フランス大統領選挙第1回投票結果を受けて
オリヴィエ・ブザンスノー(LCR大統領候補)の声明 |
大統領選挙第1回選挙速報
フランス大統領選挙第一回投票が四月二二日に行われ、右派主流のサルコジ候補と社会党のロワイヤル候補が第一位、第二位の得票率を得て、五月六日の決選投票に進むことになった。
右派サルコジが第一位を獲得し、極右、国民戦線のル・ペンが前回大統領選挙よりも後退したことは、右派主流のサルコジが移民排斥など極右派の綱領を事実上取り入れたことよるものである。
新自由主義路線を体現した欧州憲法条約に反対して国民投票でノン(反対)を呼びかける運動から生まれた社会党の左に位置する左派統一候補を擁立する運動(統一コレクティブ)は、今回の大統領選挙では統一候補を擁立できなかった。新自由主義路線を容認する社会党との政府問題をめぐる関係をこれら左派勢力が政治的に明確にすることができなかった結果である。言い換えれば、ジョスパン左翼多元主義政権の破産の二の舞を繰り返さないために、政府問題(社会党主導の連立政権への参加問題)について、社会党との妥協を拒否すべきだとするLCRの一貫した主張が、現時点ではコレクティブ全体の支持を得ることができなかったためである。
共産党ならびにコレクティブの全国指導部の多くは、この社会党との関係について政治的明確化を一貫して回避し続けた。共産党は、それだけでなく、自党候補ビュフェをコレクティフの統一候補にするという形式的決定を強行しようとして強引でセクト主義的方法を取った。
社会党を除く左翼の中で、LCRのブザンスノー候補は、相対的に善戦したということできる。凋落傾向にある共産党は、コレクティブ内でのそのセクト主義的対応によって、1%台にまで落ち込んでしまった。
フランス大統領選挙については、本紙は以下の記事を通じて系統的に報じてきた。大統領選挙のより全面的な総括については、第二回投票の結果を受けて、あらためて報告する予定である――編集部
二〇〇七年大統領選第一回投票結果
サルコジ(UMP 民衆運動連合) 三一・一一%
ロワイヤル(社会党) 二五・八三%
バイル(UDF フランス民主連合) 一八・五五%
ル・ペン(国民戦線) 一〇・五一%
ブザンスノー(LCR) 四・一一%
ド・ビリエ(MPF フランスのための運動) 二・二四%
ビュフェ(共産党) 一・九四%
ボワネ(緑の党) 一・五七%
ラギエ(労働者の闘争派) 一・三四%
ジョゼ・ボベ(ジョゼ・ボベ・キャンペーン委員会)一・三二%
ニウ(CPNT、狩猟・漁業・自然・伝統) 一・一五%
シバルディ(労働党、ランベール派) 〇・三四%
フランス大統領選挙第1回投票結果を受けて
オリヴィエ・ブザンスノー(LCR大統領候補)の声明
約百五十万人の有権者の票が大統領候補である私のもとに寄せられた。これは、前回の二〇〇二年大統領選挙よりも二八万票だけ増えたことになる。選挙戦では、「有効」投票をという圧力がかけられ、最終段階の数週間では、この有効投票をというスローガンがセゴレーヌ・ロワイヤル(社会党)陣営の選挙キャンペーンのたったひとつの綱領としての役割を果たした。このような圧力にもかかわらず、四・一%以上の有権者が私に投票してくれた。これは、明日の闘いのためのかけがえのない励ましである。私に票を投じてくれた人々に感謝する。今回の大統領選挙戦では、われわれはともに力を合わせることによって、われわれのこの選挙結果以上に、人々の社会的期待に応えることに成功した。雇用の権利、購買力の引き上げや居住権……、一五〇〇ユーロの手取り最低賃金、すべての人の所得の三〇〇ユーロの一律引き上げ、空家の収用、解雇の禁止、差別に反対する闘いなど要求を掲げ、社会と労働界に今日横たわる問題が多ければ多いほど、それと同じく、われわれの道について訴え、われわれの勢力が重要になる来るべき大衆動員も多くなるだろう。
ニコラ・サルコジは、第一回投票で社会党のセゴレーヌ・ロワイヤルをリードしトップに立ち、第二回投票に進む資格を得た。右派は、過去五年間、われわれの社会的既得権を組織的に解体する政策を展開して来たのであり、サルコジは今後もMEDEF(フランス経団連)のショック療法をフランス社会に押し付けることを望んでいる。言い換えれば、よりいっそうの不平等とよりいっそうの不正義が到来し、よりいっそう自由がなくなるのだ。極右派のル・ペン(国民戦線)が第二回投票からは排除された。これはすばらしい知らせだ。だが、サルコジはきわめて反動的なキャンペーンを展開している。この人物(サルコジ)とその綱領は、国民戦線の政策を自分のもとに取り込んでいるのであるから、われわれの当面の主要な危険となっている。
いかなる候補者も票を所有することができないのであって、各人が(第二回投票の日である)五月六日に自由に自らの票を投じることができることは明白である。だが、この五年間、LCRはシラク大統領とその政権下の歴代首相に対して街頭と選挙で闘ってきた。まさにこの意味において、私は、大統領選挙の選挙戦の中で擁護してきた社会の緊急政策を求め、サルコジの反社会的計画に反対するために、フランスのすべての町で五月一日のメーデーにデモ行進するよう呼びかけているのである。思い上がったこの右派に対して、第二回投票は、サルコジの政策に抵抗したいと望むすべての人々にとって反サルコジの国民投票の様相を呈することになる。五月六日には、われわれはニコラ・サルコジが共和国大統領に就任するのを阻止したいと望んでいるすべての人々の陣営に加わる。それは、セゴレーヌ・ロワイヤルを支持することではなくて、ニコラ・サルコジに反対票を投じることなのである。
この手強い右派に対して、社会党とその候補者(ロワイヤル)は、実際には対抗し得ていない。私は、この選挙戦を通じて一貫して、富の再分配を提案してきた。私が指摘しているように、富の再分配という政策は、新自由主義を受け入れ、大企業の利益を賞賛する右翼と同じ土俵に立っている社会党の計画とはなっていない。同じく、愛国主義と民族主義の領域でも、愛国主義と民族主義の土壌の上に立って右派と競い合おうと努めている。LCRが社会党のセゴレーヌ・ロワイヤルを支持する立場に立たないのは、このためである。
われわれは、わわれわれの提案を支持してくれた人々に、社会の大衆動員の中でわれわれの提案を擁護することができる勢力をわれわれが皆んないっしょに力を合わせて作り出すことができるよう、勢力の再結集を訴える。。五月六日の投票からどのような大統領が生まれようと、新自由主義の政策に反対し続けなければならないし、LCRは来るべき闘いにおいて可能な最大限広範な統一を実現するために闘い続けるであろう。もし不幸にしてサルコジが五月六日に勝利することになったとしても、そうであるし、セゴレーヌ・ロワイヤルが、大統領に選ばれた場合にもまた同じである。ロワイヤルが当選した場合、彼女は、右派からの反対があるだけでなく、左派からも反対があることを知ることになるだろう。
われわれには反資本主義の新しい勢力が必要である。CPE(初期雇用契約制度)に反対する大衆動員以後、郊外や企業の中で出現している新しい政治的世代に依拠しながら、われわれは過去五年間、闘いと抵抗を展開してきた。それを有効なものにするために、LCRは、資本主義と闘うことのできるこの勢力をともに築き上げ、もうひとつの世界が可能であるという希望を与えるよう提案する。
オリビエ・ブザンスノー(LCR)
二〇〇七年四月二二日二二時三〇分
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