛隊配備反対について、運動に参加している仲間が報告した。「石垣島はカンムリワシの営巣時期にあたり、工事が止まっている。しかし、宮古島での自衛隊基地建設は止まっていない。保良地区の弾薬庫は生コンが打たれる状況だ。県議選で、石垣島は無投票、宮古島は与党統一候補で、デニー知事が応援に入る。五月三〇日〜三一日、千代田駐屯地正門向かいの個人の敷地に設置されていた「宮古島住民連絡会」の横断幕、のぼり旗が切り裂かれ、破壊された。卑劣な行為を許さない」。
棣棠浄さん(シルバーユニオン、米軍基地に反対する実行委)が6・6米軍横田基地反対集会・デモへの参加を訴えた。「横田基地に対する集会・デモを東京全労協など労組を中心に六年連続で行ってきた。今日も基地第一ゲート前でスタンディングをやってきた。一昨年一〇月一〇日、オスプレイ五機が配備された。昨年一〇月一日、配備一周年に反対集会を行った。横田基地はコロナで訓練を自粛などしていない。グローバルフォークなどあらゆる飛行機が飛来し、横田基地はさらに強化されている。首都圏での闘いを強めよう」。
次に、練馬の池田五律さんが「防衛省は自粛どころか、オマーン沖での海賊対策と称して、海外展開を強化している。政府が自粛を言うなら、こういう行動をやめさせるべきだ。練馬基地でも自衛隊員二人がコロナに感染したのに、情報を出さない。地域住民に誠意ある回答をしていない」と批判し、6・13練馬駐屯地へのデモ参加を呼びかけた。
国会包囲実が6・22一ツ橋教育会館ホールでの集会への参加、琉球人遺骨返還訴訟への取り組み、埋めるな連が辺野古埋め立て工事再開に対して、Twitterデモと再開が始められた翌日防衛省への抗議行動を呼びかけた。今回の申し入れは沖縄の映画を観よう!かわさきが行った。  (M)

夏期カンパのお願い

日本革命的共産主義者同盟(JRCL)/国際主義労働者全国協議会(NCIW)

 【送り先】?新時代社 郵便振替 00290=6=64430
?労働者の力社 郵便振替 00110=2=415220

 全国の同志、友人、「かけはし」読者の皆さん。日本革命的共産主義者同盟(JRCL)と国際主義労働者全国協議会(NCIW)は夏期カンパへのご協力を訴えます。
 新型コロナウイルスによるパンデミックが世界を覆っている。これに対して、ヨーロッパやアメリカをはじめとして労働者たちが旧来の労働のあり方を問う闘いを始めた。第四インターはエコ社会主義を掲げて闘ってきた経験を生かして、新自由主義グローバリゼーションの資本主義そのものを根本的に問う声明や闘いの方向を出してきた。第四インターの世界の闘いは多くの国の闘いの指針を示した。われわれは「かけはし」を通じてそれを伝えてきた。
 安倍政権は感染症が広がる前から、病院や保健所の統廃合により、病院の基盤を脆弱にしてきた。そして、東京オリンピック開催を行うために、感染症対策をおろそかにして、感染症をまん延させ被害を拡大させた。そして、四六六億円のアベノマスクや一兆七〇〇〇億円のGoToキャンぺーンのような無駄な支出のみならず、大企業を救うために百兆円を使う日銀の政策のように、疲弊する医療や休業に追いやられた小企業事業者、解雇された労働者のための救済より、資本主義システムの救済に汲々としている。
 医療崩壊を救うために、解雇された労働者、失業者のために、中小零細業者、農漁民のために財政出動をせよ。軍事費を削減しろ。沖縄・辺野古での米軍新基地建設阻止、先島諸島への自衛隊配備をただちに中止しろ。
 安倍政権がコロナを利用して、資本家が自由に労働時間を管理でき、残業代を払わない「働き方改革」をいっそう推進するだろう。年金、社会保障費を削減し、低賃金と長時間労働、不安定雇用を働く人々に強制する攻撃に他ならない。一五〇〇円全国一律最賃の実現、非正規労働を廃止し正規労働へ。女性の権利の拡充を。
 私たちはヨーロッパ、アメリカで香港でブラジルで、生存や人権、民主主義を求めて闘っている人たちの一翼を全力で担っていこうと決意しています。週刊「かけはし」の維持・発展のために夏期カンパにご協力をお願いします。

 



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