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                           かけはし2004.03.22号

「赤いもぐら」創刊の辞

中国・台湾・香港三地域の大衆運動復活と反資本主義綱領のために

 二〇〇四年の春、当面する情勢に対応するために、私たちは「紅 鼠」(赤もぐら)という、両岸三地(両岸とは中国と台湾、三地とは中国、台湾、香港を指す:訳注)および海外の広範な華人圏に向けた雑誌を創刊することを決めた。
 台湾では、四年におよぶ民進党政府の政策は、改革と正義が実現する期待した多くの民衆を失望させ、本当に労働者民衆を代表する新しい政治勢力の出現の声が次第に高まっている。
 香港では、昨年の七月一日(五十万人)デモから今年の元旦の(十万人)デモにいたるまで、香港民衆の民主主義と生活状況改善を求める声は次第に高まっている。
 中国においては、ブルジョアジーが自分の利益を守るために憲法改正の要求を掲げ、労働者農民の権利防衛闘争は各地で起こっており、「中国の特色ある資本主義」における社会矛盾を反映している。
 資本主義経済の衰退と社会矛盾の深化により、両岸三地の社会は新たな変化を醸成しているが、労働者民衆のオルタナティブは混沌としており、主流政党が危機を本当に解決する方法を提起しておらず、両岸三地では新たな政治的選択、すなわち反資本主義的で、民主的で、エコロジー的で、フェミニズムに立脚した左翼政治勢力による下から上への政治社会改革に欠けている。
 その一方で、両岸経済の関係はますます深化しているが、政治的関係の緊張は続いている。両岸の労働者民衆は、相互の交流、理解、共同闘争を強化し、両岸における戦争の危機と財閥が進める両岸経済の一体化がもたらすさまざまな弊害を克服し、真の民主的で平等な社会を共同で追求しなければならない。
 新たな政治的選択を打ちたて、両岸の労働者民衆の共同闘争を促進することは、一挙にできることではなく、その近道もない。それは地道な理論的活動、根を張った大衆組織、明確な政治的スローガンを通してはじめて実現する。
 このような考えから、われわれは「紅 鼠」に関する構想を持ち始めた。
 雑誌は始まりであり、過程に過ぎない。われわれは「紅 鼠」が、両岸三地の大衆運動の復活と反資本主義的綱領のための、国際的で進歩な思想と運動の紹介、左翼運動の対話、社会主義史、理論の明確化などに対してわずかながらでも貢献し、民主的で、下からの革命的社会主義運動の屋台骨を構成することができればと考えている。

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