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侵略出撃基地強化を許さない!             かけはし2008.10.6号

米原子力空母の横須賀配備を撤回させよう!

ジョージ・ワシントンは出て行け
平和船団の海上行動と連帯し早朝から労働者・市民が抗議


 【神奈川】九月二十五日、原子力空母「ジョージ・ワシントン」はついに横須賀米海軍基地に入港した。五月に起きた火災事故による損傷箇所を修繕するため、八月十九日に予定されていた配備がずれ込んでいたものだ。
 この日は観音崎他、数ヶ所で抗議行動が取り組まれたが、神奈川平和運動センターはうみかぜ公園で早朝行動を呼びかけ三百五十人が参加した。ヨコスカ平和船団などが中心となっておこなった海上抗議行動には十三隻の船、ゴムボート、五十人近くが参加し、横須賀中央駅前などで二十日から続く座り込み行動も取り組まれた。
 海上行動は全長三百三十三メートルの空母に文字通り肉薄して貫徹された。海上保安庁、横須賀市などは借り入れる漁船、使用する港のことで様々な妨害をおこない、当日も海上保安庁が臨検と称して嫌がらせを続けたが、横断幕等で空母乗組員にもジョージ・ワシントン配備が歓迎されていないことが伝わったに違いない。
 うみかぜ公園では、午前七時から何人かの発言を受けた。平和フォーラム事務局長の福山真劫さんはエンタープライズ佐世保入港、空母ミッドウェイ横須賀配備への阻止闘争を振り返り、「イラク、アフガンへの侵略拠点であったことを考えれば、日本政府、横須賀市長のあいまいな態度を許してはならない」と、声を枯らして訴えた。
 加藤泉さんから横須賀の運動報告。原子力母港化問題を考える横須賀市民の会の呉東正彦さんは、住民投票条例制定を目指す署名集めを二度行って、議会で否決されたが、市民への広がりは感じているという。「この間もタクシーの運転手さんから私も受任者だったんですよと言われた。ビラの受け取り、デモへの反応も確実に良くなっている。原子力空母で火災が起きても、原子力潜水艦ヒューストンの放射能冷却水漏れ事故でも米軍、日本政府は情報公開をしない。そのことを市民は黙っていないだろう」と呉東さんは強調した。
 原水禁長崎の川野議長は「申し入れの時に横須賀の副市長にあなた方は市民と、日米政府、どっちを向いているんだと問い詰めた」と被爆当事者として怒りをあらわにした。県央共闘の檜鼻達実さんからは大和駅座り込み行動と九月二十四日の艦載機厚木着陸監視行動の報告があった。
 そうしているうちに観音崎から目の前の猿島を横切ろうとするジョージ・ワシントンが近づいてきた。参加者は「配備を撤回しろ」「NO CVN」などと抗議の声をぶつけていった。

4800人が
横須賀市内デモ

 夕方六時三十分からはヴェルニー公園で入港阻止全国集会が開かれた。民主党の那谷屋正義参院議員、社民党の福島みずほ参院議員などがアピールした。福島さんは「ニュージーランドで実施しているように原子力艦船の入港を拒否できるようにしていこう」と訴え、神奈川教職員組合青年委員会の女性たちから熱のこもったアピールが続き,ピープルズプラン研究所の山口響さんからも発言を受けた。
 参加者はデモ出発前に四千八百人と発表され、米軍基地ゲート前、横須賀中央駅前を通過しながら原子力空母配備撤回を訴えた。周辺の飲食店には空母乗組員と思しき人も多数繰り出していたが、彼らに原子力空母の問題点が効果的に伝わるプラカードは少なかったかもしれない。まずは、軍隊がなぜ原子力艦船を手放せなくなっているか、その機動性によってどれだけの人が殺されていくかをはっきりさせることだ。危険で非効率な原子力エネルギーを、必要としない社会への道筋を提示していこう。(海田)




PAC3実射訓練反対
軍需利権より生存権を!
防衛省前で抗議・申し入れ

1回の実験で
30億円のムダ

 九月十七日、米国ニューメキシコ州の米陸軍ホワイトサンズ・ミサイル発射試験場で、日本のBMD(弾道ミサイル防衛システム)の地対空誘導ミサイルPAC3の実弾発射訓練が初めて行われた。航空自衛隊が二発のPAC3を発射し、弾道ミサイルに仕立てた標的を迎撃し、破壊することに成功したと報じられている。
 しかし、今回の実験では標的の速度を実際より遅く設定し、発射時刻や飛来方向もあらかじめ事前に決められた状況で実施したものであり、「あてて下さい」と言わんばかりのものであった。こうしたデモンストレーションに使われるPAC3ミサイルは一発八億円。他に実験にかかる費用は約十五億四千万円。実にこのパフォーマンスで三十億円以上が費消されたのだ。海上配備型のミサイルSM3の実射試験は昨年十二月に海上自衛隊のイージス艦こんごうがハワイ沖ですでに行っている。
 PAC3をすでに配備しているのは、アメリカ、日本、オランダ、ドイツの四カ国だが、米国以外で発射試験を行った国は日本が初めてだという。防衛省は入間(埼玉)、習志野(千葉県)、武山(神奈川県)、霞ヶ浦(茨城県)、浜松(静岡県)の各基地にPAC3を配備しているが、二〇一〇年度末までに京阪神、北部九州などに計十六隊分のPAC3を配備する。さらに同じく二〇一〇年度末までに、佐世保基地の配備される「こんごう」以外の三隻のイージス艦をSM3搭載型に改造する、としている。こうして莫大な税金を浪費して進められるBMDシステムは、米国の先制攻撃戦略の一翼を日本が担うことを意味する。

入間・習志野な
どからアピール

 九月十四日、PAC3ミサイルの実射訓練に抗議して「軍需利権より生存権を!PACミサイルの実射訓練をやめろ! 防衛省行動」が行われた。主催はPAC3実射訓練に反対する全国実行委員会。
 午後一時半からの防衛省前の行動には、核とミサイル防衛にNO!キャンペーン、平和の声・行動ネットワーク(入間)、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会など六十人以上が参加した。浜松のNO!AWACSの会、愛知の不戦へのネットワークなどからも防衛省への申し入れ書が寄せられた。
 入間からの発言に続いて、習志野の仲間からは配備強行から一年にあたる十一月二十四日に予定されている抗議行動への参加が呼びかけられた。新しい反安保行動をつくる実行委員会は、安倍内閣の下で作られ、安倍の辞任とともに棚上げにされたものの今年六月になってようやく発表された安保法制懇の「報告書」が「米国に向かうかもしれない弾道ミサイルを我が国が撃ち落とす能力を有するにもかかわらず撃ち落とさないという選択はあり得ない」としていることに注意を喚起した。
 最後に全国から寄せられた要請書と北九州からの署名を、対応に出た防衛事務官に渡し、防衛省に向けたシュプレヒコールで約一時間の行動をしめくくった。(K)


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