十一月二十二日、上野公園・科学博物館前の一角でテント生活をしている二十四人を先頭に、公園の仲間たち、山谷争議団、反失実、新宿、渋谷、池袋の仲間たち百人は、「対策なき追い出し工事反対!自立センターを排除の受け皿にするな!」を掲げ、東京都・東部公園緑地事務所に対して抗議行動を行った。
この行動には、来日中のフランスのAC!(失業に反対して連帯行動を!)メンバーであるクリストフ・アギトンさんも駆けつけ、都に対する批判と熱い連帯アピールをした。
十一月一日、東京都・東部公園緑地事務所と上野公園管理所の職員たちは、二十四人のテント生活者に対して、「ここで工事を行う」「枯れ木を伐採して横の歩道を拡張する」「今月下旬までにテントをたたんでほしい、そして自立支援センター・台東寮に入ってもらいたい」などと突然、通告してきた。
九月二十八日段階において管理課の石井課長は、「当面大きな工事の予定はない、自立センターが開設されるからといって、テント生活の方に立ち退きの強要はしない」と発言していたにもかかわらず、この態度を翻し野宿者強制排除攻撃を強行しようとしている。
台東区保健福祉部でさえこのような強制排除攻撃に対して次のような批判をせざるをえないのだ。
「自立支援センターは、野宿の方に自ら進んで入っていただく施設であり、自立支援事業は野宿の方を排除するための事業ではない」
「自立支援事業を推進していく立場から、工事の進め方に問題があると認識している」
「福祉局の見解も同様であり、福祉局からも建設局に善処を申し入れてもらっている。台東区としても、引き続き東部公園緑地事務所に同旨の内容を申し入れる」。
首都圏の野宿労働者の闘いによって今月、自立支援センターが上野の寛永寺・輪王殿前に今月開設されたが、入所定員が最大でも二十六人というレベルであり、すでに二十三人が入所している。二十四人のテント生活者たちが入る余地はないというのが現状だ。このような状況をわかっていながら、出ていけと通告してきたのだ。
東京都は、野宿者の仲間たちに対して誠意をもって接し、対策案を提示しながら、交渉を重ねていくという当り前のことを無視し、排除を自己目的化した露骨な攻撃を強行しようとしている。いったい二十四人の仲間たちは、どこへ行ったらいいのだ。新宿ダンボール村解体攻撃を再現しようとするのか。こんな人権無視、強制排除を絶対に許してはならない。自立支援センターを排除のための受け皿にさせてはならない。
すべての仲間たちに訴える。ただちに石原都知事と東部公園緑地事務所(TEL03\3821\6145 FAX03\5685\0144)に対して抗議を集中していただきたい。そして、支援・連帯を!(Y)
テント生活者を追い出すな!
強制排除に反対し上野公園で抗議の闘い
十一月二十三日、前日に続いて上野公園での東京都・東部公園緑地事務所による、テント生活者の強制排除策動に対する抗議の闘いが取り組まれた。
十二時、科学博物館横のテント集住地区前には上野の野宿者を中心に約五十人の仲間が結集した。まずは撤去反対を訴えながらデモで公園の中心地へ。ここでマイク情宣しながら、ビラ撒き。休日とあって多くの人出で千五百枚のビラは三十分を待たずしてすべてまき終わる。
再びデモで「強制排除反対!」「自立支援センターを撤去の受け皿にするな!」と声を上げながら公園内を練り歩く。途中、公園管理事務所にシュプレヒコールを叩きつけ、西洋美術館横の東部公園緑地事務所前で小集会を開く。
反失業闘争実行委員会の仲間が、この間の上野公園での排除の動きについて発言した後で、静岡から参加した仲間が浜松の駐輪場での野宿者排除に対する闘いについて報告した。最後に山谷争議団の仲間が隅田川両岸での野宿者のテントの数が千軒を超えたことを報告し、この間、全国的に排除の動きが強まっている、として、ともに闘うことを訴えた。
さらに、出発地点までデモで戻り、対策なき排除に抗して断固闘い抜くことを確認し、団結頑張ろうで、この日の行動を終えた。(板) |