| 「国民投票法案」、「憲法調査会」最終報告に連続抗議 かけはし2005.4.25号 |
最終報告書採択に国会前で抗議
改憲誘導機関の本質をさらけ出す憲法調査会
四月十五日、衆院の憲法調査会が改憲に誘導する「最終報告書」を採決することを知って、午前十時に国会前に五十人の労働者・市民がかけつけ、「憲法調査会最終報告書に異議あり!私たちは憲法改悪を許さない! 4・15国会前緊急集会」が行われ、約五十人が参加した。呼びかけは前日の院内集会と同じく、2005年5・3憲法集会実行委員会。
実行委員会の高田健さんは「私は衆参両院の憲法調査会の審議をほぼすべて傍聴したが、さすがに今日に限っては傍聴せず、国会の外で反対の声を上げたい心境だ」と憲法改悪への重大なステップに怒りを表明した。
共産党の井上哲士参院議員が、同時刻に参院の憲法調査会でも幹事懇談会が開催されており、週明けには最終報告書が採択に持ち込まれる可能性が強いと報告した。
宗教者平和ネットを代表して日本山妙法寺から、この日、京都で「宗教者九条の輪」が結成される、と紹介された。「宗教者九条の輪」は、金閣寺、銀閣寺、法隆寺、清水寺といった著名な寺院の貫主や、カトリック教会の白柳枢機卿から、金光教、立正佼成会といった新興宗教にいたるまでかつてないほどの幅広い宗教者を結集した集まりになっている。
つづいて新日本婦人の会、全労協、日高教、ふぇみん婦人民主クラブ、憲法を生かす会、キリスト者平和ネット、戦争反対!有事をつくるな・市民緊急行動や、日本共産党の吉井英勝参院議員が発言した。
採決が強行され、共産党の山口富男議員、社民党の土井たか子議員の二人のみの反対で可決された後、かけつけた山口富男さんが採決の模様を報告した。最後に、憲法改悪阻止各界連絡会議の川村さんが「改憲阻止の闘いの新たな出発点としよう」と訴えて、国会に向けて「憲法改悪阻止! 九条をまもろう! 最終報告書の採決強行を許さない!」とシュプレヒコールを上げた。 (K)
憲法調査会最終報告に異議あり!
民意とかけ離れた報告書を許さない!と院内集会
四月十四日午後、翌十五日には衆院憲法調査会最終報告書の採択が強行されるという切迫した情勢の中で、「憲法調査会最終報告書に異議あり! 私たちは憲法改悪を許さない!4・14緊急院内集会」が開催された。2005年5・3憲法集会実行委員会が主催し、衆院第1議員会館で行われたこの集会には百三十人が参加した。
5・3集会実行委員会を代表して高田健さんは、「報告書の中ではなにが多数意見でなにが少数意見なのかを明らかにする、とされているが、そんなことは院の構成を見れば五年前からわかっていたことだ。憲法調査会とは改憲への通過儀礼でしかなかったとしたら、とんでもないことだ。NHKや読売新聞が行った世論調査でも九条改悪反対意見が賛成を上回っている。民意とかけ離れた最終報告書を許さない」と訴えた。
つづいて衆院憲法調査会の委員である共産党の山口富男さんと社民党の土井たか子さんが発言した。山口さんは、憲法の検討項目として上げられた各条項について、賛成が『多い、少ない』といった判断を下し、『ダブルスコア』の差がついた場合に『多い』とするなど、スポーツ試合の勝ち負けと同じように扱っている」と指摘し、「結局のところ各項目についての評価を見れば自民党改憲案とたいして変わらないものになっている」と批判した。
土井たか子さんは「憲法調査会が設置の趣旨をいちじるしく歪め、結局、改憲に導くための機関になってしまった」と批判した。かけつけた民主党の喜納昌吉参院議員も「九条改悪に向かうならば、沖縄は九条を守って独立する」と語った。
つづいて日本青年団協議会、「憲法」を愛する女性ネット、憲法改悪阻止各界連絡会議、憲法を生かす会、平和を実現するキリスト者ネット、平和憲法21世紀の会、許すな!憲法改悪・市民連絡会、女性の憲法年連絡会が、それぞれ憲法改悪に反対する草の根からの広範な運動の構築を訴えた。(K)
広範な反対運動に向けて院内集会
民主主義と報道の自由を破壊する「国民投票法案」
三月二十九日、参院議員会館で「憲法委員会」設置と「国民投票法案」に反対する3・29院内集会が開かれた。呼びかけたのは平和を実現するキリスト者ネット(キリスト者平和ネット)、戦争反対・有事をつくるな!市民緊急行動、「憲法」を愛する女性ネット。集会には約百人が集まった。
この日の集会は、衆参両院での憲法調査会最終報告発表を控えて、憲法調査会を「改憲国民投票法案」を審議する委員会に改組する国会法改悪案と、改憲国民投票法案の上程に反対する世論と運動を発展させるために準備されたもの。
開会あいさつをキリスト者平和ネットの門間幸枝さんが行った。門間さんは、アフガニスタンの子どもたちに「平和をどう思いますか」と問われて「平和って何?」と問い返したことにショックを受けたと語り、「子どもたちが『戦争』という言葉を死語にするような世界を作らなければならない。いま沖縄では戦争のための基地新設に対して辺野古での座り込み行動が三百日以上にわたって続けられている。沖縄の基地をなくす運動を勝たせなければ日本の運動は前に進めない」と訴えた。
続いて日弁連憲法委員会委員の内田雅敏弁護士が発言した。内田さんは、二月十八日に日弁連が国民投票法案への意見書を出したことを紹介した。意見書の要旨は@改憲案への一括賛否ではなく、個別の改憲条項に賛否を問う形にしなければならないA国民投票をめぐる運動は自由にすべきであり、さまざまな規制を撤廃すべきB改憲発議が投票までは十分な期間を設けるべきC賛成は少なくとも総投票数の過半数を要する、とすべきというものである。
法案反対の請願
署名を広げよう
参加した国会議員からは、共産党の山口富男さん、無所属の糸数慶子さん、社民党の福島瑞穂さんがあいさつした。
つづいて平和フォーラム、全日本海員組合、ピースボート、「憲法」を愛する女性ネット、市民緊急行動などが発言した。日本婦人有権者同盟の紀平悌子さんからのメッセージも紹介された。海員組合の藤丸さんは、政府が発表した「国民保護基本指針」を批判し、住民の死をあたりまえのこととして想定した「無機質・無神経」な「国民保護」の考え方を厳しく批判した。
最後に、市民緊急行動の高田健さんが、憲法改悪のための「国民投票法案」に反対する請願署名運動を拡大することを訴え、多くの人びとの中で反対世論を喚起しよう、と呼びかけ、宗教者平和ネットの石川勇吉さんが閉会のあいさつで9条を中心とした憲法改悪反対への決意を語った。
今国会で改憲「国民投票法案」を成立させる政府・与党の方針は、思惑通りに進んでいない。民主主義的権利を奪って、「戦争をする国家体制」を確立するための改憲国民投票法案を許さず、改憲阻止の広範な陣形を作りだそう。「9条を守る大きなうねりを! とめよう憲法改悪 2005年5・3憲法集会」(東京・日比谷公会堂 12時30分開会)を成功させよう。(K)
改憲国民投票法案反対を訴えて昼休みの国会デモ
四月六日、「改憲のための国民投票法案に反対――昼休みデモ」が二〇〇五年5・3集会実行委員会と弁護士五団体の呼びかけで開催された。小泉政権と与党は、憲法改悪のプロセスを加速するために衆参両院の憲法調査会を「国民投票法案」を審議する委員会に改組する国会法改悪案を成立させ、さらに「国民投票法案」そのものを成立させる機会をねらっている。
しかもその「国民投票法案」自・公合意案では、改憲条項を個別に賛否を問うのかそれとも一括賛否にするのかを、改憲発議の際に別に定める法律の規定による、として争点にすることを回避している。また、新聞や雑誌での「国民投票に関する報道及び評論を掲載」することができない、という徹底した言論規制を行おうとしているのだ。
日比谷公園霞門でのデモ出発前集会では「5・3実行委員会」の高田健さんと、弁護士団体を代表して日本民主法律家協会事務局長の沢藤統一郎さんが発言した。
高田さんは、改憲の呼び水の役割を果たそうとしている衆参両院憲法調査会の最終報告書案を批判するとともに、自民党改憲案骨子の復古主義的国家主義の危険性を指摘した。
ただちに日比谷公園から霞ケ関の官庁街を通って国会に向かうデモに出発した。デモは昼休みにかけつけた労働者をふくめて三百人となり、衆参両院の議員面会所では「改憲国民投票法案」反対署名を共産、社民両党の国会議員に提出した。 (K)
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