かけはし重要記事

frame01b.html

もどる

ジョゼ・ボベさん歓迎集会が各地で大成功      かけはし2002.11.11号より

希望をグローバル化するために

「もうひとつの世界」をめざして―東京集会には六百人余

 十月二十九日、東京・文京区民センターで「地球は売り物ではない!もう一つの世界は可能だ! 10・29ジョゼ・ボベさんと大いに語る東京集会」がジョゼ・ボベさんを招く会とATTACJapanの主催によって開かれた。四百七十の椅子席は埋めつくされ、会場両脇の通路と後方、さらに会場外側の通路まで立ち見の人々があふれる盛況で六百人以上の結集となった。

弾圧に抗して来日したボベさん

 集会の司会は、ATTACJapanの榊原裕美さんと三井加洋子さん。
 集会は、「ついにボベさんが来ました。大きな拍手を」という田中徹二ATTACJapan事務局長の元気な開会あいさつから始まった。
 秋本陽子さん(ATTACJapan事務局次長)は、来日が不可能かと言われた状況を克服して実現した、ボベさんの来日までの経過報告と来日当日の三里塚農民との交流報告を行い、「この間、ボベさんは、マクドナルド解体闘争で懲役三カ月の実刑、続いてGMO(遺伝子組み換え作物)反対闘争で三千ユーロの罰金刑と懲役十六カ月の判決が下され、十一月下旬には再度下獄しなければならない状況にあります。GMOは危険だ、やめさせなければならないと行動を起したのです。新自由主義的グローバリゼーションにNO!をつきつける運動を作り上げていこう」と発言した。

新自由主義グローバリズムに対決し

 続いて、日本の各運動団体から発言が行われた。
 北準一さん(北海道農民連盟)は、「今のままだと日本の食糧は、どうなってしまうか。後継者問題、市場自由化による収入減少、食の安全などを考えると生産をこのまま続けていけない状態だ。WTOとグローバル化による農業破壊に対して、ボベさんの話を聞いて闘っていきたいと思う」と決意表明。なお北海道農民連盟は、国会闘争後、この集会に百人近くが参加した。
 GMO反対運動を行っている安田節子さん(食糧政策センタービジョン21)は、「BSE、偽装表示、GMO、食品添加物などを通じて食の安全性が揺らいでいる。食糧輸入依存の増大と国内農業の衰退化は一体だ。WTOの究極の目標は、農産物関税をゼロにすることだ。これによって危険な食物があふれてしまう。安全規制を強化しなければならない」と訴えた。
 荒木剛さん(山谷争議団)は、山谷の地での日雇や野宿労働者運動、反失業の取り組みを報告し、「フランスの新自由主義とグローバリゼーションに対する闘いの中で、失業者や野宿者たちが中心になって闘っていた。こういう人たちに学びながら、地域では排除された人たちとともに闘っています。ともに反グローバリゼーションの闘いを行っていこう」とアピールした。
 信田邦雄さん(民主党参議院議員)は、「四十年間北海道の地で農民運動を行ってきました。ボベさんたちの農業を守るために実力で闘ってきたことを学び、WTOが攻めてくることをはねかえしていきたい。グローバリゼーションに抗して国内自給生産を守っていきたい」と発言した。

ボベさんの発言に共感の拍手

 次にジョゼ・ボベさんの講演が行われ、@農民の消滅を促し、多国籍企業のためのWTO批判AGMOの危険性と反対闘争B非暴力行動とグローバルな連帯を作り出していこう\\などについて提起した。ボベさんは最後に、「希望をグローバル化するために運動をグローバル化しよう」と熱い呼びかけを送った。会場からは、割れるような拍手が繰り返された。(講演要旨4面)
 後半に入って再び日本の運動団体からの発言が行われた。国際連帯運動を行っている「A SEED JAPAN」の田辺有輝さん、アジア平和連合(APA)の小笠原公子さん、移住労働者支援運動の棚原恵子さん、リストラ・民営化攻撃と闘う電通労組の高橋喜一さんから、この間の取り組み報告と連帯アピールが行われた。
 田中さんは、集会の終わりにあたって「ボベさんらの反GMOの闘いに対する当局の弾圧に抗議する署名に協力してください。十一月四日、フランス・パリで弾圧抗議大集会が行われる。私たちもフランス政府に抗議していこう」と呼びかけた。
 新自由主義グローバリゼーションに対決し、希望をグローバル化するための大衆的運動を作り出す第一歩が、力強く踏み出された。(Y)


もどる

Back