| 工場閉鎖と闘うエルナーいわき構内で反失業全国キャラバン集会を開催 |
【いわき】4月14日「リストラ・雇用破壊NO!失業に立ち向かう全国キャラバン」を迎えた集会が、工場閉鎖と闘うエルナーいわき工場で開催された。
会社・組合本部の攻撃にストで対決
エルナーいわき工場(社員パート合わせて約百人)は、昨年12月10日会社側より出された2000年3月20日をもっていわき工場を閉鎖し、全員解雇する旨の提案を一切の労使協議も経ず強行した。
電機連合傘下のエルナー労組いわき支部(組合員60人)は、それ以後の4カ月間全力を上げこの閉鎖提案と闘ってきた。3月10日には全組合員がエルナー本社(神奈川)に押しかけ、抗議行動を貫徹し、ついに3月20日閉鎖は粉砕されたのである。
しかし、会社側は閉鎖の方向を撤回せず、4月に入り非常に緊迫した雰囲気が続いていた。
4月14日の集会当日、重大な局面の転回が訪れた。会社側は午前10時よりの労使協議の席上、「4月28日まで希望退職を募る。これに応じた者には退職金を3カ月分上乗せする。それ以降に整理解雇する場合は3カ月の上乗せはしない」との提案を行い、さらに「いわき支部が同意しない場合でも希望退職は実施する」との通告を行った。
この会社側の強硬姿勢を可能にしたのは、11日から13日にかけてエルナー本社とエルナー労組本部との間で行われた労使交渉において、本部は会社側提案を全面的に了承し、いわき支部が応じないときは、いわき支部を切り捨てるとの驚くべき合意が成立したからなのである。
会社・本部が一体となった攻撃に対し、いわき支部は提案を断固拒否し、ストライキに入ることを会社側に通告した。
このような日中の凄まじい闘いの後、午後五時より集会が支部組合員60人と東北全労協や全港湾小名浜支部など支援40人の計100人の結集で、緊迫した雰囲気のなか開催された。
冒頭、支部執行部からは「会社の卑劣な希望退職の強行に動揺せず、組合の団結を維持し、整理解雇として退職金の大幅上乗せと、組合が仕事を起こすための資金を出せとの要求を掲げて闘い抜こう」との力強い訴えがなされた。
全国キャラバンからは、全国一般全国協議会の遠藤書記長が立ち、「工場を閉鎖するのに希望退職とは前代未聞。このような切り崩しに屈せず、がんばってほしい」と激励した。続いて電通労組、東北鉄産労、宮城合同労組、東北全労協のあいさつがあり、エルナー労組いわき支部と長年にわたり連帯してきた全港湾小名浜支部の坂本委員長が「3カ月の上乗せに心が動く気持ちも分かるが、こんなものでは不況と失業が職安にあふれている中、生活していけない。組合のもとに団結し、働く場を守っていこう」との熱いメッセージを送った。
続いて、九月市議選に脱原発と反失業を掲げて出馬する佐藤和良さんが連帯のあいさつを送り、支援側の最後に、小名浜地区労松本議長より「エルナー労組いわき支部は、六年前の閉鎖提案を闘いによって撤回させた。今後の3カ月の上乗せも組合の闘いがあったから出てきた。われわれ労働者が生きのびていくため、組合のもとにしっかりと団結していこう。最後まで支援していく決意なのでみなさんもがんばってほしい」との断固とした発言がなされた。
エルナー労組いわき支部からは、17日よりストライキに入る2人の組合員が立ち決意表明が行われた。会社の仕打ち、本部の裏切りへの怒りが、現場労働者らしい素朴な語り口で述べられた。
全体の最後に、支部執行部から17日よりの闘争について行動提起が行われ、団結ガンバローを三唱し集会は終了した。
久しぶりのスト突入集会であった。将来への不安に揺れながら、組合を信じ行動提起に聞き入る組合員の真剣な眼差し、本部の裏切りのなか4カ月の息の抜けない闘いを指導してきた執行部の心労を漂わせた表情……私には生涯忘れられない集会となった。
エルナー労組いわき支部は会社側との断固とした闘いを展開する一方、親会社である旭ガラスやユーザーへのはたらきかけを行おうとしている。また本部の裏切りを糾弾しながら、独立にむけた準備にも入るとのことだ。
引き続き闘いのレポートを送っていきたい。(赤井岳夫)
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