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「9条改憲」を要求するアーミテージ発言         かけはし2004.08.2号

グローバルな日米軍事同盟と憲法改悪に反対する闘いを!


 七月二十一日、訪米中の中川秀直・自民党国会対策委員長らと会談したアーミテージ米国務副長官は、「憲法9条の存在が日米同盟関係の妨げの一つになっている」と述べ、戦争と戦力の保持を禁止した憲法9条改悪への米政府の強い意思を示した上で、「国連安保理常任理事国は、国際的利益のために軍事力を展開しなければならない。それができないならば常任委理事国入りは難しい」との態度を表明した。
 アーミテージの発言こそ、米政府の日本政府に対する一貫した要求であることは間違いない。アーミテージはブッシュ政権誕生以前の二〇〇〇年十月十一日に発表された米国国防大学・国家戦略研究所(INSS)特別レポート「米国と日本:成熟したパートナーシップに向けて」(アーミテージ・レポート)の主要な作成者であった。
 「アーミテージ・レポート」は次のように述べている。
 「新たな『日米防衛協力のための指針』(97年ガイドライン)は共同防衛計画の基礎となっているが、これは太平洋を越える同盟関係において、日本の役割を拡大するための終着点ではなく、出発点となるべきである」(33項)。
 「日本が集団的自衛権の行使を禁止していることは、同盟への協力を進める上での制約となっている。これを解除することにより、より緊密で効率的な安保協力が可能になるだろう。これは日本国民だけが決断できることである。……しかしワシントンは日本がより一層大きな貢献を行い、より平等なパートナーとなろうとすることを歓迎する旨を明らかにしなければならない」(34項)。
 「われわれは、米国と英国との間の特別な関係が、日米同盟のモデルになると考えている」(35項)。
 同レポートは、日米同盟を「米英同盟」的なものに強化するための準備として、「有事法制の成立」「PKOおよび人道的救援任務への全面参加。日本のPKO協力法における制約の解除」「国際的なテロや国境を越える犯罪活動など、新たに出現しつつある挑戦に対し、いかに助け合うか、さらに平和維持と平和執行活動でいかに協力するかを規定」「米国の軍事技術を日本に優先的に移転」「日米ミサイル防衛協力の範囲拡大」などを提起した。                                      そしてこの「アーミテージ・レポート」は「米国は日本の(国連)常任理事国入りの要求を引き続き支持する。しかしながら、その場合は日本が集団的自衛権の明白な義務を負わなければならない」と明記している。
 つまり「9条改悪」を日本に迫り、「集団的自衛権の行使」を国連常任理事国入りの条件とした七月二十一日のアーミテージ発言は、二〇〇〇年のレポートを忠実になぞったものなのである。
 二〇〇一年一月にブッシュは米大統領に就任し、アーミテージは国務副長官として対日政策の中心に座った。ブッシュ就任二カ月後の、同年三月二十三日、自民党政務調査会国防部会が出した「わが国の安全保障政策の確立と日米同盟」は、この「アーミテージ・レポート」の対日要求を、ほぼ全面的に引き写したものだった。
 二〇〇二年九月の「ブッシュ・ドクトリン」に示される、アメリカ帝国主義のグローバル戦争戦略の下で、「アーミテージ・レポート」の路線は、より深まった形で「日米同盟」の根本を形成することになった。テロ特措法と有事法制、そしてイラク特措法による自衛隊イラク派兵とイラク「多国籍軍」参加は、「日米同盟」の「米英同盟」化が着実に進められていることを示している。二〇〇四年版「防衛白書」と新しい防衛計画大綱づくり、そして米軍の世界的変革・再編構想(トランスフォーメンション)による在日米軍基地の世界的司令中枢化は、その現れである。
 しかしまだ最後のハードルが残っているとアーミテージは述べる。それは「集団的自衛権の行使」と「9条改悪」である。アーミテージ発言は、この「ハードル」を越える作業を日本政府に急がせる、アメリカ帝国主義の側からの強いメッセージである。
 七月二十一日にアーミテージと会談したのは中川・自民党国対委員長だけではなく、樽床伸二衆院議員ら民主党の若手三議員をふくんでいる。中川によるアーミテージ発言の紹介は、ブッシュ政権中枢の後押しで憲法改悪に向けた論議をさらに加速させようとする意図に貫かれたものだった。そしてこの会談の場に民主党の若手が参加していたことは、「改憲共闘」としての自民・民主「二大政党制」の構造を改めて浮き彫りにしている。
 われわれは、国連安保理常任理事国体制そのものに反対である。それはアメリカ帝国主義を頂点にした世界を支配する核大国が、国連加盟国の圧倒的多数の意思、全世界の民衆の意思を、「拒否権」の特権的発動によって押しつぶす体制である。それはグローバル戦争と新自由主義的グローバリゼーションの秩序を維持するための機構である。
 常任理事国体制を廃止しなければならない。ましてや日本政府が「9条改憲」と「集団的自衛権の発動」を推進するために、常任理事国参加に向けた大国主義的意識を誘導することを許してはならない。
 イラク反戦闘争と結びつけ、日米のグローバルな軍事同盟の構築に反対し、憲法改悪を阻止する闘いに本格的に踏み出そう。
(7月25日 平井純一)            



8.6ヒロシマ平和の集い
被爆60周年へ新たなスタートを
ヒロシマからの再出発、憲法9条で戦争を止めよう


 被爆から五十九回目の夏です。来年は、被爆六十周年になります。定年制六十歳で言えば、職場の現役に戦争体験者が一人もいない時代が始まります。
 イラク、アフガンの姿は、暴力によって暴力が応酬する世界は、泥沼のあり地獄にはまるだけであることを示しています。日本国憲法九条こそが戦争を止める力です。このことを、改めてヒロシマから問いたいと思います。

発言者:
1 歌 (K―ネット)
2 司会・開会あいさつ
3 長崎から
4 朝鮮半島の平和と日本
5 ケン・オキーフさん(イラク戦争前の「人間の盾」発起人)
6 イヴァン・メディナさん(イラク戦争帰還米兵)
7 イラク医師、DR..サルマさん
8 嘉指信雄さん
9 ラリー・ウイットナーさん ニューヨーク州立大学アルバニー校「アメリカ人として9条をどうみる」
10 田中利幸さん
11 フロアーから
12 まとめ発言 湯浅一郎
13 「市民による平和宣言」採択
14 諸行動案内
15 閉会あいさつ
8.6ヒロシマ平和へのつどい2004(代表:湯浅一郎)
事務局:広島市西区天満町13―1―709久野方  電話&FAX 082―297―7145
ホームページ:http://www.d6.dion.ne.jp/~knaruaki/2004tudoi.htm
郵便振替 「8・6つどい」01320―6―7576 賛同カンパ1口―千円円
関連行事
■8月5日(木)
14:00 ピースサイクル広島到着集会/原爆ドーム
14:00 フィールドワーク平和公園碑めぐり/原爆ドーム
14:15 米軍岩国基地コース/JR岩国駅
18:00 平和へのつどい2004(YMCA地下コンベンションホール)
21:00 全国交流会/県民文化センター6階和室
■8月6日(金)
7:00 「市民による平和宣言」配布活動/平和公園
8:15 ダイ・イン/原爆ドーム前
8:30 グラウンド・ゼロのつどい/原爆ドーム前
9:00 ピースウォーク/原爆ドーム前〜中国電力
9:30 反原発座り込み行動/中国電力本店前
9:30 フィールドワーク広島城周辺徒歩コース/原爆ドーム
13:00 フィールドワーク宇品・比治山自動車コース/YMCA2号館ロビー
■8月7日(土)
9:00 広島湾スタディ・クルージング/宇品港

私たちは呼びかけます。
赤木弘子(広島YMCA)/足立修一(弁護士)/池田幸慶(9条があぶない!三原市民の集い)/大月純子(私たちの性と生を語る会・広島)/岡本三夫(第九条の会ヒロシマ代表)/奥田勝(ピースサイクル呉)/奥原弘美(平和と民主主義をめざす全国交歓会広島)/小武正教(僧侶)/小田原栄子(呉YWCA)/郭(カク) 文(ム) 鎬(ノ)(在日韓国民主統一連合広島本部)/嘉指信雄(劣化ウラン弾禁止を求めるグローバル・アソシエーション)/上関英穂(郵政労働者ユニオン中国地方本部委員長)/河合知義(グループ・ニカラグアの風)/河手尚哉(広島平和と生活をむすぶ会)/木原省治(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)/岸本伸三(全国被爆二世教職員の会会長)/久野成章(環境社会主義研究会)/久保まさかず(呉と島々の歴史をみてまわる会)/久保田十一郎(日本キリスト教団西中国教区・広島西分区牧師会)/佐久間佳子(第九条の会ヒロシマ)/さとうしゅういち(広島瀬戸内新聞主筆)/澤田美和子(グローバル・ピースメーカーズ・アソシエーション)/実国義範(平和を考える市民の会)/篠原 收(広島女学院大学教員)/柴田もゆる(教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま)/ジーン・イングリス(みかん生産者)/竹本和友(ピースサイクル広島ネット)/伊達 純(ピースリンク広島・呉・岩国)/伊達 工(ピースサイクル広島ネット代表)/田中利幸/谷本順子(主婦)/谷本大岳(郵政ユニオン)/陳(チン) 竜(ヨン) 治(チ)(在日韓国青年同盟広島県本部委員長)/塚本勝彦(人民の力)/土井桂子(ヌチドゥタカラ(命こそ宝)ひろしま)/戸村良人(ヒロシマの今から過去を見て回る会)/豊永恵三郎(被爆者、韓国の原爆被害者を救援する市民の会・広島支部長)/夏原信幸(三菱広島・元徴用工被爆者裁判を支援する会事務局)/難波郁江(広島YWCA)/西森伸幸(ピースリンク広島・呉・岩国)/新田秀樹(ピースサイクル広島ネット事務局長)/沼田鈴子(被爆者、広島アジア友好学院院長)/羽熊直行((上関町)長島の自然を守る会副代表)/一  泰治(広島と沖縄をむすぶつどい)/橋本 真(教科書ネット)/馬場浩太(広島修道大学教員)/日南田成志(世界イラク民衆法廷広島公聴会事務局長)/平岡典道(広高教組定通部)/平賀伸一(広高教組呉地区支部平和教育推進部長)/藤井純子(第九条の会ヒロシマ)/藤原裕久子(韓国の原爆被害者を救援する市民の会・広島支部)/堀野元治(ピースリンク広島・呉・岩国)/増見新次(郵政ユニオン呉)/松浦正人(市民運動センターふくやま)/松本雅裕(自治体労働者)/松藤富隆(ヘルパー)/三嶋研二(郵政ユニオン)/溝田一成(中国電力脱原発株主代表訴訟原告団)/宮地靖子(広島YWCA)/宮田喜久代(広島YWCA会長)/村中信行(郵政ユニオン)/森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表)/山内正之(毒ガス島歴史研究所)/山内静代(毒ガス島歴史研究所)/山田順二(平和のための通訳者グループHIP)/山田忠文(広島アジア友好学院理事長)/湯浅一郎(ピースリンク広島・呉・岩国世話人)/横原由紀夫(原水禁、有事立法はイケン(違憲)!広島県市民連絡会)/吉井信夫(郵政ユニオン)/渡田正弘(グローバリゼーションを問う広島ネットワーク準)70人 6月15日現在


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