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公開書簡                       かけはし2010.6.21号

すべての労働者と社会各層に訴える

仏山ホンダのストライキ労働者の交渉団

 当工場の労働者は六月一日夜から一定の条件のもとで仕事に復帰しました。今回の職場復帰は全国人民代表および広州汽車集団株式有限公司の副董事長〔副会長〕兼総経理〔社長〕の曽慶洪氏の調停のもとで行われました。私たちは一時的に三日間の職場復帰を行いました。会社側が三日以内に納得のいく回答を行わなければ、私たちはストライキを継続することになるでしょう。
 曽慶洪氏を証人として、その場にいた労働者は十六人の代表を選出し、その後、最初の会議を行いました。上部労組の代表もオブザーバーとして参加しました。私たちは労働組合による暴力事件についての釈明を要求するとともに、すべての労働者と実習生の基本給を八百元引き上げること、賃金体系と昇進制度の改善、労働組合の改編などを含む多項目にわたる基本要求を改めて申し入れました。私たちのもう一つの要求は、ストライキに参加した労働者を解雇するなというものでしたが、それについては六月一日の朝、当工場の山田一穂・総経理〔社長〕から約束を取り付けています。労働者は六月一日の夜から職場復帰をはじめ、六月二日には交渉代表が曽慶洪氏と連絡をとり、六月三日の午後二時に職場復帰後最初の会議を行う約束をしました。

私たちはすべての同僚に呼びかけます

 当工場の労働者は高度の団結を維持し、会社による分断を回避しなければなりません。現在、労働者の内部に異なる考えがあることは避けがたいということを私たちは理解しています。しかし私たちは各々の労働者が交渉代表に対して積極的に意見を表明することを希望します。現在、すべての部署に交渉代表がいるわけではありません。しかし交渉代表はすべての労働者の意見を重視しています。積極的に交渉にかかわりたい現場の仲間がいるのであれば、同僚の推薦の上で、交渉団に参加することができます。交渉代表は会社あるいは曽氏からの回答を受けた後、すぐに労働者に通知し、班長以下の現場労働者大会を招集する所存です。具体的な時間は、交渉代表から別途通知を行います。労働者大会から権限を受けない限り、交渉代表が勝手に上記の要求を下回る回答を受け入れることはありません。

私たちは会社に対
して要求します

 会社側は誠意を示して、私たちと善意に基づいた交渉を行い、合理的な要求に応じなければなりません。私たちは、この工場が毎年十億元もの利益を出していることを知っています。これは私たち労働者が苦労して労働した成果です。私たちは六月二日の新華社の社説にも留意しています。社説はホンダ社に対して多くの批判を行い、「当面の急務は、賃金の集団協約を全面的に推進することであり、企業は職員賃金の健全な集団協約のコンセンサスメカニズム、正常な昇給メカニズム、賃金支給保障メカニズムを確立し、職員、とりわけ現場職員の労働報酬を引き上げること、職員代表大会の機能を発揮し、多数の職員の知る権利、参加する権利、意思表示の権利、監督する権利などを実現し、職員たちの合法的な権利を擁護し調和ある労働関係を発展させる力をさらに強めることである」と指摘しています。現在、工場では三勤体制を実施しており、交渉代表は生産ラインを離れることができず、交渉代表の業務に大きな支障をきたしています。私たちは、交渉代表が会議を行い、労働者の意見を聞くことのできる時間を提供し、現場労働者が大会を開くことができるように協力することを、ホンダ社に要求します。

私たちは労働組合に対して抗議します

 南海区総工会と獅山鎮総工会は六月一日に、無責任で事実を捻じ曲げた「謝罪の手紙」を出しました。手紙は「昨日、大多数の労働者は自分の持ち場に戻りました〔戻らなかった〕。四十数人の労働者の行為は大多数の労働者の権益を損ない、同時に正常な生産秩序を破壊しました。労働組合がそれらの労働者に対して説得活動を行ったのは、圧倒的大多数の労働者の正当な権益を擁護するためであり、これは労働組合としての職責でもあるのです!」と述べています。会社側はさまざまな手段を用いて、労働者を分断し、さらに〔実習生が在籍中の〕学校の責任者を呼んで実習生に圧力をかけ、卒業証書を発行しないとどう喝しました。これが五月三十一日に一部の労働者が追い詰められて職場復帰をした理由です。南海区総工会と獅山鎮総工会はこれに対して反省せず、それどころか共犯者として、休憩時間に実習生に対してストライキをしないという「承諾書」へのサインを迫りました。
 労働組合は労働者の集団的な権益を擁護し、労働者のストライキを指導しなければならないはずです。しかし今に至るも労働組合の職員はストライキ労働者に対する暴力傷害事件の言い逃れをしようとしています。私たちは厳しく抗議します。現在、会社側が応じている賃上げは、ストライキに参加した労働者の強力な圧力によるものであり、血と汗によって勝ち取ったものです。しかるに労働組合の手紙では彼らの功績とされており、私たちは大いに憤慨しています。私たちは、工場内の労働組合は現場労働者による選挙によって選出されなければならないという立場を堅持します。


私たちは社会全
体に希望します

 私たちの権利のための闘争は、単にこの工場の労働者千八百人の利益のためだけではありません。私たちはこの国全体の労働者の権益にも関心を持っているのです。私たちは労働者による権利のための闘争の良好な事例を打ち立てたいと願っています。私たちは、この工場の一定数の貨物運搬労働者が派遣労働者であることにも留意しています。かれらはホンダ社に直接雇用されているわけではありませんが、私たちと同じ場所で仕事をしているのです。私たちは、かれらも代表を選出して会社と交渉しようとしていることを知っています。私たちは全力でかれらを支持します!同時に、私たちはメディアと社会各界の人々による私たちへの支持を差し迫って必要としています!私たちはそれに対して心から感謝します。

仏山市南区本田零部件製造有限公司ストライキ労働者交渉代表団
二〇一〇年六月三日
連絡担当:交渉団代表(李暁娟)電話:13078158280




コラム
左は民主、右は自民の暑い夏

 わがマンションの隣地が、にわかに騒がしくなった。かつてマンション建設が企てられ、住民こぞって反対し中止に追い込んだ広大な敷地が、である。何の前触れも無しに、ゲートが開かれダンプやコンクリートミキサーが入り込み、基礎工事が始まったのだ。すわ抜き打ち的な工事着工かと思いきや、管理人に尋ねたところ選挙事務所だという。そのうちに平屋のプレハブが建てられ、のぼり旗が林立しはじめた。どうやら自民党の新人女性参議院候補者らしい。ちなみにマンションの左隣は民主党の県本部。民自対決のまっただ中で、暑い熱い夏を過ごすことになったしだいである。
 つい先日も駐車場で選挙事務所の事務員から一枚の紙を手渡された。そして、「明日、小泉進次郎が来ます」と誇らしげに言う。あの小泉元首相の倅である。当日は怒号にも似た声援で、辺りは騒然となったがこれも縁起物と観念。その翌日には、候補者と小泉そろい踏みの写真が何枚も掲示されびっくりした。やることは早い。しかし、遊説車のアナウンスといい、夜遅くまで出入りする車の騒音と言い閉口してしまう。
 さて参議院選挙といえば、郵政法案をめぐり会期延長か否かと堂々巡りをした挙げ句、菅新内閣のご祝儀相場が高いうちに選挙をという声に押され六月二十四日公示、七月十一日投開票に決まった。「郵政」は先送りされ、国民新党の亀井静香金融・郵政改革担当相はこれに抗議して辞任。社民党の政権離脱に続く連立与党の混迷振りがますます顕著になっている。「民主党は猛省せねばいかん。選挙のために政治をやっているわけじゃない」という亀井発言もまんざらじゃないと思うのはボクだけであるまい。
 鳩山政権の沖縄基地問題を頂点とする迷走ぶりに急降下していた民主党支持率は、鳩山退陣による菅新内閣の発足により四一・二%(時事通信)というV字的な回復を見せた。この数字は参院選比例代表の投票先にも連動し、民主二七・一%、自民一五・四%と前回調査を逆転。「脱小沢」路線を鮮明にしたことが、民主党政権への期待へとつながったようだ。
 しかし、その支持率がすべて民主党支持という有権者の固い決意に裏打ちされたものではない。自民党より少しでもましな政権へという選択肢にすぎないのだ。市民運動出身の菅首相による「最小不幸社会」発言も疑問である。前政権の理想主義を「挫折」と断じ、現実路線を強調しているが、これにより弱者がますます切り捨てられる可能性すら懸念される。
 そんな中、特に許せないのが所信表明に掲げた日米安保。「日米同盟を着実に深化させ、普天間問題は日米合意を踏まえ解決」と述べた。この発言に対し、東京新聞の「こちら特報部」では、次のような声を紹介している。「菅さんは沖縄の民意を知っているにもかかわらず(飛行場を)名護市辺野古へ無理矢理移設しようとしている。この行為には違和感がある。昔の気持ちを思いだして、やり直してもらいたい」。
 追い風ムードばかりが先行する昨今、民主党の見極めが何よりも大切だ。  (雨)


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