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 四月九日、右島さんの連れ合いの政子さんら総勢八人で丹沢の予定していた場所にプレートを無事設置することができました。
 好天に恵まれて、本当に気持ちの良い丹沢行になりました。当日は、朝九時少し前に寄(やどりぎ)バス停に到着し、入山口のあるキャンプ場で給水を済ませてから、寄沢の河原と沢沿いに巻道をゆるやかに登りました。クサリ場を登り、沢を抜けて、少し進んでから一般登山道を離れ、寄コシバ沢に降りました。五分も下ると水量の多い寄沢本谷で、本谷最初の三メートルはザイルを出して下降、続く最後の六メートルほどの滝は、順番にハーネスとヘルメットをつけて、エイト環にザイルを通して本格的な懸垂下降。八人が下降し終わるまで三十〜四十分もかかりました。
 ここがイイハシの大滝(三段―四五メートル)の落ち口で、プレートを設置する場所です。涼しい風が吹き込み、下には去年三月に右島さんの打ち込んだハーケンが見えます。ここからの眺めが「丹沢では一番好きだ」と右島さんはいつも言っていました。
 思っていたより岩が硬く、打っても打っても跳ね返されました。足場も悪く、交代しながら一時間以上もかかってようやく穴を開けることができました。
 「丹沢を愛した右島一郎さんへ あなたの特等席から丹沢の四季を楽しんでください! 04・8・8赤石沢にて永眠 享年55才 友人・家族一同」と書かれたプレートを設置しました。
 花を飾りワインで献杯。


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