かけはし重要記事

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                               かけはし2000.5.15号より

工場閉鎖・全員解雇は認めない

エルナーいわき労組が職場確保・就労闘争に突入
 【いわき】エルナーいわき工場は、労働組合の反対を押し切り、4月28日に50人の労働者の解雇を強行した。
 同工場は、これに先立ち4月14日から20日にかけ、3カ月の退職金上乗せを条件とする希望退職を募集した。工場閉鎖を目前にした希望退職とは、露骨な組合弱体化攻撃にほかならない。家庭の事情などで、数人がこれに応じざるをえなかったが、大半の組合員(50人)が希望退職を拒否し、組合のもとで闘うことを決意した。
 エルナーいわき工場は、エルナー労働組合本部執行委員長との間で工場閉鎖の労使協定を締結したと主張し、一貫してエルナー労働組合いわき支部との労使交渉を拒否し続けている。
 これは全く不当だ。第一に、これまでの労使協定は本社社長と支部委員長の間で締結されてきており、今回のようなエルナーいわき社長と本部委員長の労使協定は全くなかったということ。第二に、この労使協定は希望退職の条件を決めただけのものであり、これをもって工場閉鎖に同意したと称するのは拡大解釈にほかならない。
 そして、いわき支部の意向を全く無視し、勝手に労使協定を締結した組合本部の規約無視、越権という裏切り行為はきびしく断罪されねばならない。
 4月20日からの一週間は、会社が通告した28日の解雇を目前にした、極めて緊迫した日々となった。いわき支部は、背景資本・銀行である旭硝子と第一勧銀、東京三菱へ代表団を送り、責任追及を行う一方、いわき市内への情宣活動や地労委への不当労働行為救済の申し立てなどを繰り広げた。
 4月24日、いわき支部は臨時組合大会を開催した。そして組合名を「エルナーいわき労働組合」に改称するとともに、全国一般労働組合全国協議会に加盟することを全員一致で決定した。4月28日、会社側が解雇を通告していた日だ。午後五時、仕事を終えた50人の組合員は食堂に集合し、「職場確保、就労闘争突入組合員集会」を開催した。
 この中で組合執行部は、次のような闘争方針を提起した。
 @、4月29日午前〇時よりローテーション体制を組み、職場確保闘争(工場占拠)に入る。
 A、われわれは解雇を認めない。5月1日以降毎日出勤し、全員参加で就労闘争を行う。
 B、連休明けに解雇無効・地位保全の提訴を行う。
 C、引き続き背景資本・銀行への責任追及と、地労委での不当労働行為の追及も行っていく。
 全国一般全国協議会の遠藤書記長よりのあいさつを受け、箱崎委員長の音頭で団結ガンバローを三唱し閉会した。
 5月1日、奇しくもメーデーが就労闘争初日となった。午前8時、いつもどおり出勤した組合員たちは、就労の意志表明のため社長のいる事務所へ向かった。ところがガードマンが所在なげに立っているだけで、社長や管理職は全員逃亡、もぬけの殻なのだ。事実として、工場は閉鎖されたわけではなく、製品が山積みになっているのにだ。まったくあきれた「責任者」だ。
 全員で怒りのシュプレヒコールを浴びせる。「不当解雇は認めないぞ!」「雇用を守れ!」その後、工場占拠の残留部隊を残し、小名浜地区労主催のメーデー会場に向かった。
 全港湾小名浜支部など約250人が参加した小名浜メーデーでは、エルナーいわき労働組合の代表が登壇し、闘いの報告と支援を訴え、大きな連帯の拍手がわきおこった。
 リストラと雇用不安に苦しむ多くの労働者の共感と関心を浴びながら、エルナー労働者の闘いは続いている。    (赤井岳夫)


リストラ・雇用破壊NO!
メーデー郡山集会に響く闘いの歌声

 【郡山】5月1日夕、郡山市労働福祉会館大ホールで開かれた第71回働く者の権利を守るメーデー集会は、例年の講演会やシンポジウムを柱とした内容から趣向を変え、「リストラ・雇用破壊ノー・反失業全国キャラバン」のクルーとして全国を駆けめぐってきた歌手の熊谷誠二さんのコンサートがメインであった。
 古川実行委員長(県教組郡山支部長)のあいさつとメッセージ紹介が行われ、連帯あいさつには社民党の村上武さん(衆院二区予定候補者)、日本共産党の神山悦子さん(県議)、郡山の未来をつくる会の駒崎ゆき子さん(市議)が立った。
 熊谷さんはトークを交えて「明日に向かって」など10曲を熱唱。コンサートの間は、ベアゼロ攻撃、賃金差別と闘う国労郡工支部、原発増設イエス?ノー?県民投票県中の会、工場閉鎖・首切り攻撃と闘うエルナー労組、戦争への道を許さない郡山の集いの四団体がアピールを行った。

全員解雇と闘うエルナー労組を激励

 特に「首切りは無効であり、われわれには職場を確保し働き続ける権利がある」と訴え、断固たる闘いの意思を表明したエルナーいわき労働組合には盛大な激励の拍手とともに会場カンパが取り組まれ4万6千円余りが贈られた。
 集会はメーデー宣言を採択し「翼をください」を全員で合唱、団結ガンバロウのこぶしをつき上げて幕を閉じた。参加者は国労、教組、全国一般などから130人。くつろいだ中にもお互いの闘いを支え合おうとの思いがあふれる集会となった。      (Y)


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